2筋と3筋で飛車と角を活用する


上図は、角交換振り飛車からの進展で△7三銀と6四の銀が引いた局面。ソフトの評価値+181で互角。

先手は矢倉に組んで筋違い角から1歩得をしていますが、後手も持ち角なのでいい勝負のようです。

対局中は、1歩得をしても次の狙いが浮かばなかったのでここから穴熊を目指しました。

実戦は▲5六銀△6二銀▲5八角△4三金▲9八香△7三銀▲9九玉で、ソフトの評価値+151で互角。

この手順の▲5六銀から▲5八角は駒の繰り替えですが、先手の角が使いづらいので攻めの方針がはっきりしません。

対局中はあまりいい手ではないとは思っていましたが、大駒の働きというのはやはり作戦面においては大きい要素です。

狙いがない指し手は1手パスのような感じになりやすいので、何気ないところでも形勢に影響します。

ただし、本局は評価値がそんなに変わっていなかったのは不思議でしたが、後手も手待ちみたいな駒の繰り替えがあったのが影響しているのかもしれません。

最初の局面からは、2つの指し方があったようです。

1つは、△7三銀以下▲3四歩△4三金▲9八香△6四銀▲9九玉△7三桂▲5六銀で、ソフトの評価値+176で互角。

この手順は▲3四歩と突いて△4三金とさせるのは一時的に気持ちはいいのですが、ここからどのように指すかが大事です。

先手は▲9八香から▲9九玉と穴熊にして▲5六銀と銀を4段目に上がる形です。

▲5六銀と上がると角道が隠れるので△3四金とすれば後手は歩切れを解消できますが、▲6五銀とぶつけて▲3四角と▲6四銀からの銀交換の狙いで戦いを起こすことができるので、後手としては少し嫌な形です。

先手は6七の角の形で待機して、以下▲8八銀とか▲8八金などで穴熊を閉める展開や、場合によっては▲6五歩と6筋の位を取って手を広げるのもありそうです。

もう1つは、△7三銀以下▲3四歩△4三金▲2四歩△同歩▲2三歩△同飛▲3三歩成△同飛▲2四飛で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順は、穴熊にせず2筋と3筋で飛車と角を使って駒を捌きます。

2筋を突き捨てて、▲2三歩△同飛と角のラインに飛車を呼び込んでから▲3三歩成りが面白い筋です。

▲3三歩成に△同飛以外は▲2三角成と飛車と角の交換の筋になりますので△3三同飛ですが、そこで▲2四飛と捌きます。

この手順は大駒を捌くという意味で結構本格的な指し方だと思いますが、それでも評価値は互角というあたりが将棋の難しいところです。

今まで自分の知らないような筋で駒を活用して対局中にそれなりに気分がよくても、形勢はそのような感情はほとんど関係ないので、そのあたりはもう少しシビアに局面を見ないといけないかもしれません。

▲2四飛以下△2三歩▲同角成△3九飛成で、ソフトの評価値+127で互角。

まだこれからの将棋ですがいい勝負のようです。

2筋と3筋で飛車と角を活用するのが参考になった1局でした。