▲2五飛型を活かした▲7五歩

上図は、相掛かりからの進展で△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+58で互角。

相掛かりの何気ない局面ですが、後手は居玉のまま△7三桂と跳ねた形です。

ここでは先手に面白い手があったのですが、実戦は全く気がつかず▲4六歩と指しました。

実戦は、▲4六歩△8六歩▲同歩△同飛▲2二角成△同銀▲8八銀△8一飛▲8七歩で、ソフトの評価値-114で互角。

この手順の▲4六歩は、▲4五桂と跳ねた時の支えになるのと▲4七銀と駒組みをする自然な手ですが、ここでは候補手にも入っていませんでした。

先手の形だけを見れば普通の手ですが、後手の陣形を見た時に▲4六歩がこの場合は少し甘いようです。

このような局面での指し手が、数手後に少し指しやすいとか指しにくいとか出てきます。

実戦の角交換をして、後手は△8一飛と下段飛車でまずまずの形に対して、先手は▲8七歩とやや平凡な駒組みになったのがよくなかったようです。

先手の8八の銀と8七の歩と2五の飛車の組み合わせがあまりよくないようで、特に持久戦模様になると2五の飛車は使いづらいです。

▲4六歩では▲7五歩がありました。ソフトの評価値+123で互角。

▲7五歩は6四の銀が桂頭を守っているのに突くのでうっかりしやすい手です。

▲7五歩に△同歩なら▲7四歩△6五桂▲7三歩成△5七桂成▲同玉△7三銀▲5八玉で、ソフトの評価値+341で先手有利。

この手順は、▲7四歩から桂馬を取る手で、先手は歩切れですが桂得なので先手が指せるようです。

▲7五歩に△同銀なら▲同飛△同歩▲7四歩△6五桂▲7三角△6二飛▲9一角成で、ソフトの評価値+1063で先手優勢。

この手順は、△7五同銀にはあっさりと▲同飛として飛車と銀の交換をする手です。

この瞬間は飛車と銀の交換で先手が駒損ですが、▲7四歩が継続手です。

▲7四歩に△6五桂と逃げるのは自然ですが、そこで▲7三角の王手飛車と打つか▲7三歩成か少し迷います。

▲7三歩成も候補手で魅力的ですが、△8四飛▲6三と△6二歩▲7三角△8三飛▲4五桂△2四角▲6六銀で、ソフトの評価値+470で先手有利。

この手順は、先手はと金ができましたが、後手も△2四角と先手の5七の地点を狙う指しい方で▲6六銀と受けに銀を使う展開となりそうです。

▲7三角の王手飛車に△6二飛と逃げますが、そこで▲9一角成と香車を取るのが地味な一手ですが次に▲7三歩成が狙いとなります。

なお△6二飛に▲同角成も魅力的ですが、△同金▲7三歩成△同金▲7一飛△6二玉▲9一飛成△2四角▲6六銀で、ソフトの評価値+810で先手優勢。

このあたりは魅力的な手が多くて少し迷いそうな感じです。

▲2五飛型を活かした▲7五歩が参考になった1局でした。

後手の銀の捌きの受け方

上図は、相居飛車で2筋で角交換してからの進展で△7五歩と突いた局面。ソフトの評価値+20で互角。

後手は△6四銀から△7五歩と早い動きを見せて銀を捌くつもりです。

一般的に攻めの銀と守りの銀の交換は、守りの銀が損をするというイメージがあるので、この場合は先手が損をするという感覚です。

守りの銀が盤面からいなくなると守りが弱くなるという理由ですが、守っている方の玉の位置がどこにいあるかによってそのような意味合いも少し変わってきます。

玉の近くの銀を交換すると損ですが、玉の遠いところの銀を交換しても特に守りには影響ないということもあります。

よって銀交換の展開になりそうだといって、守り側が損をする先入観はあまり持たない方がいいかもしれません。

本局も△7五歩と突かれて後手が捌けば銀交換になりそうな展開です。

実戦は銀交換を避ける意味で▲6六歩と突きました。

▲6六歩以下△7六歩▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七金△8二飛▲8六歩△7五歩で、ソフトの評価値-93で互角。

