銀を捨てて盤上の駒に近づけて寄せる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの変化手順で△4六飛と打った局面。ソフトの評価値-695で後手有利。

この局面は実戦からの変化手順です。https://shogiamateur.com/?p=45006&preview=true

変化手順といっても実戦からだいぶかけ離れているところはありますが、終盤の寄せは大事なのでまとめています。

将棋ソフトがない状態での終盤の変化手順を調べると、盤に駒を並べて何度も手数を重ねて確認したりするなどの作業が必要です。

これはかなり時間もかかるし、盤面を正確に再現するという地味な確認作業も必要なのでかなり根気がいります。

詰将棋くらいだったら盤面に並べるのはいいですが、実戦の終盤を再現するのは駒が多くて大変です。

ソフトがない時代に強い人はそれを当たり前のようにやっていたので、今は恵まれている感じです。

将棋ソフトがあっての終盤の詰みかどうかの研究は効率がいいです。

それが自分の棋力の向上に役立っているかは不明ですが、長い目で見れば役立つだろうという気持ちで書いています。

自分の場合は、おそらくソフトがないとこのような終盤の研究はできないです。

詰み不詰みは結論が出やすいですが、ソフトがないと自分の棋力だけでは結論がはっきりせず、もやもやした気分のまま終了することになりそうです。

それも棋力の向上になるのでしょうが、すっきりした気分にはなりにくいです。

△4六飛と打つのが寄せの形ですが、敵陣に打つ飛車ではく龍にすることはできないのでやや非効率です。

よって少し打ちにくい飛車ですが、後手は3筋とか4筋に抑えの駒がないので飛車を縦と横に使って活用する筋です。

ここで先手は合駒をするか逃げるか桂馬を取るかのどれかですが、逃げる手と桂馬を取る手は簡単に詰むので合駒をする手を調べます。

合駒も何種類かあるのですが、まずは香車から調べます。

△4六飛以下▲5六香△5七銀▲6五玉△6四金▲7六玉△5六飛▲7七玉で、ソフトの評価値+589で先手有利。

この手順は後手の失敗例ですが、▲5六香に合駒に形で△5七銀と打ちたくなります。

しかし▲6五玉と桂馬を取られると意外と先手玉は広く、△6四金と上部を厚くしても▲7六玉から▲7七玉とすると先手玉は不詰みのようです。

▲5六香の局面は先手玉に即詰みがあるので、詰ませるときは詰ましたいです。

△4六飛以下▲5六香△7五銀▲同玉△7四歩で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順は△7五銀と捨ててから△7四歩とするのが急所です。

持ち駒に金がある場合は駒の近くに玉を引きよせて、盤面の駒を活用することが多いです。

△7四歩以下▲8六玉△5六飛▲6六銀△同飛▲同歩△8五銀▲9七玉△9六銀▲9八玉△9七金▲8九玉△8八香▲同銀△同金▲同玉△7七銀▲7九玉△7八金まで詰みです。

この手順は少し長いですが、▲6六銀には△同飛▲同歩に△8五銀と金駒を打つのが急所です。

△8五銀で△8五香と安い駒を打つと▲7六玉△7五金▲6七玉で不詰みです。

並べ詰みのようなところはありますが、それなりに手数もかかるので難しいです。

銀を捨てて盤上の駒に近づけて寄せるのが参考になった1局でした。