上図は、相居飛車からの進展で△3五歩と打った局面。ソフトの評価値+813で先手優勢。
駒割りは先手の桂得で、対局中は先手が少し指しやすいと思っていました。
ただし、後手の2筋から4筋の守りが固く、先手から手を作るのは少し大変なので先手優勢までは思っていませんでした。
実戦は先手の2九の桂馬を活用する形にしたかったので、駒の繰り替えをしました。
実戦は△3五歩以下▲3六歩△同歩▲同銀△3五歩▲4七銀で、ソフトの評価値+696で先手有利。
この手順は先手は銀の配置を変えたのですが、▲3六歩はソフトの候補手には上がっていませんでした。
先手の指し方が少し手数がかかりすぎと思ったのかもしれません。
▲3六歩では▲7六歩がありました。
▲7六歩△同歩▲同金で、ソフトの評価値+836で先手優勢。

この手順は、7筋の歩を突き捨ててから▲7六歩と歩を合わせる手です。
このような手順は、玉頭戦であれば居飛車対振り飛車の対抗形や、対右玉によく出る手筋です。
ただし本譜は、▲7六同金とする形で、金が4段目に出るのが盲点です。
本来は▲7六同銀としたいところですが、△7五歩▲同銀△7四歩で先手の銀が取られる形で、以下▲7四同銀△同銀▲5二角△6三銀打▲3四角成△3三金でソフトの評価値+908で先手優勢ながらも馬が取られる形なので、攻め切れるかどうかが気になります。
よって▲7六同金ですが、金が4段目に出ると自玉が少し弱い形になりやすいので、少し指しづらいです。
▲7六同金以下△7四歩▲6五歩で、ソフトの評価値+989で先手優勢。

この手順は後手は△7四歩と事前に受けたのですが、そこで▲6五歩が継続手です。
▲6五歩に△同歩なら▲6四歩△同銀▲5二角△3三金引▲7四角成△5三銀左▲7五桂△6一飛▲7三歩△7一玉▲6三桂成で、ソフトの評価値+4206で先手勝勢。
この手順はややうまくいきすぎですが▲7四角成が予想以上に厳しく、後手は守り駒が少ないので▲7五桂から▲7三歩が入ると後手は受けがききません。
▲6五歩に△5三銀なら▲9五歩△同歩▲9二歩△同香▲2四歩△同歩▲6六角△3三桂▲6四歩△同銀左▲9三歩で、ソフトの評価値+1678で先手優勢。
この手順もややうまくいきすぎですが、△5三銀と辛抱してきたら9筋から手を作るのが盲点で▲9二歩△同香の形にして▲6六角と打ちます。
後手は△3三桂として▲1一角成を消したのですが、▲6四歩から▲9三歩で技がかかった感じです。
ポイントは先手は後手の手厚い2筋から4筋で手を作るのでなく、後手陣の薄い6筋と7筋からで手を作ることのようです。
後手陣の薄いところから手を作るのが参考になった1局でした。