この手順は、先手は銀交換を避ける意味と後手の6四の銀が歩越し銀なので▲6六歩と突きました。

後手は△7六歩から△8六歩として飛車先の歩を交換して、△8二飛▲8六歩に△7五歩と打ってどうかという展開です。

この形を見ると先手は金と銀の離れ駒が多く、バランスがいまひとつのような感じです。

形勢は互角のようですが、先手はまとめ上げるのに少し力がいりそうです。

最初の局面では▲6六歩では▲7五同歩がありました。

▲7五同歩以下△同銀▲6六銀右で、ソフトの評価値+34で互角。

この手順は▲7五同歩に△同銀として後手は5段目に銀が出てきますが、そこで▲6六銀右と先手から銀交換をする手です。

▲6六銀右に△8六歩なら▲7五銀△8七歩成▲4六角△7三歩▲8三歩△同飛▲8四歩で、ソフトの評価値+1080で先手優勢。

この手順は、△8六歩から捌いてきた展開ですが▲7五歩と銀を取って△8七歩成に▲4六角がやや意外な手です。

▲4六角では▲8三歩△同飛▲6五角のような手がよくありますが、この場合は▲8三歩に△7二飛とすると△7五飛と△7八との狙いがあり互角のようです。

▲6六銀右以下△同銀▲同歩△8六歩▲同歩△7六歩▲同銀△8六飛▲8七金△8二飛▲4六角△7三歩▲7四歩で、ソフトの評価値+66で互角。

この手順は、後手は銀交換から△8六歩から△7六歩として△8六飛と飛車を活用する手ですが、▲8七金から▲4六角を飛車を目標にしていい勝負のようです。

後手の銀の捌きの受け方が参考になった1局でした。

玉を下段に落とす寄せ

上図は、横歩取り青野流からの進展で△3五歩と打った変化手順です。ソフトの評価値-99976で後手勝勢。

変化手順の△3五歩と打った局面が即詰みだったのがよく分からなかったのでその検証です。https://shogiamateur.com/?p=32222&preview=true

△3五歩に▲4七玉は△3六金で分かりやすいので、▲3七玉とするか▲2六玉のどちらかです。

今回は▲3七玉の変化です。

△3五歩以下▲3七玉△4八龍で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順は、▲3七玉に△4八龍が厳しいです。

先手玉に迫るなら△4八龍しかありませんが、これで寄っています。

△4八龍に▲同玉なら△5九角があって、▲同玉なら△5八金で詰みなので▲3九玉と逃げますが△4八金▲同金△同角成▲同玉△8八龍▲3七玉△3六金まで詰みです。

この手順は、△5九角から△4八金として清算してから△8八龍の筋でぴったりです。

△4八龍以下▲同金△3六銀▲2八玉△3七金▲同金△同銀成▲同玉△5九角で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順は、△3六銀から△3七金が少し重たくて指しづらいです

△3七金に▲2九玉と下に落ちる手が気になりますが、△2八歩と叩く筋があるので詰みです。

よって△3七金には清算ますが、△5九角を角を離して打つ手があります。

△5九角で△4八角と打つと▲2八玉で不詰みです。

△5九角以下▲2八玉△8八龍▲3八歩△3七金▲1八玉△3八龍まで詰みです。

△5九角に▲4八銀は△同角成▲同玉△8八龍▲3九玉△3八金まで詰みです。

△4八龍からは並べ詰みですが、今後の実戦でも役に立ちそうな詰み筋です。

最初の局面の△3五歩に▲2六玉の変化はまた別の機会に書きます。

玉を下段に落とす寄せが参考になった1局でした。

銀を重たく打って駒得を目指す

上図は、角換わりからの進展で△7三玉と7二の玉が上がった局面。ソフトの評価値+568で先手有利。

後手が右玉に対して先手は穴熊に組んだ展開で、3六の角のラインに後手玉がいたので△7三玉と上がって受けた形です。

後手玉は金と銀が3枚で守っているので先手から有効手がないように見えます。

実戦は、△7三玉以下▲7六歩△同歩▲7五歩△同角で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、▲7六歩として7筋に空間をあける手で△同歩に▲7五歩として次に▲7四銀と打ち込む狙いです。

