銀を移動して桂馬を取りにいく

上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で△4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+360で先手有利。

後手が三間飛車にして3筋の位を取ってから3筋の歩を交換した手に、先手が▲4六銀から▲6八角と逆に3筋を圧迫する展開です。

実戦は、▲1六歩△5四歩▲2六飛△3一飛▲3六歩△5二金左▲7九金△9四歩▲5九金△9五歩▲3五歩△8四歩▲6九金右△8三銀▲7八金右△7二金で、ソフトの評価値+26で互角。

この手順は、先手は▲3五歩と位を取って穴熊にする手に後手は△3一飛と事前に飛車を引いて銀冠にする展開です。

先手の立場だけでいえば穴熊を完成させたのは満足で、これからどうやって手を作っていこうかという次の段階です。

後手も銀冠にしてお互いに玉を固めあってこれからの将棋ですが、先手の評価値がやや下がっているのが気になります。

評価値が下がったのは先手はチャンスを見送ったという可能性がありそうです。

▲1六歩では▲3五銀がありました。

▲3五銀△3一飛▲2六銀で、ソフトの評価値+316で先手有利。

この手順は、▲3五銀として△3一飛と引かせる手で部分的には普通の展開ですが、次の▲2六銀が盲点です。

▲2六銀の狙いは次に▲4六歩と突いて桂得を目指す手で、3七の地点に2六の銀も受けに利いているのが大きいです。

▲2六銀以下△5四歩▲4六歩△6四角▲4五歩△3六歩▲4四歩△同銀▲4八飛△4五歩▲7七角△3四飛▲3六歩△1九角成▲3五銀▲同銀△同飛▲5三桂で、ソフトの評価値+627で先手有利。

この手順は、▲4六歩と桂得を目指した手に後手は△6四角から△3六歩と先手の飛車のコビンを狙う展開です。

部分的には少し無理のようですが、このような展開が自分としてはいやな展開で、だいたいこのような展開でどこかで受け間違えて気がついたら不利になっているというのがよくあります。

先に駒得をして手堅く指そうとして手が伸びないとか、少し駒得しているので少し損をしてもまだまだなどとそのときの気分で正確に指せていない感じです。

変化手順の△3六歩には▲4四歩と取り込んで△同銀に▲4八飛と回るのがいいようです。

△4五歩と辛抱したときに▲7七角とするのもうっかりしやすい手で、4四の銀が浮いているので自然ですが引き角にした角を再度上に上がるのが盲点です。

△3四飛と辛抱した手に▲3六歩も何気ない手で、△1九角成とされて一時的に桂馬と香車の交換で馬を作られますが、▲3五銀から銀を交換して▲5三桂と打てば先手が指せるようです。

ただこのような手順も簡単そうで、実戦で指せるかとなると結構難しいと思っています。

銀を移動して桂馬を取りにいくのが参考になった1局でした。

上部を抑える△7六金から△6四桂

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6六角と歩を取って王手をした局面。ソフトの評価値+507で先手有利。

5五の角が△6六角とした展開ですが、王手なので先手はどのように受けるかという局面です。

後手玉は▲8二銀からの詰めろになっているので、先手はうまく受けたいところです。

対局中は、後手の持ち駒がたくさんあるので先手玉は寄っても仕方ないと思っていました。

実戦は△6六角以下▲7七桂△9九角▲8七玉△7七桂成▲同金右△7六金で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順の▲7七桂は先手は持ち駒を使わずに受ける手ですが、△9九角が厳しいです。

ただし▲8七玉△7七桂成▲同金右までは自然の流れとして次の△7六金が難しい手です。

普通は△7六金では△7七角上成▲同銀と進み、金銀銀桂と歩が5枚あって王手をする筋はたくさんありますが先手玉は不詰みのようです。

先手は7四に銀がいるため8五の地点を補強している形で、意外と簡単ではないようです。

△7六金が好手なのは▲同金なら△8九龍とする手があります。

また△7六金に▲9七玉は△8六金から手数はかかりますが詰みです。

よって△7六金には▲同玉ですが△6四桂と桂馬で上部を抑えるのが大きいです。

△7六金以下▲同玉△6四桂▲8七玉△7七角上成▲同銀△8九龍で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

