上図は、先後逆で先手角交換振り飛車からの進展で▲7七銀と上がった局面。ソフトの評価値-790で後手有利。
早指しの対局だと序盤は自陣の形だけで指すような感覚がありますので、ついつい相手陣の形を意識しないでいることが多々あります。
まず本局でいえば、▲7七銀と上がった手に△8七飛成がぱっとで見えないといけなったです。
ただし、▲7七銀に△8七飛成は▲9六角△8九龍▲6三角成で、ソフトの評価値+144で互角。
この手順は▲7七銀は△8七飛成をうっかりのではなく、▲9六角の切り返しがあり△8九龍としても▲6三角成で銀と桂馬の交換で先手が少し駒得です。
結果的に△8七飛成とは浮かばなかったので指さなくてよかったのですが、今後似たような形がでた場合は成立する可能性があるので意識したいです。
実戦は△6九角▲8八飛△4七角成▲5八金△5六馬▲8六歩で、ソフトの評価値-690で後手有利。
この手順は△6九角と△4七角成と△8七角成の両方を狙った手で、▲8八飛と8筋を受けた時に△4七角成としました。
以下▲5八金に△5六馬で後手が2歩得で馬ができたので圧倒的に後手がいいかといえばそこまではなく、後手有利の範囲みたいです。
最後の▲8六歩と歩を伸ばした手に実戦は△7四歩としたのですが、△8四歩と受ける手がありました。ソフトの評価値-701で後手有利。

この手順の△8四歩は先手が8筋の歩を伸ばしてくるのを事前に受けた手で、自分の場合はこのような手を全く浮かばないようです。
先手が8筋の歩を伸ばしてきても、できるだけ8筋に歩を受けないで指すような感覚があるようです。
この△8四歩も手堅い一手なので、今後に使えそうな手です。
なおソフトは、△4七角成とする手では△8七角成を推奨していました。
最初の局面から △6九角▲8八飛△8七角成▲同飛△同飛成▲9六角△8九龍▲6三角成△5七桂で、ソフトの評価値-690で後手有利。

この手順は▲8八飛には△8七角成と厳しく指す手で、以下▲同飛△同飛成に▲9六角がこの場合の受け方です。
▲9六角には△同龍▲同香のような展開もあるようですが、駒の損得がなくお互いに飛車の打ち込みが気になります。
やはり飛車を持ち駒にすると脅威なので後手は△8九龍と桂馬を取って▲6三角成に△5七桂が急所の一手でした。
この局面の駒割りは飛桂と角銀の交換ですが、最後の△5七桂は厳しく後手は2枚飛車の形で攻めることが可能です。
△5七桂に▲4八金直なら△7九飛で、ソフトの評価値-775で後手有利。
また△5七桂に▲3八金左なら△4九桂成で、ソフトの評価値-721で後手有利。
2枚飛車で攻める形が参考になった1局でした。