上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3八角と打った局面。ソフトの評価値+1381で先手優勢。
駒割りは、角と金の交換で先手が居飛車穴熊で飛車が成っています。
対局中は先手は悪くはないとは思っていましたが、ここまで先手優勢だったのは分かっていませんでした。
後手が△4七角成や△2九角成として馬が働く展開になると先手も忙しいですが、ここで先手の手番なのが大きいようです。
後手も銀冠で囲って近くに飛車がいるのでそれなりに固いのですが、穴熊と比較するとやはり守りが薄いです。
先手もここからどのように攻めるかが難しいと思っていました。
実戦は△3八角以下▲6六歩△4七角成▲4五銀△同歩▲6五香で、ソフトの評価値+1014で先手優勢。
この手順は6筋の歩を伸ばして攻めの幅を広げた展開で、4六の銀も4五の桂馬と交換で捌けましたが、評価値を見る限りでは思った程伸びてなかったです。
ソフトはもう少し一直線の攻め方を示してきました。
▲6六歩では▲3三歩がありました。
▲3三歩△4三銀▲5二龍△同銀▲5一飛△6二金で、ソフトの評価値+1416で先手優勢。

この手順は▲3三歩と打って以下飛車交換をする展開です。
普通は敵陣にいる龍と自陣の守り駒になっている飛車の交換をするのは、龍を交換するほうがもったいないという感覚だと思っていたのですが、思い切りよく飛車交換をします。
▲5一飛と銀取りに打つのは目につきますが、△6二金として次に△6一金とすると飛車が取られる形なので少し指しにくいです。
また持ち駒も金と香車と歩でやや心細いので、このあたりの感覚はちょっと自分では躊躇するような指し方です。
先手はこれで攻めが継続できるということですが、後手の3八の角が遊んでいるのも大きいようです。
△6二金以下▲8一金△7二玉▲7一飛成△6三玉▲8二金△7二銀▲7五歩で、ソフトの評価値+1381で先手優勢。

この手順は▲8一金と玉の下から金を打ちますが、なかなか指しにくい手ではあります。
銀冠に1段目から金を打つのは狙い筋の1つですが、△6三玉と広い方に逃げる形で持ち駒が少ないので攻めを継続できるかが気になります。
以下飛車を成って▲8二金で先手の攻め駒の金は後手の金駒と交換できそうな展開です。
△7二銀に▲7五歩もやや細い攻めですが、7筋の歩を使って攻め手を広げます。
▲7五歩に△同歩なら▲7四歩△8五桂▲6六香で、ソフトの評価値+2043で先手勝勢。
この手順は▲6六香の田楽刺しで先手がいいです。
▲7五歩に△4七角成なら▲4五銀△同歩▲7六桂△6一金▲6四桂△7一金▲同金で、ソフトの評価値+2555で先手勝勢。
この手順は桂馬を取ってから▲7六桂と押さえるのが急所です。
▲7五歩に△同角なら▲7七香△5三角▲7四香△6一金▲7二金で、ソフトの評価値+2045で先手勝勢。
この手順は▲7七香と打つのが急所です。
7筋の歩を突いて後手の形を崩してから、6筋や7筋に小駒を使うのが急所のようです。
下から金を打つ重い攻め方が参考になった1局でした。