上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3四銀と4三の銀が出た局面。ソフトの評価値+323で先手有利。
先手の居飛車穴熊に後手が高美濃という少し古い戦型で先手有利の評価になっていますが、先手がやや指しやすいという意味だと思います。
後手の△3四銀は先手が▲3五銀と出るのを防いだ手ですが、先手はここから4六の銀をどのように活用するかが今後の展開に大きく影響しそうです。
実戦は、▲3六歩△6五歩▲3五歩△4三銀▲2六飛で、ソフトの評価値+255で互角。

この手順は、▲3六歩から▲3五歩と3筋の歩を伸ばして3四の銀に圧力をかける手で、△4三銀と引かせることで後手は手損になったのですが、先手の4六の銀は3筋の歩を伸ばしたことでやや前に動かしづらい形になっています。
▲2六飛としたのは将来▲3六飛と回って3筋の歩を受ける形ですが、効果は不明です。
▲3六歩から▲3五歩は駒を前に進める指し方ですが、やや形を決めすぎたかもしれません。
▲3六歩では▲9六歩がありました。ソフトの評価値+331で先手有利。

▲9六歩は先手の穴熊側の端歩を突く手ですが、将来後手から端攻めがきたときに1手早くなるという意味はあります。
ただし、ソフトは穴熊でも端を受けることが多いです。
端を受けるというのは、がちがちの穴熊よりややバランスに重点を置いた指し方のようです。
▲9六歩と端を受けたのはいいのですが、問題はここから先手はどのような方針で指すかがよく分かっていませんでした。
▲9六歩は間合いを図るという意味や、後手に指し手を決めてもらうという意味もあるかもしれません。
全くの1手パスということではなさそうなので、▲9六歩以下の指し手はまた別の機会に書きます。
穴熊でも端を受けて様子を見るのが参考になった1局でした。