王手金取りにさせても互角

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲6六香と打った局面。ソフトの評価値-124で互角。

自分が後手番で相手が先手で居飛車でくる場合は、相掛かりか横歩取りの戦型になりやすいです。

相手が初手▲2六歩であれば△8四歩からの相掛かりに、初手▲7六歩であれば△3四歩からの横歩取りです。

大会の将棋であれば▲7六歩△3四歩から相居飛車の将棋は、相手が横歩を取らずに▲2六飛とすることが多いのですが、それ以外の将棋であればほとんど▲3四飛と相手は横歩を取ってきます。

そうなれば△3三角型を指すのですが、それに対して最近はほとんどの相手が青野流でこられます。

青野流は狙いが分かりやすいというのがあるのかもしれません。

本局もそのような感じで▲6六香を打ってこられました。

▲6六香は▲6三香成△同玉に▲4一角や▲8五角などが狙いですが、このような手を指されたとときに自分の場合は短い時間ではあまり対応できていないようです。

実戦は6三の地点を受けるために△7二金としました。

△7二金▲6三香成△同金▲7二歩で、ソフトの評価値-196で互角。

この手順は△7二金として▲6三香成に△同金の形で何もないようでも、次に▲7二歩がありました。

このような筋を短い時間で反応できていないのですが、このようなところで差がつきやすいです。

実戦は▲7二歩以下△8三香▲同飛成△同歩▲7一歩成で、ソフトの評価値+622で先手有利。

この手順は△7二同銀なら▲8二飛成で後手が悪いと即断したので△8三香と打ったのですが、以下▲同飛成△同歩▲7一歩成と急所のと金ができて先手有利のようです。

ただし、▲7二歩にも△同銀なら▲8二飛成△6二金▲8五角△7四香で、ソフトの評価値+411で先手有利。

この手順は普通は先手の飛車を成られたらまずいのですが、△6二金と辛抱する指し方で後手が苦しいながらもこれもあったようです。

このあたりも手の見え方が今一つだったようです。

最初の局面では△7二金で△4五桂がありました。

▲6六香以下△4五桂▲6三香成△同玉▲4一角△7二玉▲3二角成△5一金で、ソフトの評価値-220で互角。

この手順は△4五桂と跳ねて攻め合いを目指す手です。

中住まいの▲5八玉型は5七の地点が弱点なので、いつでも△5七桂成のような手が狙い筋の1つです。

先手は▲6三香成から▲4一角として王手金取りですが、△7二玉として▲3二角成に△5一金がしぶとい受けです。

このような受け方も指摘されればなるほどですが、なかなか粘り強い指し手だと思います。

実戦的には互角のようですが、後手は香車が2枚あるので△5四香から5七の地点に殺到するような狙いがあります。

金と香車の交換で後手が少し駒損でも△2九馬から駒損を回復する手もあり、方針は分かりやすかったようです。

王手金取りにさせても互角だったのが参考になった1局でした。

価値の高い駒を合駒をする

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの変化手順で△4六飛と打った局面。ソフトの評価値-695で後手有利。

この局面は実戦からの変化手順です。https://shogiamateur.com/?p=45006&preview=true

以前△4六飛に▲5六香と▲5六桂と▲5六銀と▲5六角の4種類の合駒の変化を調べて、どれも先手玉が詰むのを確認しました。

▲5六香の場合https://shogiamateur.com/?p=45269&preview=true

▲5六桂の場合https://shogiamateur.com/?p=45282&preview=true

▲5六銀の場合https://shogiamateur.com/?p=45293&preview=true

▲5六角の場合https://shogiamateur.com/?p=45299&preview=true

これらの変化を見ると先手玉は詰みですが、ソフトの評価値がー695になっているのが少し気になります。

即詰みがある場合は999・・と表示されるのですが、そうでない場合は即詰みがない可能性が高いです。

自分の使っているソフトは、999・・と表示されなくても数手進めば999・・と表示されて以下即詰みということがたまにありますが、今回の-695の変化手順が何かを調べます。

