▲8六角とけん制してから穴熊に組む

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、居飛車が持久戦模様から▲6六歩と突いた局面。ソフトの評価値+60で互角。

後手は耀龍四間飛車のような構えですが、先手は▲6六歩と突いてできれば居飛車穴熊に組みたい形です。

先手は銀冠に組んで▲9六歩△同歩▲同銀△同香▲同香車と動く形を目指すのもありそうですが、手数がかかり銀と香車の交換でやや先手の駒損になるので、今回は居飛車穴熊を目指そうと思っていました。

ただし。後手も角道をあけてから△7三桂から△8五桂と攻めてくる狙いもあるので、先手も後手の駒組みを見てから指し手を決めることになりそうです。

先手は早めに▲2五歩と▲3六歩を突いていますが、後手の駒組みによっては▲3五歩△同歩▲4六銀と右側から動く含みにしていました。

この局面では▲6六歩と突いているので、先手は右側から動く展開にはなりません。

▲6六歩は後手が△7三桂から△6五桂とする手を事前に受けた手です。

実戦は▲6六歩以下△6四歩▲8六角△6三金▲6七金で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、▲6六歩に△6四歩と突いてきたのですが、後手は△7三桂から△8五桂の形のときに▲8六角なら△6五歩のように、6五に地点で争点を作る狙いです。

先手はしてはそれはうるさい形なので、早めに▲8六角とけん制しました。

▲8六角としたのは、△7三桂から△8五桂としても角取りにならないのも理由の1つです。

次に▲6四角とする手がありますので△6三金は自然ですが、そこで▲6七金と6筋を固めました。

ソフトの評価値は伸びていませんが、ここまではある程度イメージした展開です。

実戦は▲6七金以下△4互歩▲7八金△6二金直▲9八香△5四銀▲9九玉△6五歩▲8八銀で、ソフトの評価値+166で互角。

この手順は後手は8一の桂馬を使わなかったのは、8六角の形には△7三桂から△8五桂と跳ねてもいまひとつだと思ったのかもしれません。

後手は、大住囲いにしてから△4五歩から△6五歩と動いてきました。

先手は穴熊に組んでから▲8八銀とする形で形勢は互角のようですが、気持ち的には先手は満足です。

先手は6筋の歩が切れたらどこかで▲6四歩とする筋があり、後手が7二にいるので反動がきついのも大きいです。

ここからは先手と後手のどちらの大駒が活用できるかという感じで、大駒が活用できた方が有利になりそうです。

▲8六角とけん制してから穴熊に組むのが参考になった1局でした。

右玉に歩を突き捨てて直接攻める

上図は、角換わりからの進展で△7二玉と7三の玉が下がった局面。ソフトの評価値+765で先手有利。

後手の右玉に対して先手は矢倉囲いで桂得なので先手が指せているようです。

後手は右玉でも玉の回りに金駒が少なく、2筋から4筋の方が手厚い構えになってます。

ここで先手の手番ですが、歩切れなので歩の補充が先決かと思い▲4六歩を考えました。

すんなり歩の交換ができればいいと思っていましたが、▲4六歩には△3六歩▲同銀△4六歩の手順が気になっていました。

3六の銀がいなくなると△4七歩成から△4六角と打たれるような筋が気になり、これについての対策がよく分かってなかったのですが、他の手も浮かばなかったので▲4六歩と指しました。

実戦は▲4六歩△同歩▲同銀△4五歩▲3七銀で、ソフトの評価値+557で先手有利。

この手順は、先手の歩の交換に対して後手は△4五歩として穏やかに▲3七銀と引かせる展開なので、後手は先手に暴れさせないという手順です。

対局中は、先手はすんなり歩の交換ができたのでほっとしていましたが、▲4六歩△3六歩▲同銀△4六歩は、ソフトの評価値+856で先手優勢。

この手順は、△4六歩まで進んでみると後手の3四の金と4四の銀が手厚い形で、ここから3筋と4筋で手を作るのは難しそうです。

ただし評価値は先手有利なので、ここで次にいい手があるということみたいです。

△4六歩には▲6五歩で、ソフトの評価値+914で先手優勢。

このタイミングでの▲6五歩が見えてなかったです。

どこかで▲6五歩と突く筋はありそうですが、どの程度の交換があるのかが分かってなかったので、少し突くにくいと思っていました。

▲6五歩に△同歩なら▲6四歩△同銀▲5二角△3三金引▲7四角成で、ソフトの評価値+1279で先手優勢。

この手順は△6五同歩には▲6四歩と打つのが急所で、△6四同銀には▲5二角と離れ駒になっている3四の金取りに打って、△3三金引に▲7四角成とじっと成っておけば先手優勢です。

