上図は横歩取りからの進展で、ソフトの評価値+196で互角。
ここまでの手順は、△4一玉の形に▲3四飛と横歩と取って以下角交換から△2五角に▲3六飛と引いて以下△同角▲同歩と進んだ展開です。
この局面は、飛車と角の交換で先手が1歩得ですが互角のようです。
序盤は飛車より角という格言はありますが、実戦的には相手の持ち駒に飛車があると飛車の打ち込みは常に気にしておかなければいけませんので、格言ほど序盤は角の方が有利という実感はあまりありません。
実践は▲3六同歩以下△2二銀▲3八銀△6二銀▲5八玉で、ソフトの評価値+134で互角。

この手順は、後手は△2七飛と打って龍を作る形を見送って駒組みをした展開です。
先手は後手からの飛車の打ち込みを気にしながら駒組みを進めますが、持ち駒の角をどこか盤上に置いて、飛車の打ち込みをけん制しつつ後手陣に向けて手を作るという感じです。
後手は歩切れなのと先手が持ち駒に角が2枚あるので、角の打ち込みに気をつけながら駒組みを進めます。
そのような意味で形勢は互角のようです。
変化手順で△2二銀で△2七飛なら▲3八銀で、ソフトの評価値+343で先手有利。

この手順は、△2七飛と打って龍を作る形に▲3八銀と受けた展開です。
横歩取りで飛車と角の交換になれば部分的にはでてきそうな局面ですが、この局面が先手有利なのは驚きました。
▲3八銀に△2八飛成なら▲5五角がありますので、後手は△2四飛成か△2五飛成か△2六飛成が普通です。
▲3八銀に△2四飛成なら▲4六角△3四龍▲3七桂△6二銀▲2七銀△8五歩▲7七銀△2二銀▲6八玉で、ソフトの評価値+345で先手有利。
この手順は▲4六角は自然ですが、▲3七桂から▲2七銀が少し指しづらいです。
普通は▲2七銀とすれば飛車の打ち込みが気になりますが、後手は龍を作って持ち駒に飛車がありません。
▲3八銀に△2互飛成なら▲3七桂△2四龍▲2五歩△3四龍▲4互角で、ソフトの評価値+521で先手有利。
この手順は△2互飛成には手順に▲3七桂と跳ねて、以下△2四龍に▲2五歩が少し打ちづらいです。
以下△3四龍に▲4互角と打って後手の龍を目標に角2枚と使って先手が面白いようです。
▲3八銀に△2六飛成なら▲3五角△3六龍▲5三角成△6二銀▲5四馬△3五龍▲6八玉で、ソフトの評価値+545で先手有利。
この手順は先手も馬を作る形で、馬ができれば先手も一応満足です。
どの変化も△2七飛は先手有利になるので、△2七飛と打つより△2二銀は有力だったようです。
後手に龍を作らせても先手有利なのは全く気がつきませんでしたが、龍という強い駒を作らせても先手有利という感覚が昔の感覚だとあまりなじまない感じです。
龍を作らせても先手有利なのが盲点なのが参考になった1局でした。