△4六飛以下▲5六金で、ソフトの評価ソフトの評価値-463で後手有利。

この手順は△4六飛に▲5六金と合駒をする手で、それ以外は先手玉は即詰みだったので最後の手段です。

金という駒は守りが固いのですが、相手に渡すと金はとどめに残せという格言があるように金は貴重な戦力になりやすいので一長一短です。

▲5六金に△7五銀なら▲同玉△7四歩▲6六玉△7五金▲5五玉△4五金▲同金で先手玉は詰みません。

この手順は▲5六金と打った効果で最後の△4五金に▲同金と取れるのが大きいです。

▲5六金が▲5六香や▲5六桂の場合は△4五金で詰みなので、▲5六金と打っています。

▲5六金以下△5七銀▲6五玉△7四金▲7六玉△5六飛▲7七玉で、ソフトの評価値+576で先手有利。

この手順は△5七銀から△7四金として上部を手厚くする形にして金を取る展開ですが、最後の▲7七玉が意外としぶとい手です。

ここで後手の持ち駒が金金でなく金銀であれば△6八銀打として以下即詰みなのですが、銀はありません。

▲5六銀と合駒をしていると同様の手順で以下△6八銀打とされて以下詰みなので、▲5六金と打っています。

▲7七玉以下△7六金▲8八玉△7七金打▲8九玉で先手玉は詰みません。

手順だけ見ればなるほどということになるのですが、これを数手前から考えて合駒をするというのはかなり難しいです。

合駒はつい安い駒から考えるため、価値の高い金を合駒するのは後回しになりがちです。

やはりこのような終盤をちまちま考えるのは、将棋を指す時期にあいてはそれなりに大切かなと最近思っています。

価値の高い駒を合駒をするのが参考になった1局でした。

2筋と3筋で飛車と角を活用する

上図は、角交換振り飛車からの進展で△7三銀と6四の銀が引いた局面。ソフトの評価値+181で互角。

先手は矢倉に組んで筋違い角から1歩得をしていますが、後手も持ち角なのでいい勝負のようです。

対局中は、1歩得をしても次の狙いが浮かばなかったのでここから穴熊を目指しました。

実戦は▲5六銀△6二銀▲5八角△4三金▲9八香△7三銀▲9九玉で、ソフトの評価値+151で互角。

この手順の▲5六銀から▲5八角は駒の繰り替えですが、先手の角が使いづらいので攻めの方針がはっきりしません。

対局中はあまりいい手ではないとは思っていましたが、大駒の働きというのはやはり作戦面においては大きい要素です。

狙いがない指し手は1手パスのような感じになりやすいので、何気ないところでも形勢に影響します。

ただし、本局は評価値がそんなに変わっていなかったのは不思議でしたが、後手も手待ちみたいな駒の繰り替えがあったのが影響しているのかもしれません。

最初の局面からは、2つの指し方があったようです。

1つは、△7三銀以下▲3四歩△4三金▲9八香△6四銀▲9九玉△7三桂▲5六銀で、ソフトの評価値+176で互角。

この手順は▲3四歩と突いて△4三金とさせるのは一時的に気持ちはいいのですが、ここからどのように指すかが大事です。

先手は▲9八香から▲9九玉と穴熊にして▲5六銀と銀を4段目に上がる形です。

▲5六銀と上がると角道が隠れるので△3四金とすれば後手は歩切れを解消できますが、▲6五銀とぶつけて▲3四角と▲6四銀からの銀交換の狙いで戦いを起こすことができるので、後手としては少し嫌な形です。

