上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が▲3七銀からの超速からの進展で△5四銀と上がった局面。ソフトの評価値+251で互角。
超速に後手は△4四銀として3三の角の頭を守る手が多いのですが、△5四銀とする手もあります。
△5四銀は角頭を守るより将来△6五銀から△5六歩として駒を捌く狙いです。
△5四銀型が少ないのは先手が急戦にすれば後手が指しにくいと思うのですが、その手順がよく分からなかったので穏やかな手順を選びました。
実戦は、△5四銀以下▲5八金右△6二玉▲7八銀△7二玉▲9六歩△6五銀▲7七銀△5六歩で、ソフトの評価値+214で互角。

この手順は▲5八金右から▲7八銀としたのですが、後手はその間に△6二玉から△7二玉としてします。
▲9六歩としたのは少しぬるかったかもしれませんが、後手は△6五銀から△5六歩と動いてくる展開です。
後手も△7二玉まで囲って入れば動いていきたくなります。
△5六歩で1局の将棋だったのですが、ここで▲6六歩と突いたのはよくなく▲7八玉の方がよかったです。
▲6六歩がよくないのは、先手の角の利きが2重に止まるということです。
▲7八玉に後手がさらに動いてくる展開も気になります。
▲7八玉以下△5七歩成▲同金△7六銀▲同銀△8八角成▲同玉△5七飛成▲同銀△5五角▲6六銀△2八角成▲2二飛で、ソフトの評価値+403で先手有利。
この展開は、後手は△7六銀から激しく攻めて大駒すべてを持ち駒にする展開ですが、最後の▲2二飛と打ったあたりは少し先手が指せているようです。
また最初の局面の▲5八金右では▲2四歩がありました。ソフトの評価値+264で互角。

ここで▲2四歩と突き捨てるのは少し早いですが、将来飛車を捌くのであればどこかで2筋の突き捨てはいれるので、このタイミングでもいいという考えのようです。
▲2四歩に△同歩なら▲3五歩△同歩▲同銀△6二玉▲3四歩△4二角▲2四銀△6四角▲2六飛で、ソフトの評価値+183で互角。
この手順は△2四同歩には▲3五歩と突いて後手の角頭を攻める展開です。
先手の6八の玉の位置が少し中央にあるのが気になりますが、後手も△6二玉と同じような位置なのでいい勝負のようです。
▲2四歩に△同角なら▲7八玉△3二金▲5六歩△同歩▲1一角成△5七歩成▲2四飛△同歩▲5七銀で、ソフトの評価値+662で先手有利。
この手順は△2四同角なら▲7八玉ともう一つ玉を移動して△3二金に▲5六歩と先手から5筋の歩を突く手です。
中飛車相手にたまにこのような手もあるようで、△同歩には▲1一角成として△5七歩成に▲2四飛と飛車と角の交換ですが、先手は香得の上5七のと金も取り払って先手が指せているようです。
後手は別の指し方もあると思いますが、先手の狙いとしては分かりやすいです。
ゴキゲン中飛車の△5四銀型への指し方が参考になった1局でした。