▲7五歩に△同銀なら▲6五銀がありますが、この場合は△7五同角と角で取るのがいいみたいで、角と銀の交換になりますが後手は金駒3枚で上部を厚くしているのでいい勝負のようです。

玉頭戦になると駒の厚みが大事になってきます。

先手有利から互角になったのでは先手の指し手があまりよくなかったみたいです。

▲7六歩では▲5四銀がありました。ソフトの評価値+598で先手有利。

この手の▲5四銀は少し重たい手ですが、次の狙いは▲6五銀上と桂馬をただで取る手です。

後手は桂馬を守ろうと△7四銀しても▲6五銀上△同銀直▲同銀△同銀▲8一角成で、ソフトの評価値+2785で先手勝勢。

この手順は3六の角のラインに8一の飛車がいるため、後手は受けになっていません。

▲5四銀以下△同銀▲同角△6三銀▲6五銀△同銀▲同角△7四銀打▲4七角△6五歩▲9六香で、ソフトの評価値+788で先手有利。

この手順は、後手は桂損になるのですが辛抱する手で▲6五同角に△7四銀打から△6五歩として厚みを活かす展開です。

将棋の流れからいえば、先手は桂得になればこれでよしと読み筋の中で結論を出しますが、実戦では△6五歩と角道を止められるとまだ長期戦になりそうです。

ソフトの評価値は先手優勢に近いような先手有利ですが、これを勝ち切るのはまだ大変です。

△6五歩に▲9六香も決して形のいい手ではありませんが、後手の嫌味を消した手です。

▲9六香としても後手に歩がたくさんあれば△9七歩と垂らすような手もあるので▲9六香は一長一短ですが、後手の陣形が厚くて攻めるのが難しいのであれば自陣に手を戻す感じです。

▲9六香以下△9七歩▲8八銀で、ソフトの評価値+925で先手優勢。

この手順は、△9七歩の垂れ歩に▲8八銀と打って受ける手で、後手の持ち駒に香車があれば△9八香のような手で詰みですが、真っすぐにいく駒がないので▲8八銀が成立してます。