この手順の▲6四歩に△5二銀と逃げる手はありますが、▲5五桂と打つ手があり△55五同歩なら▲5四角があります。

▲5五桂に△7三玉と上がって攻めを切らしにいく手はありますが、▲6三角と強く打って△同銀▲同歩成という展開は後手玉だけが終盤戦になるので指しづらいです。

▲6五歩に△5三銀なら▲2四歩△同歩▲7四歩△6五歩▲7三桂△4一飛▲6一角 △同飛▲同桂成△同玉▲7三歩成で、ソフトの評価値+1247で先手優勢。

この手順は△5三銀には2筋を突き捨ててから▲7四歩が鋭く△同銀なら▲5二角があります。

よって△6五歩としたのですが、▲7三桂が継続手で△4一飛には▲6一角から飛車を取る手順で先手優勢です。

これらの手順は先手は筋良く簡単に攻めているようですが、これを実戦ですればすぐに切れ筋になりそうなので、このような筋もあると覚えておけばいいと思います。

右玉に歩を突き捨てて直接攻めるのが参考になった1局でした。

ゴキゲン中飛車の△5四銀型への指し方

上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が▲3七銀からの超速からの進展で△5四銀と上がった局面。ソフトの評価値+251で互角。

超速に後手は△4四銀として3三の角の頭を守る手が多いのですが、△5四銀とする手もあります。

△5四銀は角頭を守るより将来△6五銀から△5六歩として駒を捌く狙いです。

△5四銀型が少ないのは先手が急戦にすれば後手が指しにくいと思うのですが、その手順がよく分からなかったので穏やかな手順を選びました。

実戦は、△5四銀以下▲5八金右△6二玉▲7八銀△7二玉▲9六歩△6五銀▲7七銀△5六歩で、ソフトの評価値+214で互角。

この手順は▲5八金右から▲7八銀としたのですが、後手はその間に△6二玉から△7二玉としてします。

▲9六歩としたのは少しぬるかったかもしれませんが、後手は△6五銀から△5六歩と動いてくる展開です。

後手も△7二玉まで囲って入れば動いていきたくなります。

△5六歩で1局の将棋だったのですが、ここで▲6六歩と突いたのはよくなく▲7八玉の方がよかったです。

▲6六歩がよくないのは、先手の角の利きが2重に止まるということです。

▲7八玉に後手がさらに動いてくる展開も気になります。

▲7八玉以下△5七歩成▲同金△7六銀▲同銀△8八角成▲同玉△5七飛成▲同銀△5五角▲6六銀△2八角成▲2二飛で、ソフトの評価値+403で先手有利。

この展開は、後手は△7六銀から激しく攻めて大駒すべてを持ち駒にする展開ですが、最後の▲2二飛と打ったあたりは少し先手が指せているようです。

また最初の局面の▲5八金右では▲2四歩がありました。ソフトの評価値+264で互角。

ここで▲2四歩と突き捨てるのは少し早いですが、将来飛車を捌くのであればどこかで2筋の突き捨てはいれるので、このタイミングでもいいという考えのようです。

▲2四歩に△同歩なら▲3五歩△同歩▲同銀△6二玉▲3四歩△4二角▲2四銀△6四角▲2六飛で、ソフトの評価値+183で互角。

この手順は△2四同歩には▲3五歩と突いて後手の角頭を攻める展開です。

先手の6八の玉の位置が少し中央にあるのが気になりますが、後手も△6二玉と同じような位置なのでいい勝負のようです。

▲2四歩に△同角なら▲7八玉△3二金▲5六歩△同歩▲1一角成△5七歩成▲2四飛△同歩▲5七銀で、ソフトの評価値+662で先手有利。

この手順は△2四同角なら▲7八玉ともう一つ玉を移動して△3二金に▲5六歩と先手から5筋の歩を突く手です。

中飛車相手にたまにこのような手もあるようで、△同歩には▲1一角成として△5七歩成に▲2四飛と飛車と角の交換ですが、先手は香得の上5七のと金も取り払って先手が指せているようです。

