上図は、横歩取りからの進展で△3八ととして2七のと金が銀を取った局面。ソフトの評価値+891で先手優勢。
駒割りは金桂と飛銀の交換でやや先手が駒損していますが、6三の銀が取れる形です。
後手からは△3九とや△7六歩▲同銀△8四桂が厳しいので先手が少し指しにくいかと思っていましたが、先手優勢だったのは全く気がつきませんでした。
終盤の先手の手番でここから厳しい攻めがあったようです。
そのような理由で先手優勢なのでしょうが、先手は右側に押さえの駒がないので後手から入玉される可能性もあります。
実戦は△3八と以下▲4六桂△2五角で、ソフトの評価値+168で互角。

この手順は桂馬は控えて打ての格言にそって▲4六桂と打った手に、△2五角が3四の地点を受けつつ△6九飛の詰めろです。
△2五角以下▲7九玉△3九とで、ソフトの評価値+284で互角。
このあたりも互角というより先手が少し苦しいのかと思っていましたが、形勢判断があまりできていない理由は先手が攻めるときの後手陣の急所がどこかをあまりつかんでいないためと思われます。
ただし▲4六桂はソフトの候補手の1つだったので、そんなに悪い手ではなかったようです。
▲4六桂では▲6三とがありました。
▲6三とで、ソフトの評価値+891で先手優勢。

この手はと金で銀を取る手ですが、なぜか対局中は全く見えていませんでした。
攻めの拠点が無くなりさっぱりするので、そこから考える気がなかったようです。
▲6三と以下△同金▲5一銀△同玉▲3三角△4二銀▲2二角成△2五角▲7九玉△5九飛▲8八玉△7六歩▲7五桂△7七歩成▲同金△7九銀▲9七玉△8八銀打▲9六玉△7七銀不成▲5二金△同玉▲6三桂成△同玉▲7五桂で、ソフトの評価値+99994で先手勝勢。
この手順は▲5一銀と玉を下段に落とす手で△同玉に▲3三角の王手飛車取りで、△4二銀とする手は▲2二角成と飛車を取れれば攻めの戦力が大きく、後手も△7六歩から追い込みますが最後の▲7五桂以下後手玉が詰みです。
▲6三と以下△同金▲5一銀△同玉▲3三角△4二飛▲3一銀△4一銀▲7五桂△2五角▲4二銀成△同銀▲6三桂不成△6二玉▲7二金△同玉▲7一飛で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。
この手順は▲3三角に△4二飛ですが、▲3一銀と引っかけます。
△4一銀の受けに直ぐに飛車を取らずに▲7五桂がうまい手でこれが何気に詰めろにおり、後手も形作りで△2互角と詰めろをかけた場合は、▲4二銀成と飛車を取ってから▲6三桂不成とすれば後手玉が以下詰みです。
▲6三と以下△同金▲5一銀△3三玉▲3一銀△2五飛▲4二角△2三玉▲2二金△1三玉△▲1五香△1四歩▲1七桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順は▲5一銀に△3三玉ですが、▲3一銀が少し浮かびにくく△2五飛には▲4二角から▲2二金がうまい手です。
以下香車が走って桂馬を打てれば先手勝勢です。
これらの寄せは後で検討すればなるほどですが、実戦で指せるかがかなり難しいです。
銀を使って相手玉を攻めるのが参考になった1局でした。