と金の使い方

上図、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3三歩成に4二の角が△6四角と上がった局面。ソフトの評価値+586で先手有利。

先手は歩切れで後手が4枚も歩を持ち駒にしていますが、先手の飛車が成れそうな展開なので先手有利みたいです。

3三のと金が邪魔で飛車が成れませんが、どのようにと金と飛車を活用するかという局面です。

実戦は▲3二と△7一飛で、ソフトの評価値+537で先手有利だったのですが、△7一飛で△5一飛でなら、ソフトの評価値+279で互角。

この手順は▲3二とで飛車取りなのですが、△5一飛とすれば先手も飛車の使い方が少し難しかったようです。

普通はと金の遠いところに逃げる△7一飛が自然な感じがするのですが、あえてと金の近くに逃げる△5一飛があったようです。

△5一飛に▲4二とは△同角がありますので、△5一飛には▲3三飛成ですが、△5七歩と垂らしてソフトの評価値+318で先手有利。

この展開の評価値は先手有利になってますが、△5七歩とされて△5八歩成からのと金攻めや、△5三飛と飛車交換を狙うような筋もあり、あまり先手有利という実感がないです。

先手もゆっくりしていると後手から△7三桂から△9六歩で、先手からすると一番嫌な端攻めがあるので気分的には忙しいです。

これらの展開はと金がやや重たい感じです。

▲3二とでは▲4二とがありました。

▲4二と△5七歩▲3二飛成△7一飛▲5七銀で、ソフトの評価値+496で先手有利。

この手順は、▲4二とでと金をできるだけ後手玉の方に使う手です。

▲4二とに△同角は▲3二飛成で後手が悪いので、△5七歩と狙いの垂れ歩で先手陣にけん制します。

以下▲3二飛成に△7一飛とさせてから▲5七銀と手を戻してどうかという展開です。

▲5七銀以下△同桂成▲同角に△2八角成なら▲4六角△同馬▲同歩で、ソフトの評価値+647で先手有利。

この展開は、銀と桂馬の交換で先手が少し駒損ですが、△2八角成には▲4六角として角を捌ければ先手が指せそうです。

先手の4二のと金は▲4三とから▲4四とで引いてと金を活用する感じです。

▲5七銀以下△同桂成▲同角に△7三桂なら▲4三とで、ソフトの評価値+436で先手有利。

この展開は、銀と桂馬の交換から△7三桂として将来△9六歩からの端攻めが狙いですが、先手も▲4三とでと金を引いて活用する展開で先手も指せそうです。

▲4三とでは▲5二ともありそうですが、次の狙いがないので▲4三とで次に▲4四と金として、できれば後手の金駒と交換するイメーです。

と金の使い方が参考になった1局でした。