後手は別の指し方もあると思いますが、先手の狙いとしては分かりやすいです。

ゴキゲン中飛車の△5四銀型への指し方が参考になった1局でした。

詰み筋の数手前が大事

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5六龍と金を取った局面。ソフトの評価値+99980で先手勝勢。

最終盤でここで先手の手番なので、ここで詰ましにいったら勝てそうな局面です。

実戦は▲4五銀△同龍▲同歩で、ソフトの評価値+2807で先手勝勢。

この手順の▲4五銀は後手の龍が取れる形なのでこのように指したくなるのですが、最善手ではなかったようです。

▲4五同歩に△同玉なら▲4七飛△4六金▲3七桂打△同香成▲同桂△5六玉▲6七角△4七玉▲5八金まで詰みです。

よって▲4五同歩には△5五玉とすればまだ後手玉に即詰みはなかったようです。

△5五玉に先手玉は△3八銀からの詰めろになっているので、▲4八金と詰めろを防ぎながら後手玉に詰めろをかける感じだったようです。

これでも先手が勝ちのようですが、短い時間で▲4八金が指せるかがあやしく▲5八飛などと打って無理やり詰ましにいきそうな気がします。

将棋は最終盤で間違えたら意味がないので、しっかりと読みを入れて指したいのですが、終盤の将棋は時間に追われるのでほとんど直感になってしまいます。

ここら辺が自分の終盤力がないところで、詰め将棋などは日頃から解いてはいるのですが、詰将棋と実戦とはやはり違います。

▲4五銀では▲4五歩がありました。ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の▲4五歩は歩で王手をする手で、△同龍とするのは▲同銀△同飛▲4七飛以下詰みとなります。

よって△5五玉と逃げる手が気になります。

△5五玉以下▲3七角△4六金▲5四金△同銀▲6四龍まで詰みです。

この手順の▲3七角と打つ手がうまく、3六に銀がいるので▲3七角と打っても3五の香車で取れません。

△4六金と打って手には▲5四金と捨てるのがうまく△同銀に▲6四龍までぴったりです。

▲3七角には△4六龍の移動合いが手数が長いですが、▲同角△同玉▲4七金△5五玉▲6五金まで並べ詰みです。

この将棋は▲4五同歩から▲3七角が見えるかがポイントで、詰み筋が見えたら比較的分かりやすいところも、その数手前が結構難しいです。

ここら辺をしっかり指さないと詰めが甘くなり、勝ち将棋をものにできなくなってしまいます。

最終盤も自分なりの読みの基準を作りたいのですが、これが簡単でなく結局は直感になってしまうのが大きな課題です。

相手玉に即詰みがあるのを発見したなら、詰ましにいきます。

相手玉が詰み筋がはっきりと見えない場合は、詰ましにいくのでなく確実な手で迫ります。

自玉に即詰みがあるのなら受けます。

自玉に即詰みがなければ攻めるか受けに回るかはそのときの直感になります。

今のところ意識しているのはこんな感じですが、もう少し最終盤が強くなりたいです。

詰み筋の数手前が大事なのが参考になった1局でした。

長手数の先手玉の詰まし方

上図は、早繰銀からの進展で▲2四歩と打った手に△2八飛と打った局面。ソフトの評価値-795で後手有利。

▲2四歩と打った時点では少し無理気味に攻めていたのですが、後手がどうやって受けてくるのかと思っていたら△2八飛だったので驚きました。

▲2四歩に△同銀でも銀が逃げても先手の攻めがうるさいということだと思いますが、結構短い時間で△2八飛と指されてきました。

最初は▲2三歩成を考えましたが、△8九角が気になって以下先手玉が詰むのかどうか気になります。

途中までは読めたのですが、そこからは何となく先手玉が詰まされてもおかしくないと思ったので△2八飛には▲3八銀と受けたのですが、ここで▲2三歩成だったらどうだったかという確認です。