この手順の△6四桂に▲8五玉は△8四銀で詰みなのでせ▲8七玉と逃げますが、△7七角上成▲同銀から△8九龍があります。

6四に桂馬がいるので7六の地点を抑えているのが大きいです。

△8九龍に▲9七玉は△8六銀▲同銀△同龍▲同玉△7六金▲9七玉△8六銀で詰みです。

△8九龍に▲8八桂は△同角成▲同金△7八銀▲8六玉△8八龍▲同銀△7六金▲9七玉△8六金打まで詰みです。

△7六金から△6四桂と上部を抑える手が見えるかがポイントですが、この手が見えれば並べ詰みみたいなところがあるので、やはり急所を抑えるというのは大事なようでうす。

最初の局面で△6六角に別の対応もあるのでまた別の機会に書きます。

上部を抑える△7六金から△6四桂が参考になった1局でした。

玉のコビンをあけてから角を使う

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で▲8四銀と打った手に△8二玉と8三の玉が引いた局面。ソフトの評価値+2339で先手勝勢。

お互いの攻め駒が相手玉に迫っている形で、どちらの玉も危ない形ですがまだどちらも即詰みはありません。

ここで先手の手番ですが、先手の攻めの方が少し足らない形かと思っていました。

後手玉へのうまい詰めろがかかりにくいということですが、この局面が先手勝勢だったのは全く分かっていませんでした。

対局中は先手が少し悪いと思っていたくらいです。

実践は△8二玉以下▲5五角△5三飛▲同銀成△7四銀で、ソフトの評価値-1597で後手優勢。

この手順の▲5五角は▲7三銀右成からの詰めろですが、そこで後手が△5三飛が豪快な手です。

△5三飛は7三の地点の受けに効いていますので▲同銀成としますが、この手も次に▲7三角成△同桂▲8三飛以下の詰めろになっています。

最初は△5三飛はありがたいと思っていたのですが、▲同銀成に△7四銀がありました。

この△7四銀は▲7三角成△同桂に▲8三飛に△同銀とするを受けの手で、同時に△6九歩成以下の先手玉への詰めろになっています。

詰めろの手順は、△6九歩成▲7七玉△6五桂▲8六玉△8五銀打▲9七玉△9六金までで詰みです。

よって△7四銀は詰めろ逃れの詰めろになっています。

△7四銀に実戦は▲7三角成から迫りましたが、少し足らないようです。

▲5五角では▲7四歩がありました。ソフトの評価値+3044で先手勝勢。

この手順の▲7四歩は次に▲7三歩成からの詰めろです。

詰めろの手順は▲7三歩成△同桂▲同銀右成△7一玉▲8二角△8一玉▲9一角成△同玉▲8三桂△8一玉▲8二香△9二玉▲9三銀成まで詰みです。

この手順は6六の角のラインが何気に詰み筋に役立っています。

またこの手順の△7一玉のところで△8一玉と逃げても、▲7二角△同金▲同成銀△同玉▲7三歩△8一玉▲7二金△9二玉▲9三銀成まで詰みです。

よって▲7四歩には後手は普通は△同歩とします。

△7四同歩以下▲5五角△6九歩成▲7七玉△7二銀▲7三角△7一玉▲5一角成△同金▲7三歩で、ソフトの評価値+4408で先手勝勢。

この手順の△7四同歩とさせて▲5五角とすれば、今度は△5三飛としても▲同銀成が王手になるのが大きいです。

後手は△6九歩成をいれてから△7二銀と受けますが、▲7三角が厳しく△同桂としても▲同銀不成で先手の駒の数が多いので以下即詰みです。

▲7三角に△7一玉とすれば即詰みはありませんが、▲5一角成から▲7三歩が詰めろで1手1手のようです。

手順の△6九歩成に▲7七玉の形は先手の上部が手厚いので、思ったよりしっかりしているようです。

玉のコビンをあけてから角を使うのが参考になった1局でした。

ちょっとした形の違いがだいぶ違う

上図は、相矢倉からの進展で△5三角と4二の角が上がった局面。ソフトの評価値+129で互角。

この局面は先手の桂損ですが、数手前に▲1三桂成と1筋の歩を取って成り捨てた展開です。

先手は1筋に飛車と香車を集めていますが、6八の角が眠っていますので角を活用する意味で▲4五歩と突きました。

