後手からの穴熊崩しの△8五桂の受け方


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7三桂と跳ねた変化手順で、ソフトの評価値+106で互角。

実戦は△7三桂で△6四歩だったので△7三桂は変化手順です。

先手の駒組みは持久戦模様なので穴熊にするか銀冠にするかですが、穴熊にすると将来後手から△8五桂からの9筋からの端攻めがあります。

それがいやで銀冠にするというのもありますが、やや妥協した感じです。

銀冠にしても後手から△8五歩▲同歩△同桂のような筋があり、後手の角道が通っていると△6五歩のように攻めてきます。

先手もそうならないようにどこかで▲9六歩△同歩▲同銀のように地獄突きをするか、早めに▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲6五歩のような仕掛けがあるかなど考えますが、銀冠は手数がかかるのでそのあたりがどうかなと思います。

よって△7三桂にも穴熊を目指すと思いますが、どのような進行になるかが気になります。

△7三桂以下▲9八香△4五歩▲6七金△6四歩▲7八金△5四銀▲9九玉で、ソフトの評価値+67で互角。

この手順は先手は居飛車穴熊にする展開ですが、後手は△4五歩から△5四銀としていつでも△8五桂から△6五歩を狙う形です。

このタイミングで後手が動くのは反動もきついのでやや無理筋だとは思いますが、後手の飛車と角を桂馬が働きそうな形なので動いてみます。

▲9九玉以下△8五桂▲8六角△6五歩▲8八銀△4六歩▲同歩△6六歩▲同金△9六歩▲同歩△9七歩▲同桂△同桂成▲同香△8五桂▲9八玉で、ソフトの評価値+544で先手有利。

この手順は後手は△8五桂から動いてきたのですが、途中で▲6六同金と取るのが大きく後手の角と飛車を抑える手です。

△9七歩と打つ手で△6六角▲同銀△4六飛と飛車を捌く手はありますが、▲6四角でソフトの評価値+750で先手有利。

最後の▲9八玉が参考になる手で後手の駒に当たりにいく感じもしますが、△8五桂なら▲6四桂△8二玉▲5二桂成△同金▲8五桂で、ソフトの評価値+722で先手有利。

後手も攻めが細いとやや無理筋のようです。

▲9九玉に△8二玉として玉を整備する手も気になります。

▲9九玉に△8二玉なら▲3五歩△同歩▲2四歩△同歩▲7五歩△同歩▲6五歩で、ソフトの評価値+58で互角。

この手順は後手は△8二玉として手をためたのですが、今度は先手が逆に仕掛ける展開で、形勢は互角のようですが先手の狙いはこのような筋のようです。

後手からの穴熊崩しの△8五桂の受け方が参考になった1局でした。