▲8八銀は少し危険な受け方なのでやや例外的ですが、次に▲9七銀と歩を取り払えば先手が指せるようです。

銀を重たく打って駒得を目指すのが参考になった1局でした。

柔らかい手を指して手を広げる

上図は、相掛かりからの進展で▲9六歩と打った手に9五の飛車が△8五飛とした局面。ソフトの評価値+399で先手有利。

先手の9七の銀の位置があまり見慣れない形ですが、先手が2歩得で悪くはないようです。

現在先手の飛車取りになっているので、飛車を逃げるかまたは別の手を指すかという局面です。

実戦は△8五飛以下▲3五飛△同飛▲同歩△3二金で、ソフトの評価値-22で互角。

この手順は▲3五飛と引いて飛車交換になる展開です。

後手の3三の金の形が少し悪く次に▲4五桂と跳ねれば金取りと▲5三桂成があるのですが、後手は△3二金と引いて先受けします。

この△3二金がなかかな見えづらく、攻める方としては少しうっかりしやすいです。

形勢は互角のようですが、3六に空間があいているので後手から△3六歩が狙いになります。

実戦は△3二金以下▲7七桂△4二銀▲2二歩と進みましたが、先手は手が続くかどうかという展開です。

先手はゆっくりしていると△3六歩▲4五桂△3七歩成▲同銀△2七角のような厳しい狙いがあるので、▲2二歩として早く動いたという感じです。

先手は2枚の桂馬が攻めに活用できればいいですが、後手もしっかりしているので簡単ではなさそうです。

▲3五飛では▲8六歩がありました。

▲8六歩△8二飛▲3五飛△4四角で、ソフトの評価値+358で先手有利。

この手順は▲8六歩と飛車を追う手で、△8二飛▲3五飛までは自然な流れです。

後手は△4四角として△9九角成と△3五角の両方の狙いで、先手が失敗しているようですがそこで▲4五桂がありました。

手が見えていないと△4四角でまずいということで、それ以前の指し方を変えることになるのですが、▲4五桂で先手が指せるというのは読みが入っていないと難しそうです。

▲4五桂に△3五角なら▲同歩△4四金▲5三桂成△5二歩▲2二歩△同銀▲4三成桂△同金▲3二角で、ソフトの評価値+596で先手有利。

この手順は飛車と角の交換から▲5三桂成とする手で、△5二歩とすれば成桂は取られる形ですが、▲2二歩が入ると先手も手が続きそうです。

▲4五桂に△3五角▲同歩△3二金なら▲5三桂成△5二歩▲5四成桂△2四飛▲3六角で、ソフトの評価値+810で先手優勢。

この手順は飛車と角の交換から▲5三桂成に△5二歩~△2四飛と催促してきたのですが、▲3六角と打てば▲6三成桂と▲2五歩の狙いで、先手が指せているようです。

▲4五桂に△3二金なら▲2五飛△2三歩▲7七桂△4二銀▲2九飛△5二玉▲4八金△7四歩▲8五歩△7五歩▲8六銀△7六歩▲6五桂で、ソフトの評価値+599で先手有利。

この手順は△3二金と辛抱したのですが、後手に角を打たせたことで▲2五飛と逃げて少し落ち着く展開です。

後手は先手の桂頭を狙って△7四歩~△7五歩は狙い筋ですが、先手も▲8五歩~▲8六銀が柔らかい受けで、▲6五桂と跳ねた局面は先手が少し指せているようです。

柔らかい手を指して手を広げるのが参考になった1局でした。

▲2四歩と垂らして△2二歩と打たせる

上図は、相掛かりからの進展で▲2五飛と2四の飛車が引いた手に△3四歩と突いた局面。ソフトの評価値+91で互角。

△3四歩では△2三歩と打って先手の2筋の攻めを受けておくのが自然ですが、△3四歩は簡単に2筋には歩を打たないという手です。

対局中は自然に指すのがいいかと思い▲3六歩と突きました。

実戦は▲3六歩△2三歩▲3七桂で、ソフトの評価値-11で互角。

この手順は、▲3六歩から▲3七桂とする手で、▲3六歩はソフトの候補手にはありましたが推奨手ではありませんでした。

▲3六歩に対して後手は△2三歩と2筋の傷を消して手堅く指します。

以下▲3七桂ですが、評価値は互角とはいえマイナス評価になっているのが気になります。

ソフトの見解だと▲3六歩に△2三歩の時点ではソフトの評価値+3で互角ですが、そこで▲3七桂と跳ねるとマイナス評価になっています。

▲3六歩に△2三歩と受けられると、ソフトは先手が少し損をしているみたいです。

▲3六歩では▲2四歩がありました。

▲2四歩△8八角成▲同銀△2二歩で、ソフトの評価値+116で互角。

この手順は、▲2四歩と垂らして次に▲2三歩成を狙います。

後手は△8八角成と角交換をしてから△2二歩と手堅く受けます。

△2二歩では△2二銀のような受け方もありますが、いつでも▲2三角と打つような筋があるので指しづらいです。

先手は2筋に歩を垂らした手に対して、後手は2段目に歩を打って受ける形でお互いに歩切れになったのですが、どうもこれはソフトは少し先手が得をしているということみたいです。

△2二歩以下▲4五角△5二玉▲3四角△7五歩▲同歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛▲2三歩成△同歩▲同角成△同金▲同飛成△2二歩▲3四龍で、ソフトの評価値+289で互角。

この手順は、▲4五角と打って▲6三角成と▲3四角を狙う手です。

△5二玉と受けた手に▲3四角から▲2三歩成は狙いが分かりやすいです。

以下角と金の交換で先手は龍を作って手になっているようです。

なお▲4五角に△3三桂の両取りが気になりますが、▲6三角成△2五桂▲6四馬で、ソフトの評価値+324で先手有利。

この手順は飛車と銀の交換で先手が駒損ですが、馬を作る展開で先手も指せているようです。

▲2四歩と打つのは少し重たいという先入観がありましたが、局面によっては必ずしもそうでもないようです。

▲2四歩と垂らして△2二歩と打たせるのが参考になった1局でした。

角交換せずに角を使って反撃する

上図は、相居飛車からの進展で△6四銀と7三の銀が上がった局面。ソフトの評価値+81で互角。

後手は3三の角の形から△6四銀として、いつでも△7五歩の仕掛けを狙っています。

後手の角の働きがいいので先手は受けにくいと思い、角交換を目指す意味で▲2四歩としました。

実戦は、△6四銀以下▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛△2三歩▲2八飛△3二金で、ソフトの評価値-36で互角。