実戦は、▲4五歩△同歩▲1四歩△同銀▲同香△同香▲1五歩△1八歩▲同飛△1七歩▲5八飛△1五香で、ソフトの評価値-231で互角。

この手順は、▲4五歩と角道を通してから▲1四歩としましたが、後手も△1八歩から△1七歩と角を使った受けで△1五香とした展開です。

駒割りは銀と桂香の交換で先手が少し駒損で、後手の4筋と5筋の位も大きいようです。

▲5八飛は将来▲5六歩と合わせるために5筋に逃げたのですが、▲3八飛の方が飛車の使い方が軽かったようです。

実戦は△1五香以下▲1四歩△4六香で、ソフトの評価値-282で互角。

この手順の▲1四歩は▲1三歩成△同桂▲1四歩の狙いで、後手は少し受けづらいのかと思っていたのですが、△4六香と打って角道を止める受けの手があって先手も大変です。

最初の局面では▲4五歩で▲1四歩がありました。

▲1四歩△同銀▲同香△同香▲1五歩で、ソフトの評価値-14で互角。

この手順は、先手の角を使わずに1筋から攻める手で、先手の角を使わないことで後手の角道も止まったままです。

この展開は先手は▲4五歩を入れていないので後手の持ち駒の歩の数が少ないです。

▲1五歩以下△同香▲同飛△1四歩▲1八飛で、ソフトの評価値+152で互角。

この手順は、△1四歩に▲同飛なら△1三香がありますが▲1八飛と逃げて先手の飛車が軽い形です。

後手は桂馬と香車があるので8筋や9筋で攻めに使うことになりそうですが、先手も持ち駒の香車があるので少し受けやすくなります。

たしかに実戦と比較してみるとこちらの方がはるかによさそうです。

本来は端攻めをするときには大駒の角も攻めに参加させる方がいいのですが、この場合は後手の角も働くのと歩を後手に余計に渡すので後手は受けやすくなるみたいです。

ちょっとした形の違いがだいぶ違うのが参考になった1局でした。

危ないような受けでもいい勝負

上図は、相居飛車で2筋で角交換してからの展開で△7三金と6二の金が上がった局面。ソフトの評価値+46で互角。

△7三金は次に△7四金から△8五歩と合わせて8筋を攻めてくる手です。

このままでは数の攻めで、8六の地点は後手が攻めた方が強いので先手はもう1枚受ける必要があると思い▲6八銀としました。

実戦は、△7三金以下▲6八銀△7四金▲7七銀△8五歩▲同歩△7三桂で、ソフトの評価値-14で互角。

この手順は、8六の地点を7七の銀も使って補充する手でこれが自然と思っていたのですが、▲6八銀はソフトの推奨手ではありませんでした。

▲6八銀は候補手の1つだったのでそんなに悪い手ではないみたいですが、▲7七銀としても後手の攻めをまともに受ける形で面白くなかったかもしれません。

駒がぶつかると金駒が後手の持ち駒になって、後手の攻めを振りほどくのが難しいという意味です。

▲6八銀では▲5八金がありました。

▲5八金△7四金▲7二歩で、ソフトの評価値+82で互角。

この手順は、▲5八金と上がる手で対局中は全く考えていませんでした。

後手の金が△7四金と進出しないのなら▲5八金は普通の手ですが、△7四金に▲7二歩が鋭いです。

▲7二歩に△同飛なら▲8三角△7三飛▲6一角成で、ソフトの評価値+316で先手有利。

この手順は△7二飛には▲8三角があり、▲8三角に△7一飛は▲7二歩でソフトの評価値+1681で先手優勢。

後手は▲8三角と打たれたらまずいので△7二同飛とすることはできません。

▲7二歩以下△8五歩▲同歩△同金▲7四角で、ソフトの評価値+109で互角。

この手順は、△8五歩から△8五同金として金を5段目まで進出する指し方で、先手としても気になる展開です。

次に後手から△8六歩▲8八金△7六金のような展開になると先手が受けづらいですが、ここで▲7四角と狭いところに角を打つのが鋭いです。

▲7四角の狙いは▲8三歩と▲6三角成があります。

▲7四角以下△8六歩▲8八金△8四飛▲6三角成△5四角▲同馬△同歩▲7一歩成△7六金▲同銀△同歩▲8五歩△同飛▲6三角で、ソフトの評価値+212で互角。

