石田流に香車を捨てて▲3五歩と打つ

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1四歩と突いた局面。ソフトの評価値+181で互角。

後手が石田流に先手が居飛車穴熊に組んでの戦いで、先手は囲いが完成しており後手はダイヤモンド美濃でまだ指したい手はたくさんあります。

対局中は▲2四歩と仕掛ける手が最初に浮かび、これで互角がどうかなので待つ手もあるかと考えたのですが、具体的にどの手で待つか全く浮かばなかったので、実戦は▲2四歩と仕掛けました。

▲2四歩△同歩▲3六歩△同歩▲2四飛△同飛▲同角で、ソフトの評価値+24で互角。

この手順の▲2四歩から▲3六歩として、以下▲2四飛から飛車交換になるのは部分的な手としてはよくある筋です。

普通は居飛車穴熊で飛車交換になれば満足なのですが、後手もバランスのいい構えなのでこれが簡単ではありません。

後手は3三に桂馬が跳ねており簡単に先手に取られるような形でないのに対して、先手の2九の桂馬は後手に飛車を打たれたら取られそうな形です。

実戦的にはまだこれからの将棋ですが、▲2四歩は候補手になく評価値は150位下がっているのであまりいい手ではないかもしれません。

▲2四歩で▲7七銀引がありました。

▲7七銀引△7四歩▲1五歩△同歩▲2四歩△同歩▲3六歩△同歩▲1五香△同香▲3五歩△4四飛▲3六飛で、ソフトの評価値+

この手順は▲7七銀引として4枚穴熊にする手で、△7四歩としてから▲1五歩と仕掛けます。

▲7七銀引に△7四歩も味がいい手で、招来の▲7五桂を消したり△8四角と出て△3九角成を狙うような筋もあります。

このあたりは先後のどちらが得をしているのかは不明ですが、このタイミングで▲1五歩と仕掛けるのが盲点です。

変化手順の▲1五歩~▲2四歩~▲3六歩と突き捨てて、さらに▲1五香と香車を捨ててから▲3五歩と打つのはたまに見るのですが、よくある形は▲3五歩と打ったときに後手の飛車が詰まされている形です。

それだと飛車と香車の交換で先手が駒得になりますが、この場合の変化手順は▲3六歩に△4四飛と逃げられるためこれがうっかりしやすいです。

△4四飛と逃げられて先手の香損で失敗かと思ったらそうでもなく、▲3六飛と歩を取って次に▲3四歩と▲1六歩の2つの狙いがあって先手有利ということみたいです。

▲3六飛に△4三飛なら▲1六歩△2五桂▲1五歩で、ソフトの評価値+380で先手有利。

この手順は先手は▲1六歩から香車を取り返して、先手が少し指しやすそうです。

▲3六飛△4六歩▲同歩△2五桂▲1六歩△4七歩▲5七角△5五歩▲1五歩△5四飛▲4五歩△5六歩▲4六角で、ソフトの評価値+383で先手有利。

この手順は後手は4筋の歩を突き捨てて△4七歩としてと金作りの実戦的な手ですが、先手はと金作りを防いで際どいタイミングで香車を取り返していい勝負のようです。

石田流に香車を捨てて▲3五歩と打つのが参考になった1局でした。