序盤で仕掛ける形を作る


上図は、後手三間飛車からの進展で△5二金左と上がった局面。ソフトの評価値+179で互角。

後手が4手目に△3五歩と位を取って以下△3二飛から進んだ形です。

自分は居飛車対振り飛車の対抗形では、最近は対振り飛車の中飛車には▲3七銀型の超速、ノーマル三間飛車と四間飛車には穴熊、角交換振り飛車には矢倉を採用することが多いです。

しかし後手が3筋を位を取って角交換できない石田流には持久戦模様で対抗するのですが、気がついたら作戦負けになっていたというのが圧倒的に多いです。

自分の使っているソフトでは、対振り飛車は評価値が最初に+100から+200位居飛車側にプラスになることがに多いのですが、対石田流で持久戦模様に組むと手数が伸びれば伸びるほどプラスがほとんどゼロのような状態になっていきます。

おそらくあまりいい手でないのが積み重なって評価値を下げていますが、指し手の方針が決まっていないというのも影響していると思います。

具体的には、持久戦模様になって駒組みが頂点になったときの居飛車から仕掛ける形がないなどです。

対抗形の序盤の評価値は大したことがないと言われればそれまでですが、少しでもいい形にして指しやすい駒組みの方が方針をたてやすいかと思います。

本局も△5二金左に▲4七銀としてから20手ほど進んで△6四歩で、ソフトの評価値-20で互角。

この展開は、先手は天守閣美濃にして持久戦模様にしたのですが具体的に先手から仕掛けるのが難しい形です。

先手は▲8八玉から▲8七銀から▲7八金と銀冠に組みかえることは可能ですが、後手は4二の銀を△4三銀から△5四銀として△4五歩や△6三銀引のような筋や、後手玉を整備してから△7四歩△7三桂△8四歩から△8五歩と動く筋もあり、後手の方が指したい手が多いように思います。

やや先手の方針が決まっておらず、自分の棋力では作戦負けのような展開になりやすいです。

▲4七銀では▲4五歩がありました。ソフトの評価値+197で互角。

この手は先手から角交換を狙う手ですが、後手が8三の地点がまだ浮いているのでこの瞬間に仕掛ける手です。

▲4五歩に△同歩なら▲2二角成△同銀▲6五角△5四歩▲8三角成で、ソフトの評価値+314で先手有利。

この手順は、角交換をして▲6五角から▲8三角成とすれば先手が少し指せているようです。

▲4五歩に△6二玉なら▲4四角△同角▲同歩△3六歩▲6五角△3二銀▲8三角成△3七歩成▲同銀△3六歩▲4八銀△5五角▲5六馬で、ソフトの評価値+523で先手有利。

この手順は△6二玉には▲4四角と角交換を狙う手で、△3六歩に強く▲6五角とします。

以下後手は△3二銀から3筋の歩を交換して△3六歩から△5五角とすれば技ありの感じですが、この場合は▲5六馬があって先手が指せているようです。

なお▲4五歩の前に▲2五歩と飛車先を伸ばしたいところもありますが、△3三桂とされると今度は▲4五歩には△同歩があるのですぐの仕掛けはできないです。

序盤で仕掛ける形を作るのが参考になった1局でした。