先手は6七の角の形で待機して、以下▲8八銀とか▲8八金などで穴熊を閉める展開や、場合によっては▲6五歩と6筋の位を取って手を広げるのもありそうです。

もう1つは、△7三銀以下▲3四歩△4三金▲2四歩△同歩▲2三歩△同飛▲3三歩成△同飛▲2四飛で、ソフトの評価値+119で互角。

この手順は、穴熊にせず2筋と3筋で飛車と角を使って駒を捌きます。

2筋を突き捨てて、▲2三歩△同飛と角のラインに飛車を呼び込んでから▲3三歩成りが面白い筋です。

▲3三歩成に△同飛以外は▲2三角成と飛車と角の交換の筋になりますので△3三同飛ですが、そこで▲2四飛と捌きます。

この手順は大駒を捌くという意味で結構本格的な指し方だと思いますが、それでも評価値は互角というあたりが将棋の難しいところです。

今まで自分の知らないような筋で駒を活用して対局中にそれなりに気分がよくても、形勢はそのような感情はほとんど関係ないので、そのあたりはもう少しシビアに局面を見ないといけないかもしれません。

▲2四飛以下△2三歩▲同角成△3九飛成で、ソフトの評価値+127で互角。

まだこれからの将棋ですがいい勝負のようです。

2筋と3筋で飛車と角を活用するのが参考になった1局でした。

角打ちが少し難しい詰み手順

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲5一とと金を取った手に△同銀とした局面。ソフトの評価値+99987で先手勝勢。

対局中はまだ難しいと思っていたのですが、実戦は△5一同銀以下▲8一飛成△7八飛▲6八金△5六桂打で、ソフトの評価値-2019で後手勝勢。

将棋は、最終盤で自然な手を指しても気がついたら逆転していたというのがよくあります。

即詰みが気がつかなければ▲8一飛成と銀を補充するのは自然な手ですし、△7八飛に▲6八金とはじくのは終盤で先手を取る手ですが、この場合は△5六桂打がたまたま効いたので形勢が逆転したようです。

最初の局面では自玉の後手玉に即詰みがありましたが、全く気がついていませんでした。

▲8一飛成で▲5一飛成△同玉▲4二角で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は飛車を切ってから▲4二角とする手です。

▲4二角に△同玉なら▲4三銀△5一玉▲5二金で詰みですが、玉が6筋に逃げて少し攻め駒が足らないようにも見えます。

▲4二角に△6二玉なら▲5三金△7三玉▲5一角成があります。

▲5一角成に△8三玉なら▲8四金△9二玉▲9三銀まで詰みです。

▲5一角成に△7四玉なら▲8四金△6五玉▲6六銀打まで詰みです。

この手順の△7四玉と中段玉に逃げても▲8四金以下ぴったりです。

よって▲4二角には△6一玉と逃げますがそこで▲5二銀がありました。ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

この手順は▲5二銀が少し見えにくいですが、この手が見えれば詰み筋です。

▲5二銀に△7一玉なら△6一金まで詰みです。

△6一金で詰みなのは7三に攻めの歩があるのと、8一の銀が壁になっているのが大きいです。

よって▲5二銀には△同玉ですが、以下▲5三角成△4一玉▲4二金まで詰みです。

最近は詰み筋が頭の中で並ばないことがあるのが少し気になっています。

例えば本局の変化手順でいえば、 ▲5一角成に△7四玉なら▲8四金△6五玉▲6六銀打まで詰みのような手順で、盤に並べれば詰みだと分かるのですが、頭の中で数手先の中段玉の詰み筋がぴったりと詰んでいるかが自信をもって詰みと言い切れないようなことがあります。

