終盤の攻防


上図は、相掛かりからの進展で△2二玉と3二の玉が早逃げした局面。ソフトの評価値+1977で先手優勢。

△2二玉は3二の玉のままでは▲4一角から詰むので詰めろを消した手です。

先手玉はまだ詰まないので、後手玉に詰めろの連続をかければ寄せきれそうです。

しっかり指せば先手が寄せきれそうですが、ここからがまずかったです。

実戦は△2二玉以下▲4二桂成△3四飛で、ソフトの評価値-1010で後手優勢。

この手順は先手のうっかりに近い指し手で、▲4二桂成が次に▲2三金△同桂▲3一角の詰めろで手の調子がいいと思っていたのですが、△3四飛が後手玉の詰めろを消しつつ先手玉に詰めろがかかっています。

△3四飛に▲4一角なら、△5八銀▲同玉△3八飛成▲5七玉△5六銀▲同玉△4七角▲5五玉△6五飛▲5四玉△6四金まで詰みです。

この手順は玉を上部に出してつかまりにくい形ですが、△5六銀から△4七角が大駒の利きを使った寄せで、最後は3一の桂が4三の地点をおさえているのでぴったりです。

△3四飛には先手は詰めろを消す手になるのですが、完全に形勢が逆転しており終盤の悪手は致命的です。

▲4二桂成では▲4二角がありました。

▲4二角△1二銀▲2三歩成で、ソフトの評価値+3224で先手勝勢。

この手順の▲4二角は▲3一角成△同玉▲4二桂成△2二玉▲2三金の詰めろです。

後手は△1二銀と受けて▲3一角成なら△同玉▲4二桂成△2二玉と粘るつもりですが、△1二銀には▲2三歩成が軽妙な手です。

▲2三歩成に△同玉なら▲2四金以下詰みです。

▲2三歩成に△同桂なら▲3二金△同玉▲3三金△同桂▲同角成△2一玉▲2二歩△3一玉▲4二桂成まで詰みです。

▲2三歩成に△同銀なら▲3三金△1三玉▲2三金△同玉▲2四銀△1二玉▲3一角成で、ソフトの評価値+3254で先手勝勢。

最後の手順は後手玉に即詰みはありませんが、後手玉は受けなしなので後手の王手の連続を受けきれば勝ちという展開です。

また▲4二角に△4六飛なら、▲4七金打△同飛成▲同金△2七角▲5九玉で、ソフトの評価値+2033で先手勝勢。

この手順は▲4二角に受けずに△4六飛と合駒請求をした手で、逃げる手もありそうですが▲4七金打と手堅く受けます。

以下飛車を切って△2七角と打ちますが▲5九玉と逃げます。

▲5九玉以下△5八歩▲同玉△4九銀▲5七玉△5六歩▲同金△4八銀▲同玉△3八角成▲5七玉△4八銀▲6八玉で、ソフトの評価値+5449で先手勝勢。

決して安全勝ちとはなりませんが、際どいながらも先手玉は残っているようです。

終盤の攻防が参考になった1局でした。