この手順は、△8六歩と攻めの拠点を作ってから△8四飛とする手で▲6三角成とできますが△5四角で先手の馬を消す展開です。

以下▲同馬から▲7一歩成と7二に打った歩を活かす手ですが、△7六金もなかなか厳しくお互いに手を緩めない展開です。

以下▲同銀△同歩▲8五歩△同飛▲6三角と先手としてもかなり危険な指し方ですが、後手も実際に決めるとなると後手玉も薄いので簡単ではないようです。

普通は数の攻めには数の受けが基本ですが、本局は別の受け方で△8五同金と金が少し上ずったところに▲7四角と打って受けるのが盲点です。

危ないような受けでもいい勝負だったのが参考になった1局でした。

石田流に意表をつく▲3六歩

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+286で互角。

後手が三間飛車から早めに△3六歩から歩を交換した展開です。

後手の△3三桂として飛車と角と桂馬で軽く捌くような指し方で、それに対して先手がどう指すかという局面ですが、ソフトの評価値を見ると先手有利までにはなっていませんがこの時点では先手が少し指しやすいようです。

石田流に対して4六の銀を活用する手があります。

実戦は△3三桂以下▲6八角で、ソフトの評価値+160で互角。

この手の▲6八角は引き角にして石田流に対抗する手で、▲4六銀と▲6八角の組み合わせから▲3五銀と飛車を狙う指し方で部分的にはよくある手です。

次に▲3五銀とされると後手の飛車が取られそうな形なので、後手は△4五桂とするか△4五歩のどちらかです。

▲6八角以下△4五桂▲3五銀で、ソフトの評価値+305で先手有利。

この手順の△4五桂は後手の飛車を3筋の下段に逃げる手を用意したのですが、▲3五銀と出ると先手有利のようです。

ただしなぜ▲3五銀で先手有利になっているのかがよく分からないので、これは別に書きます。

▲6八角以下△4五歩▲3五銀△7四飛▲2四歩△同歩▲同銀△7六飛▲5八金右で、ソフトの評価値+137で互角。

この展開は△4五歩と突っ張った手に▲3五銀から▲2四歩と動く手で、後手も7筋に飛車を回って△7六飛とする展開です。

後手は1歩得で飛車を軽く捌いていますが、歩越し飛車は一般的に飛車が使いづらい形なのでいい勝負のようです。

よって△3三桂に▲6八角とする手はあったのですが、ソフトの推奨手は▲3六歩でした。ソフトの評価値+330で先手有利。

この▲3六歩はただで取られそうな歩なのでうっかりしやすい手です。

△3六同飛とされても4九に金がいるので飛車が成れない形です。

▲3六歩以下△同飛▲2四歩△同歩▲同飛△5二金左▲2一飛成で、ソフトの評価値+385で先手有利。

この手順は、△3六同飛には▲2四歩から飛車が捌ける展開で▲2一飛成とすれば先手が指せそうです。

▲3六歩以下△4五歩▲3五銀△6四飛▲5八金右△3二金▲6八金右で、ソフトの評価値+345で先手有利。

この手順は△4五歩に▲3五銀と銀を引っ張り出すような指し方で、△6四飛が次に△6七飛成を狙う先手ですが▲5八金右と守ります。

後手は△3二金と2筋を受けますが、▲6八金寄と穴熊を固めて先手が指しやすいようです。

先手は銀が5段目に出て手厚く抑えており、後手は歩越し飛車で少し使いづらいのが大きいようです。

石田流に意表をつく▲3六歩が参考になった1局でした。

馬を作って桂馬を取りにいく

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4六同歩と飛車を取った局面。ソフトの評価値+428で先手有利。

駒割りは飛車と角の交換で先手が少し駒損ですが、後手の4四の金が浮いていてここで先手の手番なので先手が少し指しやすいみたいです。

攻める形ですがどこに角を打つかという局面です。

実戦は、▲3一角△1二飛▲5三角成△5四金▲4三馬△1三桂で、ソフトの評価値+148で互角。

この手順は、▲3一角から▲5三角成と4四の金を馬で狙う展開ですが△5四金が馬取りで金を自陣に寄せる味のいい手で、▲4三馬に△1三桂も1筋の歩を突いた効果で桂馬を逃げる展開です。