本にのっているような少し複雑な詰将棋でも中段玉は少し定型と違うので、駒の配置が頭の中にくっきりと浮かんできていないようなところがあります。

詰将棋だからそれなりの手順で何となく詰みという感じです。

また頭の中で数手先の3手詰みのところを5手詰みを考えていることがあり、詰んでいるけど最短手順でない詰まし方を考えているのも気になっています。

最終盤はこのあたりも課題の一つかと思っています。

角打ちが少し難しい詰み手順が参考になった1局でした。

守りの銀を取らずに攻めの銀を取る

上図は、相掛かりからの進展で△8七成香と銀を取った局面。ソフトの評価値+452で先手有利。

駒割りは、この瞬間は飛金と角銀香の交換ですが▲8七同金と取れる形なので実質は飛金と角銀の交換です。

また先手は7二の銀や3四の銀も取れそうな形なので、先手が駒得になりやすいです。

そのような意味で先手が少し指せているようです。

ただし後手の8九の馬も働いているので先手玉少し危険な形です。

実戦は▲7二と△同玉▲8七金△5五桂で、ソフトの評価値+218で互角。

この手順の▲7二とは、歩で後手玉の守りの銀を取る形の銀得なので自然な一手かと思っていました。

以下△同玉▲8七金に△5五桂が次に△6七馬からの詰めろです。

後手玉にまだ即詰みはなく実戦は▲5六銀とあがりましたが、△4七歩がうるさくいい勝負のようです。

△5五桂の局面は先手が金得をしているのですが、後手に手番が回っているおり3四の銀も攻めに使えそうで互角のようです。

後手玉が守りが薄く先手が少し駒得をしているので先手が少し指しやすいかと思っていましたが、後手玉は8筋と9筋の上部が広いのと△4七歩とされると自玉の受け方も難しいのでこのあたりは少し楽観気味でした。

