細い攻めで辛抱する指し方

上図は。相居飛車からの進展で▲5五歩と突いた手に5四の銀が△4三銀と引いた局面。ソフトの評価値-179で互角。

先手は歩を3枚損しておりあまりゆっくりした展開にはできないのですが、攻め駒の4八の銀が立ち遅れていて働きがいまひとつなのが少し不満です。

先手が動いていくしかなさそうなのでどのように手を作っていくかという局面ですが、ここからの数手はあまりよくなかったようです。

実戦は△4三銀以下▲1三歩△2四銀▲4五桂△4二玉で、ソフトの評価値-383で後手有利。

この手順は、▲1三歩と垂らして後手が1三の歩を取らなければ次に▲1五香があるのですが、△2四銀と手堅く受けてきました。

▲4五桂と跳ねていつでも▲3三歩の叩きを狙っているのですが、△4二玉と軽くかわされると先手の攻めが少し重たかったようです。

△4二玉で1筋の攻めから遠く逃げて、中央が少し手厚くなったので後手が少し指しやすくなったようです。

後手玉が1段目にいるのと2段目にいるのでは、▲3三歩と叩いたときは2段目にいる方が手厚いです。

△4二玉まで進んでみると▲1三歩と打った手が少しぼけている感じです。

▲1三歩では▲4五桂がありました。

▲4五桂△4四銀左▲3三歩で、ソフトの評価値-145で互角。

この手順は、単純に▲4五桂と跳ねて△4四銀左と逃げた手に▲3三歩と叩く手です。

対局中はこの手順も浮かんだのですが、少し単調かと思ってやめました。

ただし、後手の対応によっては攻めが成立しそうです。

▲3三歩に△2二金なら、▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2五角で、ソフトの評価値+803で先手優勢。

この手順は△2二金と辛抱して4五の桂馬を取りきる狙いですが、先手は2筋に歩を合わせて▲2四飛と飛び出してから△2三歩に▲2五角が浮かびづらいです。

▲2五角に△4二歩なら▲4三角成△同歩▲4四飛△同歩▲4三銀で、ソフトの評価値+883で先手優勢。

▲2五角に△4二玉なら▲4四飛△同銀▲4三銀で、ソフトの評価値+1078で先手優勢。

これらの手順はどちらも攻めの継続で大駒を切る展開ですが、3三の歩の拠点が残っていると攻めが継続できそうです。

▲3三歩に△同桂なら▲同桂成△同金▲3七銀で、ソフトの評価値-381で後手有利。

この手順は桂馬の交換になる展開で、やはり先手のは4八の銀が攻めに参加していない分形勢に差が開いているようで、最後の▲3七銀も少しつらい手ですがこれで辛抱して指すという感じです。

細い攻めで辛抱する指し方が参考になった1局でした。