両取りにどう対応するか

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3九角と打った局面。ソフトの評価値+102で互角。

駒割りは銀と香車の交換で先手が少し駒損で、△3九角と飛車と金の両取りに打たれた手も厳しいので先手が少し悪いのかと思っていましたが、いい勝負だったのは少し意外でした。

後手玉へのとっかかりは少ないのですが、先手は4筋から6筋に歩を使った攻めができるので互角ということかもしれません。

ただし後手から△2八角成や△5七角成などぼろっと駒を取られるのも痛いので、飛車を逃げました。

実戦は△3九角以下▲5八飛△6九銀で、ソフトの評価値-294で互角。

この手順は、先手は攻め合いでなくもう少し受けに回る▲5八飛ですが、△6九銀がうるさいです。

△6九銀は△5八銀成が狙いというより△7八銀成と金を取って先手玉を薄くするのが狙いです。

実戦は受けてもきりがないということで、ここから▲5三歩成と攻め合いにいったのですが、△6九銀が入っている分だけ先手玉が薄くなる感じです。

△3九角と打っても△2八角成と△5七角成の両方の手を指せるわけではないので、攻め合いにでるならこのタイミングしかなかったようです。

▲5八飛では▲4三歩がありました。

△3九角以下▲4三歩△2二飛▲3一銀で、ソフトの評価値+182で互角。

この手順は両取り逃げるべからずの▲4三歩で、後手の飛車の位置をきく手です。

普通は△4三同飛ですが▲6三歩△同金直▲4七香△4六歩▲同香△4五歩▲5五桂で、ソフトの評価値+ソフトの評価値+989で先手優勢。

この手順は△4三同飛とさせることで後手の形を少し崩してから▲4七香と打ちます。

後手は△4六歩から△4五歩としますが▲6三歩を入れて▲5五桂と打つと。飛車金の両取りで厳しいです。

よって▲4三歩に△2二飛と逃げたのですが、そこで▲3一銀が打ちづらいです。

▲3一銀は少し重たい手ですが、後手の対応が気になります。

▲3一銀に△2一飛なら▲4二歩成△6三金左▲9三香成で、ソフトの評価値+1112で先手優勢。

この手順は△2一飛なら▲4二歩成とと金ができるのが大きく、△6三金左には▲9三香成が挟撃の形で先手優勢です。

▲3一銀に△3二飛なら▲4二歩成△2八角成▲3二と△6九銀▲7九金△5九飛▲6八角△2九飛成▲4二とで、ソフトの評価値+821で先手優勢。

この展開はお互いに飛車を取り合う形で、後手が先に△6九銀と引っかけて先手玉にプレッシャーをかけますが、▲7九金と引いて△5九飛に▲6八角と自陣角を打って辛抱して、△2九飛成に▲4二とでと金を間に合わせる展開です。

両取りにどう対応するかが参考になった1局でした。