この手順は、角交換をして2筋の歩を持ち駒にして▲2八飛に△3二金と進んだ展開です。

飛車先の歩が切れたのは先手の得ですが、角交換をするために数手前に▲5六歩と突いているので、先手の陣形によってはいつでも△5七角とか△3九角の打ち込みの隙があります。

角交換には5筋の歩を突くなという格言がありますが、5筋の歩を突くと後手からの角の打ち込みが気になります。

それに対して後手は5筋の歩を突いていないので、先手からの角の打ち込みはあまり気になりません。

そのような意味もあって形勢は互角のようです。

最初の局面では角交換を目指さない指し方もあったようです。

▲2四歩では▲6六歩がありました。ソフトの評価値+76で互角。

この手順は、▲6六歩と突いて受ける手です。

後手は6四の銀が歩越し銀なので、歩越し銀には歩で受けよの格言に沿った手ですがぱっと見でやや指しにくい手です。

7七の銀がいなくなると△6六角と飛び出す手があるので、先手が受けづらいかと思っていました。

ただし後手の6四の銀がいなくなると▲4六角と反撃する手があります。

▲6六歩以下△3二金▲5八金△4一玉▲3六歩△7五歩▲同歩△8六歩▲同歩△7五銀▲4六角△6四歩▲7六歩で、ソフトの評価値+484で先手有利。

この手順は、後手は△3二金から△4一玉として居玉をさける展開です。

先手は▲5八金から▲3六歩とした手に△7五歩と突いてきます。

△7五歩に▲同歩△8六歩に▲同歩として△7五銀と後手の銀が5段目に進出して、部分的には先手がまずいのかと思っていたのですが▲4六角が狙いの反撃です。

▲4六角に△6四銀なら▲6五歩がありますので△6四歩としますが、そこで▲7六歩が素朴な受けです。

後手は△8六銀と△6六銀のどちらかです。

▲7六歩以下△8六銀▲6四角△7七銀成▲8二角成△7八成銀▲4九玉で、ソフトの評価値+467で先手有利。

この手順は飛車と金銀の交換の2枚替えで後手が駒得ですが後手は壁銀で、先手は▲8二角成と馬を作って▲9一馬とか▲8一馬と駒を取り返す狙いがあり先手が指せているようです。

▲7六歩以下△6六銀▲6四角△7三歩▲5三角成△7七銀成▲同桂△4二金▲6四馬で、ソフトの評価値+513で先手有利。

この手順は、△6六銀に▲6四角から▲5三角成と馬ができるのが大きく、銀の交換から△4二金に▲6四馬として馬が手厚いので先手が指せそうです。

ややうまくいきすぎですが、先手は▲4六角からの切り返しは後手も受けづらいです。

角交換せずに角を使って反撃するのが参考になった1局でした。

中段玉の寄せ方

上図は、横歩取り青野流からの進展で△3四金と先手のと金を取った局面。ソフトの評価値-2309で後手勝勢。

先手玉は詰めろにはなっていませんが、駒割りは飛車金と角の交換で実質先手の金損で、後手玉は広いので後手勝勢です。

先手はほとんど勝ち目がない局面ですが粘るしかありません。

実戦は△3四金以下▲6三馬△同金▲3五歩△5四角で、ソフトの評価値-99973で後手勝勢。

この手順は、▲6三馬としてから▲3五歩と抑える手で、後手の金にプレッシャーをかけてあわよくば上部脱出を狙ったのですが、△5四角が厳しいです。

実戦は△5四角以下▲4五銀△同金▲同歩△同角▲2六玉△1五銀で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

