上図は、相掛かりからの進展で△9四歩と突いた局面。ソフトの評価値+18で互角。
飛車先の歩をお互いに切っていますが、▲8七歩や△2三歩と簡単に受けないのがたまにあるケースでこのような進行になると局面がおさまりません。
実戦は△9四歩以下▲2八飛△4六飛で、ソフトの評価値+89で互角。

▲2八飛は△4六飛と歩を取られる形ですが、飛車を横に活用するのは働きがよくなっているかどうか微妙でこの局面はいい勝負のようです。
飛車が4筋にいってまた8筋に戻ると歩得はしていますが手損になるので、難しい戦いです。
実戦は△4六飛以下▲8二歩△9三桂で、ソフトの評価値-57で互角。
この手順は、後手の飛車が4筋にいったので▲8二歩と桂馬を攻める手です。
ただし、後手も9筋の歩を突いているので△9三桂と逃げることができます。
先手はどこかで▲9七角とのぞいて▲5三角成と狙う筋はありますが、▲9七角の形だと後手も△8五桂と跳ねて桂馬を活用することもできそうなので先手はこの形は指しづらいです。
この局面では▲8二歩△9三桂と後手の桂馬を前にださない指し方があったようです。
△4六飛以下▲8三歩で、ソフトの評価値+16で互角。

この手は▲8三歩と垂らす手で次に▲8二歩成が狙いです。
▲8三歩に△同銀なら▲8二歩△9三桂▲8一歩成△8五桂▲8二と△8七歩▲8三と△8八歩成▲同銀で、ソフトの評価値+382で先手有利。
この手順は、後手の銀の位置が変われば▲8一歩成とと金ができる形です。
ただし後手も△8五桂と活用できるので気持ちがいいのですが、先手も▲8二とでと金が活用できます。
△8七歩も厳しいのですが、▲8三とで銀を取って以下△8八歩成で角と銀の交換ですが、先手はと金が残っているので先手が指せるようです。
▲8三歩に△7一金なら▲9七角△5二玉▲2二飛成△同銀▲8二歩成△同金▲7一角で、ソフトの評価値+939で先手優勢。
この手順はうまくいきすぎですが、先手の狙い筋で△7一金には角を取って歩を成り捨ててから▲7一角とすれば先手優勢です。
▲8三歩に△8六飛なら▲2四歩△1三角▲8二歩成△2七歩▲同飛△2六歩▲2八飛△8二飛▲2六飛△2二銀で、ソフトの評価値-22で互角。
この手順は△8六飛と8筋に回って▲8二歩成を受けたのですが、先手も▲2四歩が継続手です。
▲2四歩に△1三角が少し指しづらいですが、▲2三歩成には△2七歩▲同飛△2六歩▲2八飛△2三金で受ける形です。
よって先手は▲8二歩成から変則的な展開ですが、▲2六飛に△2二銀と受けていい勝負のようです。
このあたりは手が広すぎて他にも色々な手がありそうです。
▲8三歩と垂らして含みをもたせるのが参考になった1局でした。