後手は離れ駒がなくなったので陣形がすっきりしており、先手は▲5五歩とすれば金取りですが△6四金とさらに玉に金を寄せることになります。

形勢は互角のようですが、振り飛車側からすると遊んでいる金を手順に寄せて、その後は飛車を下ろしてからじっくり攻める振り飛車らしい展開です。

先手玉は堅いですが手を作るのが少し大変です。

▲3一角では▲5三角がありました。

▲5三角△5四金▲3一角成で、ソフトの評価値+287で互角。

この手順は、▲5三角と直接4四の金を狙う手で△5四金に▲3一角成とする手です。

▲3一角成とすると飛車取りなので、普通は後手は飛車が逃げます。

▲3一角成以下△6二飛▲5五歩△6四金▲2一馬△5九飛▲5三銀△6一飛▲4三馬△8一飛▲6九金打△2九飛成▲5六桂で、ソフトの評価値+711で先手有利。

この手順は、△6二飛に▲5五歩と金取りになるのも味がよく△6四金に▲2一馬で桂得になります。

桂馬が入ると攻め筋が増えてきますので、手が広がります。

後手も△5九飛と飛車を下ろして攻め味とつけますが、その後の▲6九金打が気がつきにくい手です。

▲6九金打は金と銀が3枚で守ってそこそこ固い囲いにさらに金を埋める手ですが、△2九飛成に▲5六桂が取った桂馬を攻めに使う手です。

このような展開になると、2一の桂馬が5六に使えるので先手てしては満足です。

実戦の▲3一角と▲5三角の違いは2一の桂馬が取れるかどうかの違いで、桂馬が取れればそれを攻めに使えるのが大きいです。

ちょっとした角の打ち場所で形勢はだいぶ違うようです。

馬を作って桂馬を取りにいくのが参考になった1局でした。

並べ詰みをきっちり詰ます

上図は、横歩取り青野流からの進展で△3五歩と打った変化手順です。ソフトの評価値-99976で後手勝勢。

△3五歩に▲3七玉は△4八龍から即詰みでした。https://shogiamateur.com/?p=32228&preview=true

今回は△3五歩に▲2六玉の変化です。

△3五歩以下▲2六玉△1五角で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

▲2六玉には△1五角が狙い筋です。

△1五角に▲同玉なら△1四歩▲2六玉△3六金▲1六玉△1五歩まで詰みです。

ただし、角は頭が丸い駒なので△1五角には▲1六玉と逃げる手があります。

△1五角以下▲1六玉△2五金▲同玉△2四歩で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

この手順の▲1六玉には△2五金しかありませんが、▲同玉に△2四歩が継続手です。

△2四歩に▲1五玉なら△2五金まで詰みです。

△2四歩に▲3四玉か▲3五玉です。

△2四歩以下▲3四玉なら△3三金▲3五玉△2三桂▲3六玉△3五歩▲4七玉△5八龍まで詰みです。

この手順は、△3三金と上部を抑えてから△2三桂が継続手で、△3五歩から△5八龍まで詰みですが、何気ない△3五歩は少しうっかりしやすい手です。

△2四歩以下▲3五玉なら△2三桂▲4四玉△3三金▲4五玉△5四金▲3六玉△3五歩▲4七玉△5八龍まで詰みです。

どちらの手順も△3三金と△2三桂と打つのが寄せの形のようで、△3五歩から△5八龍でぴったりです。

並べ詰みみたいなところはありますが、中段玉は頭の中で詰みを読み切るのは結構難しいです。

特に角や桂馬は利きが金駒と違って特殊なので、頭の中でイメージしにくいです。

△1五角からの手順は短い時間の実戦で詰ませられるかはかなりあやしいですが、これらの詰みが指せるようになりたいです。

△1五角と打った局面では△2五金もありそうですが、▲同玉で不詰みのようです。

このようなところも将棋の怖いところで、先手玉を詰まさないと逆に先手から▲6一角のような手があって逆転するので、やはり終盤力は大事です。

並べ詰みをきっちり詰ますのが参考になった1局でした。

玉頭戦は厚みが大事

上図は、角換わりからの進展で△4三金と3三の金が寄った局面。ソフトの評価値+565で先手有利。

駒割りは、角と銀の交換で先手が駒得ですが歩切れです。

先手は穴熊に囲っていますがそんなに強い穴熊ではなく、後手は右玉で金と銀が集まっており手厚い陣形です。

△4三金と寄った局面は、先手は2枚の角と5三の銀と6六の歩の攻めの拠点があるので、ここで継続手があれば先手が指せそうです。

実戦は▲6五歩と桂馬を取ったのですが、これがまずかったようです。

