桂馬で守りの金を狙う

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△6三銀右と7二の銀が上がった局面。ソフトの評価値+446で先手有利。

駒割りは後手の金得ですが、後手玉は6筋が壁になっておりここで貴重な先手の手番なので先手が有利みたいです。

普通は金得くらいしていれば駒得をしている方が有利なのが多いですが、例外的な局面のようです。

9筋にと金がてきており、持ち駒に角があるのでうまくいけば後手玉が寄りそうにも見えますが、まだ後手玉に即詰みはないようです。

実戦は△6三銀右以下▲9二角△7一玉▲8三と△5二金上で、ソフトの評価値-271で互角。

この手順は▲9二角から▲8三との手順で、▲8三とは次に▲8一角成△同玉▲9二香成△7一玉▲8二成香までの詰めろですが、△5二金右と逃げ道を開けられると互角に戻ったようです。

△5二金上に▲8二となど捨てる手がありますが、△同玉に▲5六角成としても△同とで紐が付いているので成立しません。

ちょっとこの攻め方は重たかったようです。

▲9二角△7一玉まではいいとして次の▲8三とでは▲8三角成がありました。

▲9二角△7一玉▲8三角成△7二金▲5六馬△同と▲8四桂で、ソフトの評価値+417で先手有利。

この手順は、▲9二角から▲8三角成とする手でこれは▲8二との詰めろです。

後手は△7二金と詰めろ受けながら玉の逃げ道を広くしますが、▲5六馬から▲8四桂は狙いの筋です。

桂馬の安い駒で後手の守りの金を攻めるのはまずまずです。

ただし後手に桂馬を渡すと、△8八金▲同銀△同桂成▲同玉△9六桂のような切り返しもあるので先手も怖い形です。

このあたりは、相手玉だけでなく自玉も見てないといけないのが将棋の難しいところです。

▲8四桂以下△8一香▲7二桂成△同銀で、ソフトの評価値+625で先手有利。

この手順は△8一香は攻防の手でただ受けるだけてなく先手陣に嫌味をつける手で参考になります。

以下▲7二桂成△同銀でソフトは先手有利のようですが、人間の感覚でいえば何とも言えないような感じです。

ただし、実戦よりはるかによかったようです。

桂馬で守りの金を狙うのが参考になった1局でした。