上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五桂と3三の桂馬が跳ねた局面。ソフトの評価値+227で互角。
駒割りは先手の銀得ですが、後手の5七のと金と5六の馬が働いており、いつでも△6七とで駒損を回復できる形なので互角のようです。
後手玉はまだしっかりしており先手は歩切れで細かい攻めができないので、ここでの指し手がさっぱり分かりませんでした。
実戦は▲3三馬△6七とで、ソフトの評価値-428で後手有利。
この手順は、▲3三馬として後手の飛車の位置を聞いてから次の指し手を考えようと思ったのですが、△6七とで後手が有利になったようです。
△6七と以下▲同金△同馬▲7八金△5七桂成という感じです。
このように進めば、駒の損得はなくなって後手に食いつかれた形なので先手が大変で、後手の飛車を取る暇がなかなかありません。
このあたりは先手の受け方がまずかったようです。
▲3三馬では▲7九金打がありました。▲7九金打で、ソフトの評価値+137で互角。

この▲7九金打は先に自陣に駒を埋めて受ける手ですが、この手は全く見えていませんでした。
▲7九金打に△6七となら▲同金△同馬▲6五馬で、ソフトの評価値+318で先手有利。
この手順は△6七とから清算する手ですが、△6七同馬に▲6五馬として金を取り返せるのが大きく先手が少し指せているようです。
後手は6五の金が浮いているので、少し注意が必要です。
▲7九金打以下△4一歩▲5三銀で、ソフトの評価値+196で互角。

この手順の△4一歩も見えにくい手で、いつでも△4二飛とぶつけて飛車を角の交換を目指す手です。
先手は飛車を取っても角を渡したら反動がきついので、△4二飛に備えて▲5三銀と打ちます。
この▲5三銀も決して働きのいい銀とはいえないので指しにくいのですが、△4二飛には▲同銀成を用意した手です。
▲5三銀に△6四金なら▲同銀成△同歩▲6六金で、ソフトの評価値+331で先手有利。
この手順は後手は浮いている金を△6四金と使ったのですが、▲6四同銀成から▲6六金がいい手で、6七の地点を守ることができれば先手が指しやすいです。
▲5三銀△4二飛▲同銀成△同歩▲6一馬△同銀▲5一飛△7二銀打▲5二金で、ソフトの評価値+301で先手有利。
この手順は▲5三銀にも△4二飛とぶつけてきた展開ですが、▲同銀成△同歩に▲6一馬が決断の一手です。
ここで先手が歩切れを解消しようと▲4二同馬とすると、△5八銀と食いつかれて先手が大変です。
よって▲6一馬から▲5一飛として△7二銀打の受けに▲5二金が継続手で、△同銀なら▲7一銀から▲5二飛成を狙う感じです。
これらも狙い筋の手順ですが、実戦で多分浮かばないと思います。
地味ながら浮かびにくい手順が参考になった1局でした。