▲6五歩以下△4二金▲同銀不成△6六角▲8八金打△8六歩で、ソフトの評価値-255で互角。

この手順の▲6五歩は桂馬を取って自陣を少し緩和した手に△4二金▲同銀不成と進みました。

部分的には角と金桂の2枚替えで先手が駒得ですが、△6六角が厳しく▲8八金打で先手の戦力が落ちた時に△8六歩とされると後手の駒が働いてきた感じです。

先手の3六の角の働きがいまひとつなのに対して、後手の飛車と角の働きがよく上部が手厚いです。

形勢は意外もまだ互角だったようですが、対局中はだいぶ先手が悪くなったと思っていました。

▲6五歩では▲6四銀成がありました。ソフトの評価値+413で先手有利。

▲6四銀成はやや働きの悪い銀を捨てる手ですが、歩切れを解消して▲6五歩と桂馬を取った時に後手の駒にあたる意味があります。

▲6四銀成以下△同銀引▲同角成△同玉▲6五歩△同玉▲6六歩△6四玉▲6五銀△7三玉▲7五桂で、ソフトの評価値+568で先手有利。

この手順は、▲6四銀成から▲6四同角成と角と銀を捨てる手で、部分的には角銀と銀桂の交換で実質角と桂馬の交換です。

しかし▲6五歩△同玉から▲6六歩と玉頭を叩く手があって、以下△6四玉に▲6五銀と打てば上部を手厚い形になって先手もなんとか手になっているようです。

このような展開になれば4二の角と5三の銀が捌けた感じで、後手より先手の上部が手厚くなっているようです。

玉頭戦は厚みが大事なのが参考になった1局でした。

攻め合いでなく受けに回って丁寧に指す

上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が超速▲3七銀型からの進展で△1五角と4二の角が飛び出してきた局面。ソフトの評価値+311で先手有利。

お互いの持ち駒が銀と桂馬で先手が1歩得をしている局面です。

後手が△1五角と飛び出して次に△3七角成を狙ってきたのですが、飛車取りと△5五馬の銀取りの両方の狙いがあります。

先手はどうやって△3七角成を受けるかが少し難しく、形勢は先手有利になっていますがほぼ互角に近いと思います。

実戦は△1五角以下▲2七飛△3八銀で、ソフトの評価値+105で互角。

この手順は▲2七飛と浮いて受けたのですが、△3八銀と重たく攻めてきました。

対局中は飛車を取られる形になっても、他の場所でポイントを上げたらいい勝負かと思っていました。

△3八銀に▲1六歩がありそうですが、この場合は△3三角が銀取りになるので先手が失敗です。

実戦は△3八銀に▲7五桂△7二銀▲2八飛△3七角成▲3八飛△同馬で、ソフトの評価値+63で互角。

この手順は▲7五桂を入れてから先手は飛車を捨てての飛車と銀の交換で勝負する手で、形勢は互角のようです。

先手は6筋と7筋の歩を使って攻めることができないので、やや単調になりやすいですが▲6三銀と打って攻めが繋がるかどうかという感じです。

後手の馬も将来△7四馬と引ける形になれば先手も攻めるのは大変です。

この展開になればやや一直線になりやすく攻めが難しいのであれば、最初の局面では別の受け方があったようです。

▲2七飛では▲4七金もありました。

▲4七金△8五銀▲6八桂△8四桂▲5六歩で、ソフトの評価値+392で先手有利。

この手順の▲4七金は玉と反対側に金を移動する手で、対局中は全く見えていませんでした。

自分の場合。金を玉の反対側に移動するという感覚があまりなく、できれば玉の近くにもっていきたいです。

しかし、本局の場合は△3七角成とされるのはかなり先手にとって痛いということみたいなので、▲4七金としっかり受けるという感覚のようです。

▲4七金に対して△8五銀は打ちにくい銀ですが、次に△7六銀と進むと先手玉にプレッシャーがかかります。

△7六銀をどうやって受けるのかと思っていたら、▲6八桂と受けるのは初めて見ました。

このような手を指すと昔の感覚だと強い人から筋が悪いと言われそうですが、人間の先入観にとらわれてなくソフトの感覚はまた少し違うようです。

以下後手は△8四桂と7六の地点に数の攻めを狙ってきた手に▲5六歩と先受けして、いい勝負のようです。

▲5六歩以下△3三角▲4四歩△同歩▲3五歩で、ソフトの評価値+517で先手有利。

この手順は▲5六歩に△3三角と角を活用する手ですが、▲4四歩と角道を止めて▲3五歩と角頭を攻めて先手が少し指せているようです。

攻め合いでなく受けに回って丁寧に指すのが参考になった1局でした。