遊んでいる角を活用する▲7七角


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5七歩と垂らした局面。ソフトの評価値+389で先手有利。

この局面は先手の居飛車穴熊で飛車が成りこんでいますが歩切れで、後手は飛車が抑え込まれているものの6四の角と8五の桂馬の活用でいつでも△9六歩の端攻めがあるのが強みです。

しかも持ち駒の歩の数も多いので先手としては嫌な形です。

ただし実戦的には飛車が成っているのが大きいようで、先手が少し指せているようです。

後手が△5七歩と垂らしてきたのも先手としては嫌な手で、ここからの対応を間違えたようです。

実戦は△5七歩以下▲4互銀△同歩▲5七角で、ソフトの評価値-242で互角。

この手順は△5八歩成を防ぐ意味と遊んでいる4六の銀を活用することで歩切れを解消する▲4五銀だったのですが、以下銀と桂馬を交換した展開です。

先手の角は将来▲3五角と活用する筋はあるのですが、△5三歩と受けられるのでまだあまり効いていません。

それより後手からの9筋からの端攻めの方が厳しいようです。

これらの手順は自然な展開にも見えますが、少し工夫が必要だったようです。

▲5七同銀では▲7七角がありました。

△5七歩以下▲7七角△5八歩成▲4四角△5三歩▲4三とで。ソフトの評価値+601で先手有利。

この手順は△5七歩の瞬間に▲7七角が鋭く、ここで△5五歩として先手の角道を止めたいのですが、それは2歩のため打てません。

後手は△5八歩成とと金を作りますが、そこで▲4四角が歩切れを解消しつつ飛車取りです。

後手は△5三歩と受けますが、そこでじっと▲4三と金でと金を活用する手です。

この展開になると実戦よりと金の活用が1手早いので次に▲5三とが厳しいです。

▲4三と以下△3二歩▲4二龍△4三銀▲同龍△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△8五桂▲5二銀△7三金寄▲4五銀で、ソフトの評価値+791で先手有利。

この手順の△3二歩は手筋で▲同龍なら5三の地点の利きがなくなるという手ですが、▲4二龍とします。

後手は△4三銀として銀を捨ててと金を取りますが、▲同龍で先手の銀得です。

以下後手は9筋から端攻めをしますが、▲5二銀と後手の金を狙って△7三金に▲4五銀とすれば銀桂得で先手が指せそうです。

▲4三と以下△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△8五桂▲5三と△9八歩▲同玉△9七桂成▲同銀△同角成▲同桂△9六香▲6三と△9七香成▲同玉△8五桂▲8八玉で、ソフトの評価値+3547で先手勝勢。

この手順は△9六歩と攻め合いで、△8五桂の瞬間に▲5三と金がと金の活用があり、以下後手も9筋から手をつけて先手も受け損なうと大変ですが、攻めをかわせば▲6三とで先手勝勢のようです。

遊んでいる角を活用する▲7七角が参考になった1局でした。