上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値±0で互角。
後手は三間飛車から3筋の位を取った手に▲4六銀とでて、△4五歩と突いた局面です。
△4五歩と突かないと▲6八角と引いてから▲3五銀と3筋の位を目標に動いてきますので、それを事前に受けた手です。
△4五歩は銀取りなので▲5七銀とするか▲5五銀のどちらかですが、実戦は▲5七銀としました。
実戦は▲5七銀以下△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△3五飛で、ソフトの評価値-12で互角。
▲5七銀では本当は▲5五銀としたかったのですが、△同銀▲同歩△4六歩からの対応が分からなかったのでやめました。
実戦では他に指したい手が、その後の展開がよく分からなく断念するということがあります。
実戦のように進んでも形勢は互角だったようですが、▲4六銀とでて△4五歩にまた▲5七銀と引くのは手損になるので、あまり積極的な動きではありません。
手損については例外的に、本局以外で手損になっても少しでもいい形を作るために手待ちようなケースがあります。
また、本局でいえば△4五歩と突かせたら将来▲6五歩と突けば角道が後手陣に直通するとか、△4五歩を突かせることで将来▲4六歩の争点ができるなどの別の見方もありそうです。
ただし、普通は手損は駒組みが遅れるので作戦負けになりやすい印象です。
▲5七銀では▲5五銀がありました。
▲5五銀△同銀▲同歩△4六歩▲4一銀で、ソフトの評価値+185で互角。

この手順は▲5五銀と出て銀交換をする手で、5七の銀が▲4六銀から▲5五銀と進めば一応駒が捌けたということになります。
ただし後手の銀も捌けたということも言えます。
銀交換をして△4六歩は後手の飛車を捌く前の手筋で、▲4六同歩なら△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△4六飛のようなイメージです。
ただし、△4六歩には▲4一銀の割り打ちの銀があります。
割り打ちの銀は気持ちがいいですが、それだけではまだ手が続きません。
▲4一銀以下△3一飛▲5二銀成△同金▲4六歩△3六歩▲2七飛で、ソフトの評価値+173で互角。

この手順は金と銀の交換から▲4六歩と手を戻しますが、そこで△3六歩に▲2七飛という展開です。
普通は後手の守りの駒が薄くなったので先手がありがたい展開なのですが、この場合は先手の飛車が使いづらく先手が指しにくいかと思って▲5五銀とでなかったです。
ただし、形勢は互角のようです。
▲2七飛以下△3八銀▲2六飛△3七歩成▲2四歩△2七と▲3二歩△同飛▲2三歩成△3五飛▲3六歩で、ソフトの評価値+115で互角。
この手順は△3八銀と打たれたら先手の飛車が取られそうですが、▲2四歩から▲3二歩が入れば意外とそうでもなく互角のようでした。
銀交換をして駒を前に進めるのが参考になった1局でした。