上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9五歩と突いた局面。ソフトの評価値+146で互角。
後手が角道を止めた普通の四間飛車に対して、先手が持久戦模様の駒組みで後手が△9五歩と突いた局面です。
ここは作戦の岐路で、先手は穴熊に組むか美濃に組むかで方針がだいぶ違ってきます。
普通は後手に9筋の位を取られたので穴熊にするのが自然かと思いましたが、今回は銀冠にしてからあわよくば銀冠穴熊を目指しました。
実戦は、▲7八銀△5二金左▲8六歩△6四歩▲8七銀△6三金▲7八金△7四歩▲9八香△7三桂▲6六歩で、ソフトの評価値+36で互角。

この手順は銀冠に組みながら▲9八香と上がっていつでも▲9九玉の余地を残した指し方です。
銀冠に組んで穴熊にすると手数がかかりますが、8七銀がしっかりしており後手の9筋の端攻めなどの受けやすい面があります。
形勢は互角ですが、評価値だけを見ると少し下がっているのが気になります。
自分の使っているソフトは、銀冠やトーチカより穴熊の方が評価値が高いのが特徴のようです。
個人的には最近の居飛車同士の将棋であれば、玉の囲いは固さよりバランス重視のような感じですが、対抗形になると居飛車の玉はバランスより玉の固さを重視しているような感じです。
このあたりは、流行なのか何か理由があるかは不明です。
▲7八銀では▲9八香がありました。ソフトの評価値+128で互角。

この手は、▲9八香と上がって次に▲9九玉からシンプルに穴熊を目指す手です。
▲9八香以下△4三銀▲9九玉△5二金左▲8八銀△6四歩▲6八金寄△7四歩▲7九金△7三桂▲6六銀△6五歩▲5七銀△8四歩▲7八金寄△6三金▲3六歩で、ソフトの評価値+176で互角。
この手順は、先手は普通に穴熊に組む展開に対して後手は美濃から高美濃のする展開です。
ここで気になったのは、△7三桂と跳ねて次に△6五桂の両取りを狙った手に▲6六銀と受ける手です。
この手は△6五歩と突かれたら▲5七銀と引くので手損になるのですが、後手も△6五歩とすると将来△6五桂と跳ねる展開にならないので一長一短のようです。
以前の感覚だと、▲6六銀と出て直後に△6五歩と突かれて▲5七銀と引く形はだいぶ先手が損をしていると勝手に思っていたのですが、ソフトはあまりそのようなことは気にしていないのでその疑問が少し解決しました。
穴熊に組めるときは穴熊に組むのが参考になった1局でした。