終盤は駒の損得より速度という格言もあるので、終盤になると序盤や中盤とは違う感覚になることがあります。

▲7二とでは▲4二飛成がありました。

▲4二飛成△5二銀▲8七金△8三歩▲3四成桂で、ソフトの評価値+341で先手有利。

この手順は▲4二飛成と合駒請求をする手で、△5二銀に▲7二とでなく▲8七金が指しづらいです。

普通は守りの銀を取るのが自然ですが、銀を取らずに▲8七金というのは今まで見たことがありません。

この手順の▲8七金で▲7二と△同玉▲8七金は△5五桂で、ソフトの評価値+212で互角。

この手順は実戦と同じように△5五桂とするのが急所のようで、5六銀と逃げても△4七歩と歩を使った攻めがあるのがうるさいです。

また後手の3四の銀が、将来△4五銀として攻め駒として役立つ可能性もありそうでやや先手も受けに神経を使います。

そのような意味で後手の7二の銀を取らずに▲8七金として、以下△8三歩に▲3四成桂と3四の銀を取るのが手厚いようです。

結局は後手の銀を取った形になります。

最後の局面の▲3四成桂以下△5五桂▲5六銀△4七歩▲5八金で、ソフトの評価値+763で先手有利。

この手順は後手もくらいついていますが、持ち駒が角と歩ではやや攻め駒が少ないので先手が指せているようです。

実戦と違って後手は5二に銀を使っているのと3四に銀がいないので、後手はやや攻めが細いです。

後手玉はしっかりしているのでまだ手数はかかりますが、先手はゆっくり指しても駒得が活きそうです。

守りの銀を取らずに攻めの銀を取るのが参考になった1局でした。

▲8二角と打たせてカウンターを狙う

上図は先後逆で横歩取り青野流からの進展で、▲8三飛と打った局面。ソフトの評価値-31で互角。

実戦は▲8三飛以下△2八角成▲同銀△8二歩▲8八飛成△3三桂▲3七桂△7三桂で、ソフトの評価値+386で先手有利。

この展開の両方の桂馬を跳ねる手はあまりよくなかったようですhttps://shogiamateur.com/?p=36895&preview=true

△2八角成はいいとして△8二歩では△7二銀がありました。

△2八角成▲同銀△7二銀▲8八飛成△7三桂▲8二角で、ソフトの評価値-254で互角。

この手順は角交換をしてから△7二銀とするのですが、▲8八飛成に△7三桂が形です。

△7二銀と△7三桂の駒組みはよく見ますが、8二の地点が弱くここが狙われやすいです。

先手は龍を作って自陣龍の形ですが、後手は持ち飛車なのでいい勝負です。

以下最後の▲8二角の対抗手が分からなくて△7二銀は指せなかったのですが、次に▲9一角成とされると後手がまずいのでここで何か手を作らないといけないです。

▲8二角以下△6四角▲3八金△8七歩で、ソフトの評価値-189で互角。

この手順の△6四角は銀取りですが、▲3七銀には△2八歩があります。

後手の2筋の歩が切れているとこの筋があるので、先手は▲3八金とします。

そこで△8七歩が継続手だったです。

△8七歩に▲同金なら△8一飛▲7七金△8五歩▲8三歩△同銀で、ソフトの評価値-533で後手有利。

この手順の▲8七同金には△8一飛と先手の角を取りにいくのが狙い筋です。

自陣飛車で角を取りにいってやり損なうと大変ですので、慎重に指さないといけないです。

△8一飛に▲7七金と角に紐をつけますが、△8五歩が遮断する手で以下▲8三歩は部分的にある手ですが、△同銀とすれば以下▲7三角成には△同角でこれは先手の失敗です。

△8七歩に▲同龍なら△2八角成▲同金△3九飛▲7八銀△3八銀▲9一角成△4九飛成▲6八玉△2九銀成で、ソフトの評価値-118で互角。

この手順は▲8七同龍とさせると7九の銀が浮くので、この瞬間に△2八角成と角と銀の交換から△3九飛とする手です。

最初は少し後手が無理っぽいかと思っていたのですが、△3八銀が入いると先手玉も薄いのでいい勝負のようです。

なお△8七歩▲同龍に△8六歩もありそうですが、▲同金△8三飛▲9一角成△8六飛▲7八龍で、ソフトの評価値+51で互角。

この手順も△8三飛から△8六飛として後手の技がかかったようですが、先手も▲9一角成として△8六飛に▲7八龍と辛抱します。

後手は金を香車の交換で後手が少し駒得でも歩切れなので、意外と後手が指しにくいかもしれません。

▲8二角と打たせてカウンターを狙うのが参考になった1局でした。

最終盤の色々な寄せ方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの変化手順で△4六飛と打った局面。ソフトの評価値-695で後手有利。

この局面は実戦からの変化手順です。https://shogiamateur.com/?p=45006&preview=true

△4六飛に▲5六香と▲5六桂と▲5六銀は先手が即詰みなのを以前の投稿で確認したのですが、今回は▲5六角の合駒を調べます。

△4六飛以下▲5六角△5七銀▲6五玉△7四金▲7六玉△5六飛で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順は▲5六角の合駒に△5七銀と打つ手で、これは▲5六銀と合駒をした場合と同じ手です。

