上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+243で互角。
後手が3筋と4筋の位を取りにきた手ですが、三間飛車で両方の位を取りにくるのはあまり見たことがありません。
後手は最低限の守りが完成しているので、早めに動いて少しでもポイントを稼ぎたいということだと思いますが、まず角交換をすべきかどうか迷いました。
△3五歩に▲6六銀と角交換を避ける手が浮かびましたが、以下△4三銀▲9六歩△6四歩▲5五歩△4二角▲5九金右△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△3四飛▲7九金で、ソフトの評価値+50で互角。
この展開は先手は角交換を避ける手で、やや通常形に戻って後手は3筋の歩を交換してから△3四飛と引く形で、先手も最低限の穴熊は完成しましたが後手の主張が通った感じです。
実戦は角交換をする展開になりました。
実戦は△3五歩以下▲7九金△7七角成▲同銀△3三銀▲8八銀△9五歩で、ソフトの評価値+282で互角。
この展開は後手から角交換をしますが、先手は▲7七同銀としてまた▲8八銀と引く形なのでお互いに手損にはなっていません。
これも1局の将棋ですが、ソフトは▲3三角成を推奨していました。
その手もあると思っていましたが、後手から2筋の逆襲を気にしていました。
▲3三角成△同銀▲9六歩△2二飛▲7九金△2四歩▲同歩△同銀で、ソフトの評価値+306で先手有利。

この手順は変化手順ですが、後手が2筋から逆襲する狙いです。
自分の使っているソフトは穴熊でも▲9六歩と端歩を受ける傾向にあります。
後手は単純に2筋から動いてきますが、先手は▲5六歩▲5七銀型なので4九の金が動けばいつでも△3九角の筋があります。
後手の指し方はやや単純ですが、先手もしっかり対応しないと気がついたら後手有利になっていたというのも結構多いです。
よって4九の金はそのままにして反撃含みの手を作ります。
△2四同銀以下▲7五歩△6四歩▲7四歩△同歩▲5五角△3三角▲6四角△7三銀▲2三歩で、ソフトの評価値+419で先手有利。

この手順の▲7五歩は次に▲7四歩△同歩▲5五角の王手飛車を狙った手で、2筋だけを見るのでなく盤面全体を見るのが大事なようです。
よって▲7五歩に△6四歩としますが、そこで▲7四歩と突き捨てを入れるから▲5五角が急所です。
▲5五角に△3三角と打ちましたが、△3三桂と跳ねるのは▲2五歩で後手は受けになっていません。
▲2五歩に△同銀は▲3三角成、△同桂は▲2二角成があります。
この▲5五角△3三桂に▲2五歩もよくある筋です。
よって△3三角に▲6四角を王手をして△7三銀に▲2三歩が面白く、以下△同飛▲7三角成△同桂▲3四銀で、ソフトの評価値+332で先手有利。
この展開は最初に角と銀の交換で先手が駒損になりますが、▲3四銀でまた角が取れそうな展開なので先手が少し面白いようです。
ややうまくいきすぎの手順ですが、狙いとしては分かりやすいです。
振り飛車に角交換を目指すのが参考になった1局でした。