桂馬を跳ねて攻めが続かないのは失敗


上図は、横歩取り青野流に対して△6二銀と上がった局面。ソフトの評価値+73で互角。

後手が△4二銀から△4一玉とした展開で、△5二玉型とはまた違った駒組みです。

△4二銀型は5三の地点と3三の地点の両方を守っている形で、銀が2段目に前進しているので上部が手厚いです。

先手の攻め駒は飛車と角と桂馬の3枚で、本来は3九の銀も攻め駒として使いたいのですが、銀が前進する形は相手に大駒を打たれるスペースも多くなるので、自陣に控えて打ち込みに備えることが多いです。

横歩取りは、先手を持っても後手を持っても攻め駒は3枚のことが多いです。

3枚の攻めは、上手に攻めないと攻めが途切れることが多いので要注意です。

現在△6二銀と上がったのですが、この瞬間は後手玉が6筋方面は壁になっているので少し怖い形です。

逆に先手は、この瞬間に少し無理っぽくても攻める手が繋がればチャンスをものにできそうな感じです。

実戦は▲4互桂△8八角成▲同銀△3三歩▲2四飛△2三歩▲2五飛△4四歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲4四飛△2六角で、ソフトの評価値+39で互角。

この手順は、▲4五桂と跳ねて飛車と角と桂馬の3枚の攻め駒で手が繋がるかどうかという展開です。

後手は△8八角成から△3三歩と歩で受けたのが手堅く、▲2四飛にも△2三歩と辛抱します。

先手の飛車が4段目からずれたときに△4四歩と桂馬を取りにいくのが後手の狙いのようで、先手も▲2四歩と合わせてから▲4四飛として桂馬を防いだのですが、△2六角と打って飛車が取られそうな形です。

先手も工夫したつもりでしたがやや単調な感じで、持ち駒に角があってもあまり使う場所がありません。

8筋の歩がきれているのでどこかで▲8二歩など攻め味がありそうですが、後手も8筋に飛車がいるので容易ではないです。

攻めにいったのはいいのですが、手が続かないようだと先手の攻めは失敗で、この場合は後手の守りがしっかりしています。

▲4五桂では▲3八銀がありました。

▲3八銀△5一金▲3五飛で、ソフトの評価値+87で互角。

この手順の▲3八銀△5一金▲3五飛は、先手が仕掛けなければ自然な進行です。

この形はお互いの飛車の位置が角のラインに狙われやすいというのがあり、角交換になれば先手でいえば▲7七角で、後手から△4四角です。

また▲3八銀型は△2八角があり、先手に金があれば▲1八金で角を取れるなど、お互いに角の打ち込みは気をつけないといけないです。

ここからはお互いに色々な狙い筋がありそうですが、これで一局だったようです。

桂馬を跳ねて攻めが続かないのは失敗だったのが参考になった1局でした。