以下▲6五玉に△7四金と上部をおさえてから▲7六玉に△5六飛と角を取ります。

ぱっと見でこの局面は少し後手の駒が足らないようにも見えるのですが、これも詰み筋のようです。

△5六飛には6六の地点に合駒をする手と▲7七玉と逃げる手がありますが、どちらも同じような詰み筋になります。

△5六飛以下▲6六香△8五金▲7七玉△6八角で、ソフトの評価値-99985で後手勝勢。

この手順は△8五金から△6八角として追う手ですが、やや詰ましにくい詰まし方です。

この手順だと、後手の5六の飛車が自分の攻め駒の影になって働きにくい形なので少し指しづらいです。

終盤の寄せ方は色々あり、たまたま自分の使っているソフトがこの手順を最初の示していました。

△6八角は持ち駒に銀があれば△6八銀打と同じように、斜めの利きを使って寄せる手順です。

△6八角以下▲8八玉△7九角成▲同玉△6八銀不成▲8八玉△7七銀打▲9八玉△8八金▲9七玉△9六金▲同玉△9五歩▲9七玉△9六歩まで詰みです。

この手順は後手の飛車が全く働かないまま金駒だけで詰ます手で、金を捨てる手もありぎりぎりの寄せになってます。

あまり普通の寄せ方ではないので、最後の局面図の△6八角では△6六銀成▲同歩△5七飛成を考える方が自然な感じです。

やはり飛車が龍になって働く手順の方が攻める方としては安心感があります。

△6八角で△6六銀成▲同歩△5七飛成▲6七桂△7六金打▲8八玉△8七金▲同玉△6七龍▲7七歩△8六香▲9八玉△8九角▲9七玉△7七龍まで詰みです。

この手順は△7六金打から△8七金と捨てますが、▲同玉に△6七龍と桂馬を取ってから王手をかけるのでこちらの方が手厚い寄せ方のようです。

補足で▲6六香と合駒をする手で▲7七玉は、△6八角以下手数はかかりますが詰みです。

変化手順はたくさんありますが、最初の局面で▲5六角と合駒した場合も先手玉は詰んでいるようです。

最終盤の色々な寄せ方が参考になった1局でした。

矢倉から穴熊を目指す

上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△8四歩と突いた局面。ソフトの評価値+188で互角。

先手は矢倉に組んでできれば▲7五歩と位を取りたかったのですが、後手が早い段階で△7四歩としたためやや平面的な矢倉の駒組みです。

△8四歩は後手が将来銀冠を目指す手で、ここで先手も普通に駒組みをしては少し面白くないと思い▲5六角と打ちました。

実戦は▲5六角△8三銀▲3四角△4二金で、ソフトの評価値+69で互角。

この手順は▲5六角と打って3四か7四の歩のどちらかを取りにいく狙いです。

後手は両方を防ぐ手がないため△8三銀として、以下▲3四角と3筋の歩を取らせる展開です。

先手は1歩得ですが筋違い角に対して、後手は持ち角なのでいい勝負のようです。

先手は理想をいえば後手が3三に桂馬を跳ねている形で、先手は1歩得をしてから後手の桂頭を狙うような形がよかったのですが、桂馬を跳ねていない段階で▲3四角とするのはどの位の効果があるか分かっていませんでした。

▲5六角はソフトの4つの候補手に上がっていない手でしたが、思ったほど悪くはなっていなかったので少し意外でした。

ソフトの推奨手は▲5六角で▲5八金でした。

▲5八金△8三銀▲5六銀△3三桂で、ソフトの評価値+135で互角。

この手順は▲5八金として金を玉の守りに近づける手で普通の手です。

後手からいつでも△3九角のような手は気になりますが、いつまでも4九の金の形のままだと玉がやや薄いので堂々と上がります。

以下△8三銀と銀冠を目指す手に▲5六銀が形のようです。

▲5六銀は次に▲4五銀から▲3四銀が狙いで、3四の歩を目標に動きます。

よって後手は△3三桂と跳ねて▲4五銀には△同桂の形で受けます。

先手はここから穴熊を目指します。

△3三桂以下▲6八金右△7二金▲1六歩△2一飛▲9八香△4二金▲9九玉△7三桂▲8八銀△4四銀▲3六歩△6四角▲4八飛△2五桂▲6五歩△5三角▲7九金△9二香▲4五歩△3三銀▲7八金寄△9一飛で、ソフトの評価値+146で互角。

この手順は少し長いですが、先手は穴熊にする手に対して、後手は▲3六歩を待ってから△6四角と先手の飛車の斜めのラインを狙う筋です。

▲4八飛と受けた手に△2五桂を歩得をする形で、以下先手は▲7八金寄と普通の穴熊にする形に対して、後手は△6四角と△7三桂と△9二香と△9一飛の形で9筋に狙いをしぼった形です。

9筋に駒が集中するのは先手からすると嫌な形ですが、以下▲4六角として△8五桂を跳ねさせない受けをしていい勝負のようです。

先手は矢倉に組んだら位を取るか、位が取れなかったら穴熊を目指す感じのようです。

矢倉から穴熊を目指すのが参考になった1局でした。

9筋の空間に歩を打って受ける

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6四桂と打った手に△9五歩と突いた局面。ソフトの評価値+1152で先手優勢。

