長手数の先手玉の詰まし方

上図は、早繰銀からの進展で▲2四歩と打った手に△2八飛と打った局面。ソフトの評価値-795で後手有利。

▲2四歩と打った時点では少し無理気味に攻めていたのですが、後手がどうやって受けてくるのかと思っていたら△2八飛だったので驚きました。

▲2四歩に△同銀でも銀が逃げても先手の攻めがうるさいということだと思いますが、結構短い時間で△2八飛と指されてきました。

最初は▲2三歩成を考えましたが、△8九角が気になって以下先手玉が詰むのかどうか気になります。

途中までは読めたのですが、そこからは何となく先手玉が詰まされてもおかしくないと思ったので△2八飛には▲3八銀と受けたのですが、ここで▲2三歩成だったらどうだったかという確認です。

△2八飛以下▲2三歩成△8九角▲6九玉△7八角打▲5九玉△6八飛成▲同玉△6七角成▲5九玉△6八銀▲4八玉△5七銀成で、ソフトの評価値-99982で後手勝勢。

この手順の△8九角が厳しく▲同玉なら、△8八銀があります。

△8八銀に▲同玉なら△6八飛成以下詰みなので、△8八銀には▲7八玉としますが△7七銀成▲同玉△8八角▲7八玉△7七銀▲8九玉△7九角成▲同玉△6八飛成▲8九玉△8八龍で詰みです。

よって△8九角には▲6九玉としますが△7八角打が継続手で、以下飛車を切って角が成って銀を打ってから銀を成るまでは一本道です。

△5七銀成までは頭の中で分かったのですが、そこから先は詰んでもおかしくないけどはっきりとは分かっていないというレベルです。

△5七銀成以下▲3七玉△3六銀で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

△5七銀成には▲3七玉と逃げますが、そこで△3六銀が急所の一手です。

この手はさすがに読めません。

△3六銀以下▲同玉△4五馬▲2六玉△2五歩▲同玉△3三桂▲同と△2四歩▲2六玉△3六金▲1六玉△3四馬▲同と△同角成▲1五玉△2五馬まで詰みです。

この手順の△4五馬に▲2六玉に△2五歩が鋭く、▲同玉に△3三桂と2一の桂馬を使うのが気がつきません。

先手のと金の位置を変えてから△2四歩が継続手で、▲同玉なら△1四金まで詰みなので▲2六玉と逃げますが△3六金がぎりぎりの寄せで、▲1六玉に△3四馬として8九の角も活用するのもすごい寄せです。

さすがにこれらは実戦では指せません。

なお△3六銀と打つところでは△3六歩でも詰んでいるようで、△3六歩に▲2六玉なら△2五歩▲同玉△3四銀▲2六玉△2五金▲2七玉△4九馬▲3八銀△2六歩▲1八玉△2七金▲同銀△同歩成まで詰みです。

実戦的は△3六銀と捨てるより、安い駒の△3六歩から考える方が自然ですが、△3六歩には▲2六玉のような変化も読まないといけないので、△3六銀と決めた方が読みが限定しやすいという面はありそうです。

このあたりは、盤上に並べて何度か確認しないと詰みを理解できないレベルなのでもう少し終盤力がほしいです。

長手数の先手玉の詰まし方が参考になった1局でした。