上図は、相掛かりからの終盤戦で△6九角に4七の玉が▲4八玉と逃げた局面。ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この局面は先手玉に即詰みはありませんが、後手の大駒がよく利いており先手玉は薄いので後手勝勢のようです。
後は後手がどうやって先手玉を寄せるかという局面ですが、龍と馬と持ち駒の銀の3枚の攻めでやや細いのでうまく攻める必要があります。
対局中は先手がまずいと思っていましたが、後手勝勢までになっているのは気がつきませんでした。
実戦は▲4八玉以下△5九銀▲同玉△3八龍▲6九玉△3九龍で、ソフトの評価値-228で互角。

この手順は△5九銀から寄せに出る手で、3八の金を取って頭金の寄せ狙ってきました。
△3八龍に▲同香なら△5八金の頭金までなので▲3八同香とはできません。
対局中はこれで先手が負けかと思っていましたが、▲6九玉と角と取った手に△3九龍と香車を取って王手をしてきました。
この手順でも先手がだめかと思って実戦はここで▲5九桂だったのですが、△5八香で。ソフトの評価値-406で後手有利。
この手順は▲5九桂の合駒に△5八香が鋭く、▲同玉なら△4八金以下詰みなので取れません。
よって△5八香に▲7九玉と早逃げしてどうかという展開ですが、ここまでの手順で先手は少し受け方がまずかったようです。
△3九龍に▲5九桂で▲6八玉なら、ソフトの評価値-238で互角。
最後の▲6八玉と逃げる手をうっかりしやすく、後手は持ち駒に金があるので△6九金から寄せたくなりますが、▲5八玉に△5九金としても▲4七玉から逃げることができます。
後手にうまく寄せられていると思っていた手順が、意外とそうでもなかったのが不思議な展開でした。
最初の局面で△5九銀では△3八龍がありました。ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順は△3八龍と金を取る手でいかにも先手玉が寄りそうな形はしていますが、対局中はなぜか全く見えていませんでした。
△3八龍に▲3八同玉なら△3七歩で、以下▲同玉△3六銀▲2八玉△2七歩▲3八玉△4七角成▲4九玉△4八金まで詰みです。
この手順は▲3八同玉なら△3七歩が厳しく、以下△2七歩と2筋と3筋で歩を使ったせがあるので即詰みです。
△3八龍に▲同香なら△4七金▲3九玉△3七歩▲同香△同金▲6八飛△4七角成で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
この手順は▲3八同香なら△4七金がうまい手で、この場合は先手玉に即詰みはありませんが▲3九玉に△3七歩が手堅い寄せです。
△3七歩の瞬間に後手玉を攻めたいのですが手がありません。
なお、△4七金では△4七銀▲3九玉△3七歩でも意味合いはほとんど同じです。
ただし、△4七銀からの寄せで▲3九玉に△4八金から追いかけると、▲2八玉△3八金▲2七玉で少しもつれてきますので要注意です。
後手玉は安全なので確実に寄せた方がいいです。
龍を切って金駒で寄せるのが参考になった1局でした。