△2八飛以下▲2三歩成△8九角▲6九玉△7八角打▲5九玉△6八飛成▲同玉△6七角成▲5九玉△6八銀▲4八玉△5七銀成で、ソフトの評価値-99982で後手勝勢。

この手順の△8九角が厳しく▲同玉なら、△8八銀があります。

△8八銀に▲同玉なら△6八飛成以下詰みなので、△8八銀には▲7八玉としますが△7七銀成▲同玉△8八角▲7八玉△7七銀▲8九玉△7九角成▲同玉△6八飛成▲8九玉△8八龍で詰みです。

よって△8九角には▲6九玉としますが△7八角打が継続手で、以下飛車を切って角が成って銀を打ってから銀を成るまでは一本道です。

△5七銀成までは頭の中で分かったのですが、そこから先は詰んでもおかしくないけどはっきりとは分かっていないというレベルです。

△5七銀成以下▲3七玉△3六銀で、ソフトの評価値-99984で後手勝勢。

△5七銀成には▲3七玉と逃げますが、そこで△3六銀が急所の一手です。

この手はさすがに読めません。

△3六銀以下▲同玉△4五馬▲2六玉△2五歩▲同玉△3三桂▲同と△2四歩▲2六玉△3六金▲1六玉△3四馬▲同と△同角成▲1五玉△2五馬まで詰みです。

この手順の△4五馬に▲2六玉に△2五歩が鋭く、▲同玉に△3三桂と2一の桂馬を使うのが気がつきません。

先手のと金の位置を変えてから△2四歩が継続手で、▲同玉なら△1四金まで詰みなので▲2六玉と逃げますが△3六金がぎりぎりの寄せで、▲1六玉に△3四馬として8九の角も活用するのもすごい寄せです。

さすがにこれらは実戦では指せません。

なお△3六銀と打つところでは△3六歩でも詰んでいるようで、△3六歩に▲2六玉なら△2五歩▲同玉△3四銀▲2六玉△2五金▲2七玉△4九馬▲3八銀△2六歩▲1八玉△2七金▲同銀△同歩成まで詰みです。

実戦的は△3六銀と捨てるより、安い駒の△3六歩から考える方が自然ですが、△3六歩には▲2六玉のような変化も読まないといけないので、△3六銀と決めた方が読みが限定しやすいという面はありそうです。

このあたりは、盤上に並べて何度か確認しないと詰みを理解できないレベルなのでもう少し終盤力がほしいです。

長手数の先手玉の詰まし方が参考になった1局でした。

簡単そうに寄せにいくが意外と難しい

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7八金と打った局面。ソフトの評価値+3165で先手勝勢。

後手の△7八金は先手玉に食らいつくならこの一手になりますが、この局面が先手勝勢だったのは気がつきませんでした。

対局中は先手が少し残しているような気もしましたが、まだ後手玉の寄せが見える形でないので受けに回った方が無難かと思い▲4九歩としました。

実戦は▲4九歩で、ソフトの評価値+1797で先手優勢。

▲4九歩は後手の龍の利きを止めて一番手堅い手かと思い指しましたが、ソフトの評価としてはあまりよくなかったようです。

人間はつい安全に指したくなりますが、ソフトは少しくらい危険そうでも先手玉は寄らないと判断すれば受けでなく攻めに転ずるようです。

このあたりは、ソフトは人間よりはるかに先を読むので人間からするとぱっと見では理解しづらい部分もあります。

▲4九歩では▲7三銀がありました。ソフトの評価値+2389で先手勝勢。

▲7三銀は攻め合いに出る手ですが、先手は4八の飛車が受けに利いているので見た目より安全ということだと思われます。

▲7三銀は先手の持ち駒に金駒があれば次に8二から打って詰みですが、7八の金が質駒になっています。

ここまではなるほどという感じですが、ここからは意外と難しいです。

▲7三銀以下△8二香▲6一馬△同金▲7二銀成△同金▲4一飛成△6一桂▲6三桂で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順の△8二香は敵の打ちたいところに打てを実行した手で、まだ粘れそうな気もしますがそこで▲6一馬が決断の一手です。

