上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7八金と打った局面。ソフトの評価値+3165で先手勝勢。
後手の△7八金は先手玉に食らいつくならこの一手になりますが、この局面が先手勝勢だったのは気がつきませんでした。
対局中は先手が少し残しているような気もしましたが、まだ後手玉の寄せが見える形でないので受けに回った方が無難かと思い▲4九歩としました。
実戦は▲4九歩で、ソフトの評価値+1797で先手優勢。
▲4九歩は後手の龍の利きを止めて一番手堅い手かと思い指しましたが、ソフトの評価としてはあまりよくなかったようです。
人間はつい安全に指したくなりますが、ソフトは少しくらい危険そうでも先手玉は寄らないと判断すれば受けでなく攻めに転ずるようです。
このあたりは、ソフトは人間よりはるかに先を読むので人間からするとぱっと見では理解しづらい部分もあります。
▲4九歩では▲7三銀がありました。ソフトの評価値+2389で先手勝勢。

▲7三銀は攻め合いに出る手ですが、先手は4八の飛車が受けに利いているので見た目より安全ということだと思われます。
▲7三銀は先手の持ち駒に金駒があれば次に8二から打って詰みですが、7八の金が質駒になっています。
ここまではなるほどという感じですが、ここからは意外と難しいです。
▲7三銀以下△8二香▲6一馬△同金▲7二銀成△同金▲4一飛成△6一桂▲6三桂で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の△8二香は敵の打ちたいところに打てを実行した手で、まだ粘れそうな気もしますがそこで▲6一馬が決断の一手です。
▲6一馬に△同金としますがそこで▲7二銀成から▲4一飛成が盲点です。
飛車を受けに使おうと思っていると▲4一飛成は少し見えづらいです。
▲4一飛成の王手で後手は合駒をする一手になり後手の戦力は減りますが、先手の飛車の横利きがなくなるので先手玉も少し危険になります。
あまりたくさん駒を渡すと△8九金から先手玉は頓死ということもありますので、攻めにいくのは少し勇気がいります。
最後の△6一桂に▲6三桂でこれで以下後手玉が即詰みということですが、このような切れ味がないと寄せにいくのは難しいです。
▲6三桂に△同金なら▲7二銀△同玉▲6三歩成以下手数はかかりますが詰みです。
少しでも短い時間でこのような手が読めるようになりたいものです。
簡単そうに寄せにいくが意外と難しいのが参考になった1局でした。