上図は、相掛かりからの進展で▲4五桂と王手を打った手に△4四玉と逃げた局面。ソフトの評価値+1422で先手優勢。
この瞬間の駒割りは先手の金損ですが、先手の大駒が後手玉に迫っておりここで先手の手番なので先手が指せているようです。
普通は駒損している方が形勢が不利なことが多いのですが、終盤は駒の損得より速度という格言もあるのでやや例外的なパターンです。
ただし先手として気になるのは後手玉が入玉するパターンで、先手には3八の銀がいますが、取られそうな配置になっているので、うまく攻めないと攻めが切れてしまいます。
実戦は▲5三桂成△3八馬▲5四馬△3五玉▲3六金△2五玉▲2五金△2三玉で、ソフトの評価値+2417で先手勝勢。

この手順は▲5三桂成と攻め駒を増やします。
後手は△3八馬と銀を取りましたが、先手は▲5四馬から▲3六金として後手の入玉だけは防ぐ展開です。
とりあえず入玉だけは防げば少しほっとする面はあります。
入玉されるのをを恐れずに下から追っていって入玉されたときに、今度は自玉が入玉できるかどうかという将棋になりますが、そのようなお互いに入玉を目指すという将棋はあまりなじみません。
あまりなじまない理由として、相入玉になってもそのときの将棋にルールで時間の切れ負け優先の将棋や点数法も24点とか27点とかまた別に宣言法とかもあり、相手玉を詰ます将棋ではないのであまり好きではないです。
本譜は最後の△2三玉と逃げてもう一息という形ですが、一応これでも先手勝勢になっているようです。
△2三玉の局面は▲2一飛成や▲6一飛成や▲8一馬など駒を取り返して攻め駒を増やすことはできますが、▲2一飛成には△3一金打とされて龍が詰まされる形えここで後手玉に寄りがあるかが気になります。
先手玉も薄いのですが、左辺が広いため後手に手番が回ってこないかぎりはまだ持ちこたえられそうです。
そのような意味でこの指し方も決して悪くはなかったようですが、最初の局面で▲5三桂成は4つある候補手に入っておらず、推奨手は▲5三馬でした。
▲5三桂成では▲5三馬がありました。
▲5三馬△4五玉▲4七金で、ソフトの評価値+2563で先手勝勢。

この手順は▲5三馬として△4五玉に▲4七金と打つ手です。
ここで金を使うと持ち駒に歩しかありませんが、ぱっと見で少し駒が足らないようにも見えます。
しかし先手は4筋の歩が切れているので▲4六歩と使えるのが大きいです。
▲4七金は▲4六歩△5五玉▲5六金までの詰めろですので、△3八龍とすることはできません。
▲4七金に△4六金なら▲4八金△同馬▲4四飛△3五玉▲4三飛上成△2四玉▲3二龍△7六桂▲7七玉△8五桂▲8六玉で、ソフトの評価値+99975で先手勝勢。
この手順の△4六金は敵の打ちたいところに打てで詰めろを消した手ですが、▲4八金△同馬に▲4四飛が厳しく△同歩なら▲同飛成△3六玉▲3四龍まで詰みです。
▲4七金以下△3八馬▲4六歩△5五玉▲5六歩△6五玉▲6六歩△7四玉▲7五歩△同玉▲5二桂成△8五玉▲8六歩△7四玉▲6四馬△同玉▲6一飛成△6三金▲6五金△7三玉▲8三と△同玉▲6三龍△8二玉▲7三金△7一玉▲6二龍まで詰みです。
この手順は少し長く難しいですが、先手の大駒の力が強くこのような手順になると詰み筋になるようです。
寄せは難しいですが、少しでも正確に指せるようにしたいです。
玉が上部に上がるが金を打って寄せるのが参考になった1局でした。