▲6一馬に△同金としますがそこで▲7二銀成から▲4一飛成が盲点です。

飛車を受けに使おうと思っていると▲4一飛成は少し見えづらいです。

▲4一飛成の王手で後手は合駒をする一手になり後手の戦力は減りますが、先手の飛車の横利きがなくなるので先手玉も少し危険になります。

あまりたくさん駒を渡すと△8九金から先手玉は頓死ということもありますので、攻めにいくのは少し勇気がいります。

最後の△6一桂に▲6三桂でこれで以下後手玉が即詰みということですが、このような切れ味がないと寄せにいくのは難しいです。

▲6三桂に△同金なら▲7二銀△同玉▲6三歩成以下手数はかかりますが詰みです。

少しでも短い時間でこのような手が読めるようになりたいものです。

簡単そうに寄せにいくが意外と難しいのが参考になった1局でした。

玉を包むように寄せる

上図は、先手居飛車に後手がゴキゲン中飛車からの展開で、▲9四桂の王手に△9三玉と逃げた局面。ソフトの評価値+3453で先手勝勢。

ここではだいぶ後手玉の寄り筋が見えてきたのですが、ここからどうやって寄せるかという局面です。

先手玉には△9九銀する手はありますがまだ▲7九玉で全然詰みませんので、確実な寄せでいい場面です。

実戦は▲9一飛△9二歩▲8二銀△9三玉▲9二飛成△9三香で、ソフトの評価値+2444で先手勝勢。

この手順は▲9一飛から▲8二銀とした下から玉を追う手ですが、△9三香と打たれるとまだ寄せが見えません。

先手も駒が不足しており攻めてはいるものの決め手がないので、気分的にはあまりいい展開ではありません。

まだ先手がだいぶいいようですが、このような局面から何度もひっくり返されることが多いです。

寄せにいって寄せが見つからず、あせって正確な手を逃がすというのがパターンです。

△9三香には▲6七銀△7五馬▲7六銀で、ソフトの評価値+2240で先手勝勢ですが、最初から別の手順もありそうです。

▲9一飛△9二歩▲6一馬△同銀▲8五金で、ソフトの評価値+6760で先手勝勢。

この手順は▲9一飛△9二歩までは同じですが、そこで▲6一馬△同銀に▲8五金と玉の逃げ道に金を打ち、玉を包むように寄せる手です。

次の狙いは▲8二銀ですが、これが後手は受けづらいです。

敵の打ちたいところに打ての△8二香なら▲8一飛成で受けなしです。

▲8五金に△8四歩なら▲8一飛成△8五歩▲8二龍△9四玉▲8六桂△同歩▲8五銀まで詰みです。

▲8五金で後手玉は受けなしなので攻める手ですが、△9九銀は▲7九玉で寄りません。

よって▲8五金で先手勝勢ですが、ポイントは9四の桂馬を取られない形にして▲8二銀からの詰めろをかける形にすることだったです。

手順は平凡で分かりやすいのですが、これを実戦で指せるかというと本局みたいに逃すことが多いです。

寄せは金を最後に使うという先入観があると▲8五金は見えませんので、このあたりは色々な寄せの形を覚えていくしかなさそうです。

よく出るパターンを覚えて、次に似たような局面になったときにあまり考えなくてもいいところに着手できるようになりたいです。

玉を包むように寄せるのが参考になった1局でした。

金を重たく打って攻めを継続する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8四歩と打った局面。ソフトの評価値-88で互角。

後手の△8四歩は▲8五桂を防いだ手です。

駒の損得はなくここで先手の手番ですが、先手玉の守りが7七の金の形でやや不安定なのが気になっていました。

先手の5七の銀と5九の飛車の位置関係も少し微妙で、5七の銀がいるのでなんとかバランスを保っているという感じです。

対局中は、攻めるより自陣に手を入れた方が無難かと思い▲7八金打と固めたのですがこれが良くなかったようです。

実戦は▲7八金打△3三桂▲4六銀△6六桂で、ソフトの評価値-801で後手優勢。

この手順は、▲7八金打と自陣に金を打って埋めた手に△3三桂と遊び駒の桂馬を活用するのを軽視していました。

▲4六銀と4筋を受けたのですが、△6六桂が厳しかったです。

△6六桂は金取りですが、数手前に▲7八金打とした手を直接とがめにいっています。

桂馬のような安い駒で守りの金を攻められるのは厳しく、▲6八金と逃げるのでは先手の手の流れがおかしいです。

▲6八金と逃げて後から▲6七歩と打って▲6六歩を桂馬が取れる展開になればまだしもですが、さすがに手数がかかりますのでそれまでに後手に手を作られて先手がまずそうです。

