上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6六角と歩を取って王手をした局面。ソフトの評価値+507で先手有利。
形勢は先手有利になっていたのですが、王手に対してどのように受けるかという局面です。
以前、△6六角に▲7七桂と受けた場合を調べてみました。https://shogiamateur.com/?p=32381&preview=true
▲7七桂とした場合は先手玉が詰んでしまったので、今回は▲7七金右とした場合の変化です。
▲7七金右△同桂成▲同銀△同角成△同桂△9九角で、ソフトの評価値-99977で後手勝勢。

この手順の▲7七金右はソフトの推奨手ですが、金と桂馬の交換になるので普通は先手が損です。
以下△同桂成▲同銀△同角成▲同桂△9九角と進みますが、桂馬が跳ねると下から角を打たれます。
この時点でソフトの評価値が999・・と出ると即詰みがあるということです。
先手有利の形勢が数手で後手勝勢になるのは、たまに即詰みがあるような終盤だと出る現象で、局面を深く読むと詰みがあるので形勢判断が変わったということみたいです。
△9九角に▲8七玉なら△7六銀▲同玉△6六金▲同玉△5五金▲7六玉△5六龍▲8七玉△8六銀まで詰みです。
△9九角以下▲9七玉なら△8八銀▲同金△同角成▲同玉△6八龍▲7八桂△8七歩で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順は、▲9七玉に△8八銀からばらばらにして△6八龍と2段目に龍を引く形です。
一間龍は寄せの形ですが、▲7八桂に△8七歩がうまいです。
先手玉は7四の銀と7七と7八の桂馬が微妙に配置されて意外と詰ましにくい形ですが、△8七歩と3段玉にするのが急所のようです。
△8七歩以下▲同玉△7六金▲同玉△6七銀で、ソフトの評価値-99992で後手勝勢。
この手順は△7六金と4段玉にしてから△6七銀と下から王手をする手で、上部に逃がす可能性があるので少し勇気がいります。
△6七銀に▲6六玉なら△5七龍▲同玉△5六金▲4八玉△4七歩成▲3九玉△3八金まで詰みです。
△6七銀に▲6五玉なら△5五金▲同玉△5七龍▲4五玉△3五金▲4四玉△5三龍で詰みです。
これらより△6六角に▲7七金右はよくなかったので、△6六角には▲9七玉か▲7七銀打だったようですが、このような終盤は答えが出やすい局面とはいえ、人間レベルだと時間があっても正確に読み切るのは大変です。
自分が使っているソフトの評価値はこのような終盤でやや不安定な感じもしますが、先手玉が詰みや不詰みでだいぶ変わってくるようです。
玉を上部に出して寄せるのが参考になった1局でした。