▲8六角とけん制してから穴熊に組む

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、居飛車が持久戦模様から▲6六歩と突いた局面。ソフトの評価値+60で互角。

後手は耀龍四間飛車のような構えですが、先手は▲6六歩と突いてできれば居飛車穴熊に組みたい形です。

先手は銀冠に組んで▲9六歩△同歩▲同銀△同香▲同香車と動く形を目指すのもありそうですが、手数がかかり銀と香車の交換でやや先手の駒損になるので、今回は居飛車穴熊を目指そうと思っていました。

ただし。後手も角道をあけてから△7三桂から△8五桂と攻めてくる狙いもあるので、先手も後手の駒組みを見てから指し手を決めることになりそうです。

先手は早めに▲2五歩と▲3六歩を突いていますが、後手の駒組みによっては▲3五歩△同歩▲4六銀と右側から動く含みにしていました。

この局面では▲6六歩と突いているので、先手は右側から動く展開にはなりません。

▲6六歩は後手が△7三桂から△6五桂とする手を事前に受けた手です。

実戦は▲6六歩以下△6四歩▲8六角△6三金▲6七金で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、▲6六歩に△6四歩と突いてきたのですが、後手は△7三桂から△8五桂の形のときに▲8六角なら△6五歩のように、6五に地点で争点を作る狙いです。

先手はしてはそれはうるさい形なので、早めに▲8六角とけん制しました。

▲8六角としたのは、△7三桂から△8五桂としても角取りにならないのも理由の1つです。

次に▲6四角とする手がありますので△6三金は自然ですが、そこで▲6七金と6筋を固めました。

ソフトの評価値は伸びていませんが、ここまではある程度イメージした展開です。

実戦は▲6七金以下△4互歩▲7八金△6二金直▲9八香△5四銀▲9九玉△6五歩▲8八銀で、ソフトの評価値+166で互角。

この手順は後手は8一の桂馬を使わなかったのは、8六角の形には△7三桂から△8五桂と跳ねてもいまひとつだと思ったのかもしれません。

後手は、大住囲いにしてから△4五歩から△6五歩と動いてきました。

先手は穴熊に組んでから▲8八銀とする形で形勢は互角のようですが、気持ち的には先手は満足です。

先手は6筋の歩が切れたらどこかで▲6四歩とする筋があり、後手が7二にいるので反動がきついのも大きいです。

ここからは先手と後手のどちらの大駒が活用できるかという感じで、大駒が活用できた方が有利になりそうです。

▲8六角とけん制してから穴熊に組むのが参考になった1局でした。