6五の歩が6筋の位を取っているので。△6六桂は急所のようです

▲7八金打は受けの手だったのですが、あまり受けの手になっていなかったようです。

▲7八金打では▲5二金がありました。ソフトの評価値-61で互角。

この▲5二金は飛車取りですが、普通は金が重たくなかなか打つ気になりません。

まず敵陣に打つなら角をどこに打つかと考え、打つ場所がなかったら別の手を考えるのが自然です。

そのときに▲5二金が見えるかどうかということですが、飛車が逃げた時に▲5三金と歩を補充して銀取りになるのが大きいです。

▲5二金△8一飛▲5三金△6三銀▲4四歩△4七角▲4三歩成△3六角成▲5五桂△3七馬▲4九飛で、ソフトの評価値-89で互角。

この手順は△8一飛と逃げたときに▲5三金と引いて、△6三銀に▲4四歩としてと金を作る狙いです。

と金が間に合って後手の金駒と交換できれば理想的な展開です。

また▲5五桂と打って後手の馬の利きを止めるのも大きいです。

後手は△4七角から馬を作って桂馬を取って桂得になりますが、▲4九飛と逃げた形が意外と先手の飛車が軽くいい勝負のようです。

▲5二金△8一飛▲5三金△5一飛▲6二角△同金▲同金△3一飛▲5三金△8一角▲6三歩で、ソフトの評価値+260で互角。

この手順は▲5三金と引いたときに△5一飛と催促する手ですが、▲6二角が継続手で△同金▲同金△3一飛に▲5三金が重たいながらもうるさい手です。

先手の持ち駒は少ないですが、後手に食らいついているのでいい勝負のようです。

金を重たく打って攻めを継続するのが参考になった1局でした。

直接手の王手でなく詰めろをかける

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6二歩成と銀を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+583で先手有利。

この局面は先後の玉がともに危ない形ですが、どちらとも即詰みはありません。

実戦では普通、最初に相手玉に即詰みがあるかを考えて、詰みがあるなら詰ましにいきます。

相手玉に即詰みがない場合は、自玉に即詰みがあるかを考え、自玉に即詰みがあるなら受けに回ります。

自玉に即詰みがない場合は、相手玉に迫るのが自然です。

ただし、ここで難しいのが相手玉への迫り方で、厳しく攻めて相手に駒を渡して自玉が詰み筋になっていたということがよくあります。

実戦では▲5三香と打ちました。https://shogiamateur.com/?p=44510&preview=true

この▲5三香はやや失敗で、厳しく攻めて自玉に詰み筋が発生した典型的なパターンです。

▲5三香で以下相手玉が即詰みなら問題ありませんが、詰まないのなら攻めるときにもう少し確実な手を指す必要があります。

▲5三香では▲6三香がありました。ソフトの評価値+989で先手優勢。

この▲6三香は王手ではないのでそこまで厳しい手ではありませんが、後手玉は詰めろです。

▲6三香の次の狙いは▲6二香成で、△同玉なら▲6三金で簡単な詰みなので△4二玉と逃げます。

▲6二香成△4二玉▲5三金打△3二玉▲4三金の詰み筋があります。

▲4三金に△同玉なら▲4一龍△4二歩▲3二銀△3三玉▲4四銀△同玉▲4二龍△5五玉▲4六龍まで詰みです。

この手順は▲4四銀から▲4二龍がうまいです。

▲4三金に△2二玉なら▲2一龍△同玉▲3二銀△1二玉▲2三銀成△同玉▲2四香△1二玉▲2三銀△1三玉▲2二銀不成△1二玉▲2三香成△同玉▲3三金△1二玉▲2四桂まで詰みです。