この手順は、少しでも局面を複雑にしようと▲4五銀としたのですが△同金から△同角として▲2六玉に△1五銀がぴったりです。

△1五銀に▲同玉なら△1四歩▲2四玉△2三金まで詰みで4五の角がぴったりと利いています。

この手順の△1四歩に▲2六玉は△3六金▲1六玉△1五歩まで詰みです。

△4五同角に▲3七玉なら△3六金▲2八玉△3七銀で、▲同銀なら△2七金▲2九玉△3八龍まで詰みです。

また△5四角に▲4五歩としても△同金▲2六玉△5六龍▲同歩△3六金で、▲1六玉には△2四桂▲1五玉△1四金まで詰みです。

この手順の△4五同金に▲3七玉も△3六金▲2八玉△3七金打▲同銀△2七金▲2九玉△3八龍まで詰みです。

このあたりは1つ1つの変化は決して簡単ではないですが、▲3五歩と抑えても△5四角でぴったりのようです。

また最初の局面で別の指し方で▲6三馬△同金▲5二銀△3五歩で、ソフトの評価値-99976で後手勝勢。

この手順は▲6三馬△同金に▲5二銀として▲6一角が狙いの形づくりで、実戦と同じように△5四角と打っても詰みですが、△3五歩としても詰みのようです。

このような局面で△3五歩と打って詰みというのが気がつかなかったですが、どうやって先手玉を詰ますのかが気になります。

このような中段玉の詰み筋は、上部脱出の筋があってパターン化された寄せ方でなく少し複雑になって考えづらいので、また別の機会に書きたいと思います。

中段玉を寄せ方が参考になった1局でした。

銀を玉側に引いて角を打たせて指す

上図は、角換わりからの進展で△5五歩と突いた局面。ソフトの評価値+173で互角。

後手は右玉にした展開で、先手は▲9八香から▲9九玉と穴熊にする手を見せたら△5五歩と後手が動いてきた局面です。

△5五歩には▲4五歩か▲4五銀か▲4七銀か▲6七銀のどれかです。

△5五歩に▲4五歩は△5六歩▲4四歩△5七歩成▲同金△3九角▲2七飛△3八銀▲3七飛△4八角成で、ソフトの評価値-184で互角。

この手順は、△5七歩成から△3九角がよくある筋でこのような展開は先手が少し指しづらいです。

実戦は△5五歩以下▲4五銀△3三銀▲6七角△4四歩▲3四銀△同銀▲同角△3三金▲6七角△6五歩で、ソフトの評価値+125で互角。

この手順は▲4五銀に△3三銀をうっかりしていて予定変更で▲6七角として銀を助ける手順で、あまり働きのいい角とはいえず最後の△6五歩でいい勝負ですがあまりうれしい展開ではないです。

