上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5五同飛と5筋の歩を交換した局面。ソフトの評価値-21で互角。
この局面は先手は左美濃ですが、後手に9筋の位を取られています。
▲9八香と上がっているので展開によっては▲9九玉と穴熊にすることも可能ですが。穴熊にしても8八の地点に銀を移動するのは少し手数がかかるのが気になります。
よって、8八の地点には金を移動することや、場合によっては8八の地点には何も金駒がない駒組みもありそうです。
これらより穴熊にしてもあまり効果がないかとと思っていました。
また対局中は局面の5筋を交換した展開は、先手が大人しく▲5六歩とすると後手は△5二飛から△5四銀と駒組みをしてやや先手が不満かと思っていました。
実戦は△5五同飛以下▲5八飛△5一飛▲5六銀△5五歩で、ソフトの評価値-253で互角。

この手順の5筋を交換したときに▲5八飛から▲5六銀と歩を受けずに反発する手はたまにあるのですが、△5五歩と打たれるのを軽視していました。
△5五歩に▲4七銀では△5四銀で、後手は5筋が安定するので▲同銀としますが、△4五歩と突かれると▲5六歩と打って受けることになり、やや先手の駒組みが不安定な感じです。
銀を交換すれぼ△6九銀の筋や、後手の角道が通っているので△6五歩など後手の方が少し指しやすそうです。
やや実戦の▲5八飛から▲5六銀は強気すぎたようです。
▲5八飛では▲9六歩がありました。
▲9六歩△同歩▲同銀で、ソフトの評価値+7で互角。

この▲9六歩△同歩▲同銀の展開は9筋を逆用する地獄突きの手です。
9筋の位を取られると、取られた方が逆に9筋から手をつけることがたまにあります。
▲9六同銀に△同香なら▲同香△9五歩▲5六歩△5一飛▲9五香で、ソフトの評価値+415で先手有利。
この手順は銀と香車の交換でやや先手が駒損ですが、後手は9筋の守りが薄くなります。
△9五歩と後手は飛車の横利きで受けたのですが、次の▲5六歩が盲点です。
▲5六歩では▲5六香で後手の飛車が取られる形ですが、△同飛▲同銀△9六歩は飛車と銀香の交換で、ソフトの評価値-224で互角。
▲9六同銀に△5一飛なら▲9四歩で、ソフトの評価値+135で互角。
この手順は△5一飛と引いた形は▲9四歩と垂らしていい勝負のようです。
▲9四歩と垂らして▲8七銀と引くか、場合によっては▲9五銀と前に駒を進めるのも面白そうです。
▲9六同銀に△9四歩なら▲5六歩△5一飛▲2六角で、ソフトの評価値-22で互角。
この手順は△9四歩と大人しく受ければ▲5六歩から▲2六角で、やや不安定だった角を活用する形でいい勝負のようです。
9筋の地獄突きで動くのが参考になった1局でした。