大駒を近づけて受ける


上図は、相掛かりからの進展で△7六同角と銀を取った局面。ソフトの評価値-188で互角。

7六の地点で銀交換になった展開で、5四の角が△7六同角とした局面です。

次に後手から△8七角成という手が気になりますが、△8七角成には▲8二歩△同飛▲7一角の切り返しがあります。

後手の2二の銀が壁銀なので、6二の金を取られる形になると後手玉はまずいです。

よって直ぐに△8七角成はなさそうですが、先手の手番なので何か指さないといけないです。

実戦は△7六同角以下▲7七金△5四角で、ソフトの評価値-287で互角。

この手順は▲7七金と角取りにする手で、▲7七金に対して△8七角成は、▲8二歩△同飛▲7一角△6九銀▲4九玉△7七馬▲8二角成△6七馬▲3九玉で、ソフトの評価値+163で互角。

このような展開は、△8七角成から△6九銀はあまり見ない筋で以下△7七馬から△6七馬として攻めを継続する手ですが、後手は飛車を渡す攻めは少し考えにくいです。

よって▲7七金には△5四角と引いたのですが、7七の金があまりいい位置でなく△8八歩や△6五桂のような7七の金を逆用する手もあるのでやや先手が損をしたようです。

▲7七金では▲8六歩がありました。ソフトの評価値-160で互角。

この手順は大駒は近づけて受けよの手で、△8六同飛には▲7七銀で、ソフトの評価値+421で先手有利。

この手順は、△8六同飛には▲7七銀がありますので後手はが△8六同飛とは取りにくいです。

▲7七銀には△8七銀と打って▲8六銀には△7八銀不成のような展開もありますが▲8一飛で、ソフトの評価値+514で先手有利。

この手順は、後手は飛車を捨てて攻めを継続する手ですが、さすがに壁銀で飛車を捨てるのはやや後手不満な感じです。

ただし後手が△8六同飛としない場合の先手の指し方が気になります。

▲8六歩以下△3三銀▲4七銀△8八歩▲同金△8六飛▲7七銀△8三飛▲8六歩△5四角▲7八金で、ソフトの評価値-158で互角。

この手順は、△3三銀と▲4七銀とお互いに自陣を整備した手から△8八歩▲同金として8筋に金を移動させてから△8六飛とする展開です。

△8六同飛に▲8七歩と受けても△同角成で受けになっていませんので▲7七銀と打ちます。

△8三飛はやや変則的な位置ですが、△8一飛では将来▲8二歩△同飛に▲7一角や▲7一銀を防いだ手です。

先手は持ち駒の銀を受けに使ってやや損をしたようにも見えますが、後手陣に反撃する筋がなく8筋を突破されては先手陣がもたないので仕方ないようです。

このあたりは先手も粘り強く受けに回る感じで、辛抱するところは辛抱するのが大事なようです。

大駒を近づけて受けるのが参考になった1局でした。