△5五歩に▲4七銀なら△5三銀▲8八銀△5四銀直▲2四歩△同歩▲同飛△4八角で、ソフトの評価値+243で互角。

この手順の▲4七銀は推奨手ではなかったですが、次善手でこの手はあったようです。

ソフトの推奨手は▲6七銀でしたが、▲6七銀に△4七角が気になって指せませんでした。

△5五歩以下▲6七銀△4七角▲2七角で、ソフトの評価値+217で互角。

この手順の△4七角は4筋に隙ができたので生じた手で、とりあえず△3六角成は防がないといけません。

よって▲2七角と打ちますが次の狙いは▲5八金として角を取ることです。

▲2七角以下△7五歩▲同歩△8三角成▲5八金で、ソフトの評価値+210で互角。

この手順は、後手は角を助ける意味で△7五歩と1歩損になりますが馬を作る展開です。

▲5八金として△4七馬を防ぎましたが、先手の角の働きは決していいとはいえず、ぱっと見で先手が指しづらい感じです。

また▲6七銀に後手は別の指し方で△6五歩▲同歩としてから△4七角もありそうです。

▲6七銀以下△6五歩▲同歩△4七角▲6六銀左で、ソフトの評価値+134で互角。

この手順は6筋を突き捨ててから△4七角ですが、▲6六銀左と6五の地点に角を成らせないように指します。

▲6六銀左以下△3六角成▲2七角△同馬▲同飛△3八角▲1八角で、ソフトの評価値+531で先手有利。

この手順は、△3六角成に▲2七角と合わせるのがいい手で、△4六馬には▲4八飛△1九馬▲6四歩で角のラインで後手の銀が取れる形になります。

よって後手は角を交換してから△3八角と打ちますが、先手は▲1八角と飛車取りを受けながら間接的に後手玉のコビンを狙います。

▲1八角は難しい手で多分実戦では指せないと思いますが、対右玉にはこのような角がたまに出てきます。

結局▲6七銀は難しい手で力がいる指し方のようです。

銀を玉側に引いて角を打たせて指すのが参考になった1局でした。

強く角道をあけて手を広げる

上図は、相掛かりからの進展で△9六歩と垂らした局面。ソフトの評価値+315で先手有利。

後手は持ち駒に歩があれば端攻めということで、9筋から動いてきました。

9筋に歩を垂らすことでいつでも△9七歩成の筋があり、また△8五飛~△9五飛のように飛車で9筋の歩を取りに行くこともありそうです。

ここで先手の手番ですが、どのような方針で指すかが難しいです。

実戦は▲8七歩と打ったのですが、△3六飛ならソフトの評価値-62で互角。

この手順は▲8七歩と穏やかに指した手に実戦は△8五飛だったのですが、ここでは△3六飛もあったようです。

△3六飛と3筋の歩を取られる場合は、先手は▲8二歩と打って後手の△7二銀型を咎めにいきたいのですが、8筋に歩を打ったので2歩になります。

局面が少し穏やかになると後手は9筋のポイントを上げたような感じになって、先手は少し面白くなさそうです。

なお実戦は▲8七歩△8五飛▲7六歩△9五飛で、ソフトの評価値+267で互角と進みました。

手の流れでいえばこちらの方が本筋のような感じがしますが、先手は▲2二角成~▲7七角のような狙いもありいい勝負のようです。

▲8七歩でソフトは▲7六歩を推奨していました。ソフトの評価値+318で先手有利。

この手の▲7六歩は、お互いの飛車が2四と8六にいる形なので、角交換から角を打って手を作るのが考えられます。

先手をもっても後手をもっても一触即発のような局面です。

▲7六歩に△8八角成なら▲同銀△3三角▲2一飛成△8八角成▲6八角△2二馬▲3一龍△同金▲8六角△9九馬▲4五桂で、ソフトの評価値+902で先手優勢。

この手順は角交換をしてから△3三角と打つ手ですが、先手は▲2一飛成とします。

▲2一飛成に△8八角成で、▲同金なら△同飛成が王手で先手が失敗ですが、▲8八角成には▲6八角があります。

▲6八角に△8二飛は▲8八金△同飛成▲3一龍△同金▲3三角があります。

この形は先手玉が▲5九玉型か▲5八玉型か、後手玉が△5一玉型か△5二玉型かによって、飛車が成った時に王手になるケースとならないケースがあるので、微妙に指し方が違うようです。

▲7六歩に△8八飛成なら▲同銀△3三角打▲2二飛成△同角▲7七桂△9五香▲9八歩△8七歩▲同銀△8九飛▲8八角で、ソフトの評価値+631で先手有利。

この手順は△8八飛成~△3三角打で、同じように飛車取りと△8八角成の2つの狙いですが、▲2二飛成~▲7七桂で先手が指せているようです。

▲7六歩に対しては△8八角成や△8八飛成は大丈夫のようです。

▲7六歩に△同飛なら▲2二角成△同銀▲6五角△8六飛▲8七歩△2三歩▲3四飛△3三歩▲4四飛で、ソフトの評価値+696で先手有利。

この手順もうまくいきすぎですが、△7六同飛には角交換をして▲6五角があり、▲4三角成から▲2二飛成が狙いです。

後手は先手の飛車先を止めるようにしますが、最後の▲4四飛がたまにある手で△同歩なら▲3二角成があります。

このあたりも思ったより手が広い局面だったようです。

強く角道をあけて手を広げるのが参考になった1局でした。