飛車と角の交換から駒得を目指す


上図は、角換わりからの進展で△1八歩成と香車を取った局面。ソフトの評価値-63で互角。

後手は右玉から△1二香から△1一飛として1筋から動いてきた展開です。

駒の損得はありませんが、先手は飛車が狭くて使いづらく8八の銀の壁のため少し指しづらいかと思っていました。

先手は3七の桂馬を活用したいのですが、後手に桂馬を渡すと△5五桂があるので少し指し方が難しいと思っていました。

実戦は▲5六歩△2八と▲5五歩△同歩▲4五桂で、ソフトの評価値-662で後手有利。

この手順は▲5六歩として将来の△5五桂を防ぎました。

後手の△2八とに先手は5筋を突き捨ててから▲4五桂と活用したのですが、だいぶ評価値が下がりました。

後手は5筋の位を取って少し手厚くなったのと、先手は桂馬を持ち駒にしてもあまり使うところがないのに対して、後手は△5四桂と自陣に埋めて、将来△6五歩▲同歩△6六歩とするような筋があります。

そのような意味でだいぶ評価値が下がったようです。

▲5六歩では▲3五飛がありました。

▲3五飛△同歩▲3四歩で、ソフトの評価値-142で互角。

この手順は▲3五飛として飛車と角を交換する手です。

対局中はこの筋も少し浮かんだのですが、飛車を渡すのは先手玉も少し危ないのかと思っていました。

▲3四歩の狙いは次に▲3三歩成△同金に▲2二角や▲4五桂です。

▲3四歩に△1五飛なら▲3三歩成△同金▲4五桂△4四金▲5三桂成△同玉▲3一角△4二玉▲5三香△同金▲5一銀で、ソフトの評価値+3149で先手勝勢。

この手順の△1五飛はあまりいい手ではないのですが、王手で▲3一角と打つ手は結構厳しいようで、△6二玉に▲5三香の犠打から▲5一銀で△同玉なら▲5三角成で先手勝勢です。

▲3四歩に△3六歩なら▲同銀△3八飛▲4八角△2五桂▲同銀△4四銀で、ソフトの評価値+62で互角。

この手順は△3六歩▲同銀として先手の守りを薄くしてから△3八飛と打つ展開です。

△3八飛に▲4七銀とすれば先手を取れますが、△3七飛成で次に△5五桂があり先手がまずそうです。

よって先手は桂馬を取られないように▲4八角と打って粘ります。

この▲4八角は打たされたという意味もありますが、3三の桂馬を取れば桂得になるので辛抱する手です。

実戦的に飛車が2枚ある後手の方が方針が分かりやすい感じはしますが、後手陣もそんな固くないのでいい勝負のようです。

飛車と角の交換から駒得を目指すのが参考になった1局でした。