この手順は捨て駒もあり実戦では簡単に指せませんが。詰み筋としては1本道です。

▲6三香以下△4二玉▲6二香成△3二玉▲3一銀で、ソフトの評価値+887で先手優勢。

この手順は▲6三香に△4二玉の早逃げですが、▲6二香成とぼろっと金を取られるので、ぱっと見で後手が冴えない感じがします。

しかしこれが意外と粘りのある手順で、最後の▲3一銀はかなり指しにくいです。

▲3一銀は▲4一龍△3三玉▲4二龍△4四玉▲5三龍△3三玉▲4四金△3二玉▲4二龍の詰めろです。

▲3一銀に△4二歩と受けても▲5一龍で受けがありません。

▲3一銀に△3三銀なら▲5三桂で、ソフトの評価値+1454で先手優勢。

▲3一銀に△7七角なら▲5七玉△4五桂▲4八玉で先手玉は詰みません。

このような形になれば先手が指せるようです。

なお▲3一銀で▲5三金が自然ですが△7七歩成があり、▲同玉なら△4四角で▲5九玉なら△2六角で5三の金が抜かれるので要注意です。

やはりこれだけの変化があれば短い時間で指しこなすのは難しいようです。

直接手の王手でなく詰めろをかけるのが参考になった1局でした。

やや意外な手順も実戦はいい勝負

上図は、先手が角換わりから早繰銀からの進展で▲5五歩に△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+286で互角。

この数手前までは似たような進展がたくさんあり、▲5五歩には△4三銀とか△6三銀とか受けてくるのかと思っていました。

このような局面で△7三桂と跳ねた手は実戦譜はあるのかもしれませんが、自分は初めてみました。

先手には▲5四歩と突き捨ててから、▲3四歩△同銀に▲7一角の筋があるからです。

4四の地点に馬ができれば先手は満足ですが、実際はどうなのかが気になります。

実戦は△7三桂以下▲5四歩△同歩▲2四歩△同歩▲3四歩△同銀▲7一角△8一飛▲4四角成△4三金右で、ソフトの評価値+162で互角。

この手順は先手の狙い筋で、4四に馬を作る前に2筋の歩を突き捨てていたのですが、△4三金右をやや軽視していました。

今見れば普通の受け方ですが、ここで▲1一馬には△2二銀▲1二馬△2三銀引があります。

以下▲同馬△同銀で、ソフトの評価値-277で互角。

この手順は角と銀香の2枚替えで普通は2枚交換しているほうが駒得ですが、互角とはいえ後手が少し指しやすいみたいです。

△2三銀引とできるのは先手が2筋の歩を突き捨てたのが大きく、銀冠に組めれば後手は満足です。

さすがに働きのいい馬を2枚替えとはいえ交換するのは少しもったいなく、ここで▲1一馬と指せずに▲6二馬ではやや予定外だったです。

それでもいい勝負だったようですが、最初の局面では別の指し方があったようです。

△7三桂以下▲5四歩△同歩▲3四歩△同銀▲7一角△8一飛▲4四角成で、ソフトの評価値+384で先手有利。

この手順は実戦と似たような展開ですが、2筋の歩を突き捨てずに▲3四歩から馬を作ります。

今度は2筋の歩を突き捨てていないので、△4三金右には▲1一馬とする手が成立します。

▲1一馬に△2二銀▲1二馬と進めば2三に後手の歩があるため△2三銀引とはできません。

▲4四角成以下△3三歩▲2四歩△同歩▲5四馬△6三銀▲同馬△同金▲7二銀△4一飛▲6三銀成△6五桂▲5二成銀△4七飛成▲4八飛△7七桂成▲同桂で、ソフトの評価値+280で互角。

この手順は、2筋を突き捨ててから▲5四馬で先手の気持ちのいい展開なのですが、そこで△6三銀が強い手で以下▲同馬△同金に▲7二銀があるのですが、△4一飛と回って△4七飛成を狙います。

▲6三銀成に△6五桂もこの形の狙い筋で、普通は2枚替えで先手がいいはずなのですが、実際はいい勝負のようです。

実戦にしろ変化手順にしろ、馬ができたあたりはやや先手の方の形勢を過大評価していたかもしれません。

やや意外な手順も実戦はいい勝負なのが参考になった1局でした。