上図は、先後逆で相掛かりからの進展で5六の桂馬が▲4四桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-556で後手有利。
駒割りは飛車と角金の2枚替えで後手が駒得しています。
ただし後手は角を2枚持っていてもまだ使い方が難しく、▲4四桂と跳ねた局面は後手の守りの金を攻める形で受け方に神経を使います。
3二の金を取られるのは守りの金が無くなりますし、金が逃げても4四の桂馬が残っていると後手玉の動く範囲が狭くなります。
対局中も受け方が分からず、時間稼ぎの意味で△1五角と打ちました。
実戦は△1五角▲2六歩△2二金で、ソフトの評価値+54で互角。

この手順の△1五角に▲2六歩と先手の飛車の利きを止めたのはよかったのですが、次の△2二金はやはりまずかったです。
4四の桂馬を取りきれればいいのですが、そこまで手順が回ってきません。
△2二金には▲6四桂とされてもまだ大変だったようで、受けが難しいので攻め合いを選びたくても対抗できる有効な攻め手がありません。
△1五角に▲2六歩まではよかったのですが、次の△2二金では△3三角がありました。ソフトの評価値-825で後手優勢。

この手順の△1五角と打って次に△3三角と引いて受けるのが、全く気がつかなかったです。
角を3三に引くと4四の地点の補強や角道が通ることで角が働きます。
△4四角に▲6四桂なら△同金▲同銀△4四角で、ソフトの評価値-1383で後手優勢。
この手順は金と桂桂の交換で4四の桂馬を取れればだいぶ後手陣がしっかりします。
△3三角に▲6六銀上と遊び駒を活用するなら△6五歩があります。
△6五歩に▲7七銀は一手パスのような手で、△4三金として次に△4四金と桂馬を取る狙いで後手が指せそうです。
また△3三角に▲3二桂成なら△同玉▲4四金△2二角▲2五歩△1五角で、ソフトの評価値-1732で後手優勢。
この手順は▲3二桂成から▲4四金と手厚く指してきたのですが△2二角があり、▲2五歩と飛車を活用してきますが△1五角が急所で、先手は合駒ができず逃げるしかありませんが受け方に困りそうです。
角という大駒は使い方によっては攻防に役立つし、動ける範囲が広いので局面を大きく変えることができるようです。
本局は角を打って直後に角を引いて使うので、浮かびづらいです。
持ち駒の角を大きく使うのが参考になった1局でした。