上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7四香と打った局面。ソフトの評価値+204で互角。
駒の損得がなくお互いの駒が玉に迫った形での終盤戦です。
終盤戦はどちらかが駒得して形勢に差が開いていることが多いのですが、駒割りも形勢も互角なのでやや珍しいです。
ここで貴重な先手の手番ですが、△7四香と打った手が詰めろかが気になります。
またこの形で後手玉に即詰みがあるかも気になります。
△7四香に▲6一成香なら△7七香成▲同桂△同馬▲同玉△6五桂▲6六玉△4六飛があります。
この変化は合駒によっては即詰みなのですが、ちょっと複雑なので別の機会に書きたいと思います。
ただ実戦的には清算されてから△6五桂と打つ筋はかなり危ないという感覚なので、普通は自玉に手を入れる形です。
また△7四香に対して後手玉を詰ましにいく手も考えられます。
実戦は▲7一銀△8三玉で、ソフトの評価値+285で互角。

この手順の▲7一銀はスピードアップする手で、△同金でも△同玉でも5二の成香が活きる展開になります。
▲7一銀に△同金なら▲同龍△同玉▲6二金△8二玉▲7一角△8三玉▲8二金△9三玉▲7二金△8三玉▲8二角成まで詰みです。
▲7一銀に△同玉なら▲6一龍△同銀▲同成香△同玉▲6二金△同玉▲5三銀△7一玉▲7二歩△同玉▲6一角△8二玉▲8三金△7一玉▲7二金まで詰みです。
これらの手順は▲7一銀に取る手は即詰みになります。
よって▲7一銀に△8三玉と逃げた形で、後手玉にとっかかりができたので先手としては少しあやができたと思っていました。
ただし、いつでも後手から△7一金と銀を補充される形なので一長一短です。
このあたりは自分の棋力では判断できません。
▲7一銀ではソフトは▲7八歩を推奨していました。
▲7一銀では▲7八歩で。ソフトの評価値+68で互角。

この手は7七の地点を受けた手ですが、ぱっと見でまず指せない手です。
終盤で受けに回る場合は、ただ受けるのでなく相手の大駒にあたりをつけて受けてプレッシャーをかけるというのが一般的だからです。
この▲7八歩というのは後手が安心するような手で、この手自体は後手にプレッシャーはあまりかかりません。
一言でいえば、あまり元気がない手という感じでしょうか。
また受けた駒が金駒でなく歩なので、浮かびにくいです。
そのような意味で指しにくいという感覚ですが、ソフトにはそのような感覚はないようです。
手の善悪は別としてこの手が最善ということであれば、自分の受ける形の先入観を変えないといけないです。
相手にプレシャーのある受け方とすると▲6六銀が浮かびます。
▲6六銀は馬取りになるからです。
▲7八歩で▲6六銀は△7七香成▲同銀△7六銀▲6六金△7七銀成▲同桂△6六馬▲同歩△5八飛▲7八香で、ソフトの評価値+273で互角。
この手順は▲6六銀と打った場合の変化手順ですが、難解すぎて自分の棋力では判断できないです。
難しすぎてよく分からない終盤戦だったのが参考になった1局でした。