3筋の歩の受け方

上図は、相掛かりからの進展で△3五歩▲同歩に△6二玉とした局面。ソフトの評価値+84で互角。

後手は3筋の歩を突き捨ててから△6二玉と右玉にするのがなかなかの手で、3筋での戦いに備えて△6二玉と早逃げしている形です。

△6二玉の形は、先手は8筋に歩を打っているので▲8二歩とできないのも大きいです。

後手からの△3五飛が少し受けづらい形ですが、先手がどのように対応するかという局面です。

実戦は▲2六飛としたのですが、ここの数手は悪かったようです。

▲2六飛△3五飛▲2四歩△4四角で、ソフトの評価値-391で後手有利。

この手順の▲2六飛は飛車を引いてから▲2四歩の垂れ歩を打つつもりで引きました。

後手は予定通り△3五飛としますが、そこで▲2四歩と垂らした時に後手が受けづらいと思っていました。

しかしそこで△4四角があって、▲2三歩成には△3八飛成▲同金△2六角で銀得の上に次に△4九銀と打てば、取っても逃げても先手玉は即詰みです。

まず▲2六飛が悪かったようですが、後手の3五の飛車と先手の2六の飛車の位置関係が、後手の飛車が5段目にいて先手の飛車を押さえつける形です。

押さえつけられる形だと先手の飛車の動きが狭くなって狙われやすいです。

相手陣に近かった飛車を引いて後手に狙われやすい形にするのは、少し損だったようです。

また▲2四歩と垂らしたのも△4四角が見えてなかったので仕方ない面もありますが、▲2四歩と垂らすことで先手の飛車の直通がなくなり、後手の3五の飛車に隠れて△4四角として△3八飛成を狙うのが絶好の形です。

飛車のかげに隠れて角が間接的に先手の飛車を狙うというのは、横歩取り△8四飛型の後手番でもたまにある筋です。

△4四角に▲3七歩と辛抱すれば△3八飛成の筋は受かりますが、先手から▲3六歩と伸ばした歩を後手が交換してまた▲3七歩と控えて打つのであまり先手が冴えません。

▲3六歩と伸ばしたのは将来▲3七銀とか▲3七桂を目指したのに対して、また▲3七歩と控えて打つのは駒の発展性がないという意味です。

▲2六飛では▲3七銀がありました。

▲3七銀△3五飛▲4六銀で、ソフトの評価値+93で互角。

この手順は、▲3七銀と出てから△3五飛にさらに▲4六銀と4段目に銀を進出する手です。

▲3七銀と出たのは次に▲4六銀として3五の歩を守る意味です。

後手は△3五飛としますが、そこで▲4六銀として飛車を狙います。

たしかにこう指せば早めに▲3六歩と突いた形は活きています。

▲4六銀に△8五飛とするのは、後手は3筋の歩を交換した手とあまり連動性がないので指しにくいです。

▲4六銀には△3六飛がソフトの推奨手ですが、人間的には飛車が自分から狭いところにいって、飛車がいかにも取られそうな形なのでぱっと見ではとても指せない感じです。

ただし、後手は△4四歩から△4五歩として先手の銀の位置を変えて△3五飛とするか、△2三歩を入れてから△5五角を狙う感じです。

このあたりの後手の指し方も興味深いです。

3筋の歩の受け方が参考になった1局でした。