上図は、相掛かりからの進展で△6四銀と上がった局面。ソフトの評価値+194で互角。
相掛かりは駒組みの手が広くて、なかなか定跡化しにくい戦法の1つだと思っています。
定跡化しにくいのは戦法の狙いが分かりにくいというのがあって、特に解説がないと全く分からないという感じです。
居飛車を指すなら、対居飛車には矢倉と角換わりと相掛かりと横歩取りは必ずといっていいほど出てくるので、慣れておくというレベルです。
後手は2筋を受けずに△6四銀と上がった形ですが、対局中はよくある筋の手を全く考えていませんでした。
実戦は▲2五飛とふわっと指したのですが、△3四歩でソフトの評価値+94で互角。
この手順の▲2五飛は次に▲2四歩と垂らす狙いですが、後手は△2三歩と受けずに△3四歩と突っ張った手です。
この展開も1つの進行ですが、▲2五飛ではこの形特有の手がありました。
▲2五飛では▲2三歩がありました。
▲2三歩△1三角▲2八飛△2四歩▲1五歩△2三金▲1四歩△2二角で、ソフトの評価値+200で互角。

この手順の▲2三歩から▲1五歩は1筋の歩を突きあっているのでよく出る筋です。
ただし、盤上をよく見ていないのか全くこの筋を考えてなかったです。
△1三角に▲2八飛と引きましたが、▲1四飛と歩を取るのは△5七角成▲同玉△1四香で、ソフトの評価値-646で後手有利。
この手順は、飛車と角の交換ですが、先手陣が崩れているので後手が指しやすいです。
よって▲2八飛から△2二角までの手順になり、形勢は互角でまだこれからの将棋ですが、後手は△2三金となったので普通の形にはなりにくいです。
ここまでの進行は部分的にはよくある進行ですが、ここからの指し方は全く分かっていませんでした。
△2二角以下▲2七銀で、ソフトの評価値+260で互角。

この▲2七銀は3八の銀を活用する手で、棒銀にすることで2三の金をとがめにいく狙いです。
ソフトが最初の局面で▲2三歩としたのは、▲2三歩から進行は具体的な狙いがあるのでそれを推奨するという意味だと思います。
▲2七銀以下△3四歩▲2六銀で、ソフトの評価値+278で互角。
この手順は△3四歩に▲2六銀と銀を真っすぐに出るのが気がつきませんでした。
相掛かりでは▲3六銀と出る形が多いのですが、▲2六銀と真っすぐ出て次ぐに▲1五銀を狙うのが急所でこれなら1筋を攻めた効果が出ています。
▲2七銀以下△1四香▲同香△1三歩▲同香成△同角▲6六香△6五香▲3六銀で、ソフトの評価値+356で先手有利。
この手順は、後手は香車を清算して1筋をおさめたのですが、今度は香車が入ると▲6六香が狙いになります。
以下△6五銀には▲2六銀でなく▲3六銀として、できるだけ中央に駒を活用して先手が面白いようです。
相掛かりの1つの狙い筋が参考になった1局でした。