玉を2段目に早逃げする

上図は、先後逆で▲8六角と打った局面。ソフトの評価値-5で互角。

横歩取り青野流からの進展で、▲5三桂成△同玉と先手は桂馬を捨ててから▲8六角と打ってきました。

飛車と角桂の交換で後手が2枚替えですが、後手の陣形も決して強くないので互角のようです。

次に先手から▲7六歩と打つ手があるので、後手はそれまでに8六の角を狙うか、角道を避けるようにしないといけないです。

実戦は▲8六角以下△8五歩▲7五角△同歩▲2二歩△3三桂▲2一歩成△4二銀で、ソフトの評価値+723で先手有利。

この手順は△8五歩に▲7五角としてから▲2二歩と攻める展開で、△3三歩と打っても▲7四飛で▲7三飛成と▲2一歩成の両方の狙いが生じて受けになっていません。

よって△3三桂と跳ねますが▲2一歩成として先手有利です。

後手玉は3段目に進出しているのと、先手の3四の飛車が横に利いており▲1一とや▲7四歩の狙いもあり後手陣がまとめにくいです。

△8五歩では△5二玉がありました。

△5二玉▲7五角△同歩▲2二歩△3三桂▲2一歩成△4二銀で、ソフトの評価値-282で互角。

この手順は△5二玉と2段玉にして早逃げする形です。

先手は▲7五角から飛車と角の交換で、以下▲2二歩に△3三桂▲2一歩成△4二銀で実戦と似たような展開です。

後手玉は2段目にあるのと3段目にあるのが大きな違いですが、これで形勢は互角のようです。

△4二銀に▲7四歩なら△6五桂▲6六金△8八歩▲6五金△8九歩成▲7八銀△4五角▲2四飛△1五角▲2八飛△3七角成▲7三歩成△4六桂で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順はやや後手がうまくいきすぎですが、▲7四歩は後手からしても嫌な手で7三にと金ができると後手は勝てる気がしません。

▲7四歩には△6五桂ですが、▲6六金に△8八歩が鋭いです。

勢い▲6五金ですが、△8九歩成とと金ができて銀取りになるのが大きいです。

以下▲7八銀に△4五角が興味深く、以下▲2四飛に△1五角と2枚の角を使って飛車を攻めるのが急所のようです。

▲2八飛△3七角成に▲7三歩成と先手は待望のと金ができますが、△4六桂が厳しく▲同歩なら△3六角で詰みです。

△4六桂に▲6九玉と逃げても△2八馬と飛車を取って、▲同銀に△7九飛で先手玉が詰みです。

角2枚では少し攻めにくいようでも、急所をつけば先手玉を寄せきれるという典型的なパターンです。

最初の局面で△5二玉が全く浮かばなかったのは筋が悪く、このあたりはまだこの戦型を指しなれていない感じがするのでたくさん実戦を重ねる必要があるようです。

玉を2段目に早逃げするのが参考になった1局でした。