後手の切り返し


上図は、相掛かりからの進展で△8一飛と8五の飛車が引いた局面。ソフトの評価値+10で互角。

相掛かりから角交換をしてゆっくりした流れの展開です

実戦はここから▲5六銀△6四歩と進んだのですが、後から振り返ったときにここで▲7五歩だったらどうだったのかが気になってました。

後手の桂頭を狙う手ですが、△同歩なら▲7四歩△6五桂▲6六歩△5七桂成▲同玉で、ソフトの評価値+172で互角。

この手順は、後手の桂馬を取るために歩を2枚渡す展開ですが、先手は桂得になります。

ただしソフトの評価値は先手が少しよさそうですが互角ですので、やや先手が指しやすいという感じです。

普通は後手は桂馬を渡すことはしませんので、受けることになりそううです。

▲7五歩△8四飛▲7四歩△同飛▲5六角△5九角で、ソフトの評価値-1287で後手優勢。

この手順は△8四飛と浮いて飛車の横利きで桂頭を守る手です。

先手は▲7四歩△同飛に▲5六角は部分的にありそうな手で、これで飛車を狙いつつ△8四飛と逃げれば▲7四歩と打つ狙いです。

しかしこの場合は▲5六角に△5九角がありました。

後手の飛車が直通しているときに△5九角で技がかかることが多いです。

△5九角に▲同玉なら△7八飛成がありますので、△5九角に▲6九玉と辛抱します。

△5九角▲6九玉△7八飛成▲同玉△6八金▲7七玉△7九金▲6六玉△8九金で、ソフトの評価値-1383で後手優勢。

この手順は▲6九玉に飛車を切ってから△6八金とする手です。

持ち駒の金を打って後手の戦力が少し不安ですが、▲7七玉に△7九金のあき王手があり、▲6六玉に△8九金と桂馬を取って後手優勢です。

後手は攻めが切れないように気をつければ後手が指せそうです。

最初の局面から▲7五歩△8四飛▲7四歩△同飛▲7七銀△8五桂▲8六銀△5九角で、ソフトの評価値-984で後手優勢。

この手順は△7四同飛に▲5六角と打たずに▲7七銀と受けに回ったのですが、そこで△8五桂から△5九角の筋が厳しいです。

この展開は、後手の桂馬が取られる前に後手の技が決まるかどうかという流れです。

狙いは単純ですが、すでに筋に入っているようです。

△5九角以下▲6九玉△7八飛成▲同玉△7七歩▲同桂△7六歩▲8五桂△7七金▲8九玉△8七金で、ソフトの評価値-2447で後手勝勢。

この手順は飛車を切ってから△7七歩は自然ですが、▲同桂に△7六歩が少し盲点です。

△7六歩では△同桂成▲同銀△6五桂が自然のようですが、▲6九玉△7七角成▲5八玉で、ソフトの評価値-1015で後手優勢。

この手順でも後手優勢ですが、先手玉は右に逃げると結構広いのでまだ手数がかかりそうです。

よって▲7七同桂に△7六歩と打って▲8五桂に△7七金と上からおさえるのがいいようです。

以下▲8九玉に△8七金として次に△8六角成や△7七歩成があり後手勝勢です。

やはり最初の局面から▲7五歩と突くのは少し無理気味だったようです。

後手の切り返しが参考になった1局でした。