相掛かりの端攻めの対応


上図は、相掛かりからの進展で△9六歩と打った局面。ソフトの評価値+312で先手有利。

持ち駒に歩があれば端から動くのは相掛かりではよくある筋で、後手は持ち駒に歩が2枚あるときに△9五歩▲同歩△9六歩と垂らした場面です。

後手の理想は、▲9六同香なら△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△9六飛の香得が狙いです。

そのような意味もあって▲9六同香とは取りにくいと思って、実戦は▲9四歩と指しました。

△9六歩以下▲9四歩△9五飛▲8八銀△9四飛▲4六歩で、ソフトの評価値+154で互角。

この手順の▲9四歩は後手に△9五飛して歩を取らせないという意味で伸ばしましたが、後手が△9五飛から△9四飛として歩を取り返しているので効果は不明です。

▲4六歩までの局面は歩の数の損得はないためいい勝負ですが、後手の飛車が9筋から移動するといつでも後手から△9七歩成と攻める筋があります。

よって事前に受けるなら▲9八歩で、部分的にはあまりいい形ではありません。

ここから実戦は△3三桂▲9八歩で、ソフトの評価値+57で互角。

最近の将棋は、先手を持っても後手を持っても2段目に歩を打って受けて自陣の傷を消すというのが比較的に普通の感覚のようなので、▲9八歩も辛抱強いという類の手なのかもしれませんが、できれば▲9八歩のような手はあまり打ちたくないです。

▲9四歩では▲9六同香がありました。ソフトの評価値+213で互角。

この手順は後手の狙いにはまるかもしれない▲9六同香です。

4段目に香車が浮く形は狙われやすいのでいい形ではないですが、ここで後手に有効な手があるかが気になります。

▲9六同香に△8六歩なら▲8八銀△8七歩成▲同銀△8六歩▲9八銀△9五香▲同香△同飛▲9六歩△2五飛▲同飛△同桂▲2二角成△同銀▲2三歩△同銀▲6六角で、ソフトの評価値+12で互角。

この手順は△8六歩に▲8八銀と上がって辛抱する手で、局面がおさまれば先手も指したい手がたくさんあるのですが、後手も△8七歩成から△8六歩と動いてきます。

先手の▲9八銀の形も決していい形ではなく、読み筋でこの形になればまずいという感覚にもなりやすいですが、▲8八銀と上がった形だとこの展開は仕方ありません。

以下9筋で香車を交換してから△2五飛とぶつける形で、手の流れからすると後手が快調に動いているような感じもします、

ただし評価値は互角のようで、最後の▲6六角は△9九飛を防ぎつつ、5七の地点を補強して▲1一角成を狙う自陣角です。

こうしてみると後手の9筋の端攻めは結構有力だったみたいです。

相掛かりの端攻めの対応が参考になった1局でした。