上図は、横歩取りから序盤で飛車と角の交換になった展開で△6三銀と上がった局面。ソフトの評価値+154で互角。
序盤で△4一玉とした手に▲3四飛と横歩を取ったので△8八角成▲同銀△2五角に▲3六飛△同角▲同歩と進んだ展開です。
先手は持ち駒に角が2枚あり1歩得に対して、後手は歩切れながらも持ち駒に飛車があるのでいい勝負のようです。
先手は相手からの飛車の打ち込みに気をつけながら駒組みを進めていく感じですが、ここからどのような方針で指すかという局面です。
実戦は▲2七角△5二金で、ソフトの評価値-17で互角。

この▲2七角は自陣角で。このような将棋では筋違い角がたまに出ます。
狙いは単純な銀取りですが△5二金と受けます。
先手は持ち駒に角が2枚あるので1枚くらいは自陣に埋めてもあまり問題はないかと思っていましたが、あまり働きのいい角とはいえずまだ角以外の駒が前進していませんのでやや単調だったようです。
自陣角を打つのであれば、数手先に何か狙いがあるように自陣の他の駒とうまく連携が取れて攻めにいける形でないと効果が薄いようです。
▲2七角では▲6八玉がありました。
▲6八玉△3三銀▲4六歩△5二金▲3七桂△1四歩▲1六歩△7四歩▲6六角で、ソフトの評価値+185で互角。

この手順は▲6八玉と左側の金と銀に近づけて駒組みをする手です。
後手は△3三銀と壁銀を解消するのは自然な手ですが、▲4六歩から▲3七桂とします。
▲4六歩は将来▲4五桂と跳ねる場合に土台となる手です。
以下1筋の端歩で様子見した後に△7四歩に▲6六角と打つ手がポイントになります。
▲6六角はやや狭いところに打つ角で取られることも心配な角ですが、3七の桂馬と連携して攻めに使う角です。
▲6六角に△6五歩は▲5五角△9二飛▲8三角でソフトの評価値+1305で先手優勢。
この手順の△6五歩はさすがにまずく、▲5五角から▲8三角で先手優勢です。
▲6六角に△7三桂なら▲3四歩△4四銀▲9五角△7二飛▲4五歩△6五歩▲8四角右で、ソフトの評価値+1008で先手優勢。
この手順の△7三桂は自然な手ですが、▲3四歩に△4四銀はこの場合はまずくて▲9五角△7二飛と形を決めてから▲4五歩の銀取りで先手優勢です。
▲9五角を打たずに▲4五歩だと△6五歩の角取りで少しもつれます。
▲6六角以下△7三桂▲3四歩△2二銀▲4五桂△4二玉▲5五角打で、ソフトの評価値+1014で先手優勢。
この手順は▲3四歩に△2二銀と壁銀で辛抱したのですが、▲4五桂から▲5五角打が厳しく先手優勢です。
これらの手順は先手の狙い筋のようで参考になります。
▲6六角以下△2二銀▲3四歩で、ソフトの評価値+239で互角。
▲6六角には低く受ける△2二銀で少し指しづらいですが、先手の▲3四歩とか▲4五桂がくる前に受けていい勝負のようです。
角を打って攻め味を作るのが参考になった1局でした。