上図は、相掛かりからの進展で△2三歩と打った局面。ソフトの評価値-32で互角。
この局面は、先手の8六の角を守るのに▲8七金としているのでやや形が崩れています。
このようなあまり見慣れない局面は形勢判断がしにくいのですが、互角だったようです。
対局中は先手にあまりいいイメージがなく、先手陣のまとめ方が分からなかったです。
実戦は△2三歩以下▲6八玉△5二玉▲2六飛で、ソフトの評価値-314で後手有利。

この手順は、▲6八玉△5二玉とお互いに玉の整備をした展開に▲2六飛と8六の角にひもをつけた手ですが、この▲2六飛は特別な狙いがないのでやや中途半端だった感じです。
あまり1手の価値がない手を指すと、少しずつ形勢が悪くなる可能性が高くなります。
先手は8二に歩がいたり8七に金がいるので、玉を普通に囲って戦うという展開にしにくいです。
玉を囲っての持久戦模様が難しいそうなので、最初の局面では先手から動いた方がよかったです。
▲6八玉では▲9五歩がありました。
▲9五歩△同歩▲9四歩で、ソフトの評価値+82で互角。

この手順は、▲9五歩と後手の9三の桂馬を目標に指す手です。
桂頭は8四の飛車が守っており、9筋の歩が切れると先手は8六に角がいるので▲9五角や▲9五香とする筋が見えますが別のところに狙いがあるようです。。
▲9四歩に△同飛なら、▲8一歩成△同銀▲5三角成で、ソフトの評価値+201で互角。
この手順は、△9四飛と後手の飛車が9筋に移動すると先手は▲5三角成の狙いが生じます。
後手の8四の飛車のままであれば▲5三角成には△8七飛成がありますので少しうっかりしやすいです。
▲5三角成の前に▲8一歩成△同銀として後手の銀の位置を悪くするのも細かいところです。
ただし▲5三角成と馬を作っても△8四飛とすれば互角のようです。
▲9四歩に△8五桂なら▲7五角△5四飛▲7六金△8四歩▲6五金△2四飛▲同飛△同歩▲8一歩成△同銀▲5三角成で、ソフトの評価値+624で先手有利。
この展開は、人間的にはとても指しづらいのですが、先手の金を5段目にまで進出して飛車交換をする手です。
普通は金が5段目まで進むと自陣に隙が生じて飛車の打ち込みなどがありますが、この進行になると7九の銀が飛車の打ち込みに備えているので、意外と手になっているようです。
このような展開もあるというやや例外的なパターンです。
いずれにしても最初の局面では先手から動いた方がよかったようです。
先手陣はまとめようがないので動くのが参考になった1局でした。