上図は、居飛車対振り飛車の急戦形からの終盤で▲6二角成と金を取った手に△同玉とした局面。ソフトの評価値+336で先手有利。
駒割りは飛と角銀銀の交換で先手が駒損ですが、終盤で貴重な手番を握っているので先手が少し指せているようです。
ここは先手は攻める一手ですが、どのように後手玉に迫るかという局面です。
実戦は▲8二飛成△5三玉▲3四歩で、ソフトの評価値-894で後手優勢。

この手順の▲8二飛成は自然な手のようで△5三玉に▲3四歩が手筋の一着です。
△3四同金とすれば3四の地点に後手玉が脱出するというのを防いでいる意味もありますが、この場合は△3四同金以下▲4二龍△同玉▲3一角△5一玉▲5三香△6一玉▲5二香成△同銀▲同桂成△同玉▲5三金△6一玉▲6二銀まで詰みです。
しかしこの局面が先手がいいかといえば全くの逆のようで、この場合は▲3四歩以下△6八金▲同玉△4六角▲5七金△8二角で、ソフトの評価値-813で後手優勢。
この手順は△6八金から△4六角で後手に飛車を渡すと先手は少し苦しいようです。
また△6八金に▲8八玉は△8五桂の詰めろで、ソフトの評価値-1287で後手優勢。
なお▲3四歩と打った局面は▲4二龍から▲3三歩成としても後手玉がまだ詰まないのが盲点です。
▲8二飛成では▲7三金がありました。
▲7三金△5三玉▲6三金で、ソフトの評価値+494で先手有利。

この手順は▲7三金から▲6三金として後手の銀を取る展開ですが、後手は2通りの手があります。
▲6三金以下△同玉▲5二銀△同馬▲同桂成△同玉▲3四歩で、ソフトの評価値+998で先手優勢。
この手順は▲5二銀と打つのが盲点で、▲5二銀に△5三玉は▲6一飛成△6二香▲5一銀不成が厳しいです。
よって▲5二銀に△同馬ですが▲同桂成から▲3四歩が鋭いです。
▲3四歩は▲4一角以下の詰めろで、後手が受けなければ王手ラッシュを先手がしのげるかどうかという展開になりそうです。
▲6三金以下△4三玉▲3一銀で、ソフトの評価値+407で先手有利。
この手順は△4三玉には▲3一銀が継続手です。
▲3一銀は厳しい手ですが詰めろでないので、△7六桂とされて▲同金△同銀の局面がどうかで結構難しいです。
実戦的には先手も負けてもおかしくない展開ですが、終盤は難しいです。
このあたりの有利とかいうのは自分の理解を超えています。
最初の局面は▲8二飛成でも▲7三金でもどちらも難しく、最後は指運みたいなところもありそうです。
終盤の相手玉への迫り方が参考になった1局でした。