金を捨ててから角2枚で詰ます


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5六香の王手に5三の玉が△4三玉と逃げた局面で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

自分が使っているソフトで999・・と表示されると即詰みということですが、対局中は分かっていませんでした。

角が成る一手でですが、▲5二角成とするか▲5四角成で全く違うようです。

実戦は角が成る形は▲5二角成と思いそのように指したのですが、これがまずかったようです。

▲5二角成△3三玉で、ソフトの評価値-2648で後手勝勢。

この展開は▲5二角成としたのですが、▲5四角成は全く考えていませんでした。

▲5二角成としてもぎりぎり後手玉に即詰みはなさそうだとは対局中に思っていましたが、ひょっとしたら指し手が進めばそのときに気がつかない手順が浮かぶのではと都合のいいような解釈をしていました。

また、最悪▲6六角からの王手龍取りの筋もありそうなので、保険を掛けた方がいいかということもあります。

△3三玉に▲4二角はありますが、△2二玉▲3三金△1二玉▲3四馬△2一玉で、▲2二歩と打つのは打ち歩詰めになるので打てません。

また△3三玉に▲4三金と打つ手はありますが、△2二玉▲2三歩△1二玉で後手玉は詰みません。

また△3三玉に▲6六角の王手龍取りは、△5五桂▲4八角△9八飛▲8八金△6八金▲同玉△8八飛成▲7八金△7九銀▲5九玉△6八金以下詰みです。

この手順の△5五桂の中合いがうまい手で、▲4八角としても△9八飛と打つ形が、2枚の桂馬が上部脱出をおさえているのが大きいです。

また△5五桂に▲同角は△4四歩で後手玉は詰みません。

これらより▲5二角成はまずかったようです。

▲5二角成では▲5四角成がありました。

▲5四角成△3三玉▲2三金で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

この手順は▲5四角成と上部からおさえる形にして▲2三金がうまい手です。

▲2三金では▲4四角と打ちたくなりますが、△2三玉▲3二馬△同玉▲3三金△4一玉▲4二歩△3一玉で詰みません。

よって▲2三金ですが、金を先に捨てる手が浮かびにくいです。

▲2三金以下△同玉▲3二角△3三玉▲4三馬△2二玉▲2一角成△2三玉▲3二馬上まで詰みです。

この手順は▲2三金と捨てることで▲3二角として、2枚の角を使って角の利きを利用して詰まします。

金は最後に使うという先入観があると▲2三金は浮かびませんので、この詰み筋は今後に役立ちそうです。

金を捨ててから角2枚で詰ますのが参考になった1局でした。