▲6四桂は飛車と金の両取りですが、後手は飛車を逃げずに△9五歩と穴熊の一番嫌なところを攻めてきた展開です。

飛車を逃げてもじり貧になるということだと思いますが、逆転を目指すなら△9五歩は実戦的な手で先手も嫌な形です。

後手は9筋に手が入ると桂馬や香車のうるさい攻めが続くことがあります。

先手としてはできるだけ9筋を対応しないように指しました。

実戦は△9五歩以下▲7二桂成△同銀▲6四桂△9六歩で、ソフトの評価値+1422で先手優勢。

この手順は、飛車を取らずに守りの金を取って再度▲6四桂と攻める手に、後手も△9六歩と端で勝負するというお互いに一直線のような展開です。

△9六歩と取り込んだ形は次に△9七香などが先手も嫌な形ですが、先手はそれを上回る攻めやしのぎがあればこの指し方でもいいようです。

ただしどちらかが倒れるかという指し方はやや危険なので、もう少し手堅く指す手もあったようです。

▲7二桂成では▲5二桂成がありました。

▲5二桂成△9六歩▲9四歩で、ソフトの評価値+1145で先手優勢。

この手順は▲5二桂成と飛車を取る手で、以下△9六歩に▲9四歩と垂らす展開です。

▲5二桂成は飛車をただで取る手で終盤ではやや甘いのかと思って指せませんでしたが、やはり飛車を取るのは大きかったようです。

▲7二桂成とすれば後手玉は少し弱くなりますが、後手も桂馬を補充することになるので先手にも少しプレッシャーがかかります。

後手は△9六歩としたときに▲9四歩が味付けの一手です。

△9四同香とさせると9一の下段の香よりやや働きが弱くなるのと。9四の形にすると後手玉は9三から上にいけない形になります。

そのような味付けですが、後手は△9四同香としないと9一の香車が働かないので△9四同香です。

▲9四歩以下△同香▲6四桂△9七香▲7二桂成△同銀▲9七桂△同歩成▲同銀△8五桂▲9五歩で、ソフトの評価値+1611で先手優勢。

この手順の▲6四桂に△9七香として一手違いの展開になります。

いくら途中までは圧倒的に形勢が離れていても、最後は一手違いになることが多いのが将棋の不思議なところです。

一手違いにならないような自玉が安全な受け切り勝ちのような指し方は、現実的にはなかなか難しいです。

後手は9筋から手をつけて△8五桂と打った時に▲9五歩と打つのが細かいです。

▲9五歩は受けの意味もありますが、別の狙いもありました。

▲9五歩に△9七桂成なら▲9三金があります。

▲9三金に△同玉なら▲9四歩△同玉▲9五香△同玉▲9三飛△9四桂▲8六金まで詰みです。

この手順の▲9四歩に△8二玉は▲9三歩成△同玉▲9四香△同玉▲9五香△同玉▲9三飛△9四桂▲8六金まで詰 みです。

また▲9三金に△7三玉は▲6三金があり、△同玉なら▲5三飛で詰みです。

△6三同銀は▲8三飛△7二玉▲7三香△同角▲同飛成△同玉▲9一角△7二玉▲8二角成まで詰みです。

よって▲9五歩には△同香ですが、そこで▲9四飛と打ってこれが▲9二金からの詰めろを狙って先手が指せるようです。

この指し方も決して簡単ではないですが、終盤はこれくらい難しいようです。

9筋の空間に歩を打って受けるのが参考になった1局でした。

飛車を直接王手に打って後で下に成る

上図は、相掛かりからの進展で▲3二桂成と金を取った手に△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値+721で先手有利。

駒割りは飛金と角香の交換で先手が少し駒得です。

ただし、後手から△8九馬とされると先手の駒得も活きなくなる可能性が高くなるのでここは先手も大事なところです。

後手は△7四歩と突いて玉の懐を広げたのもしぶとい手で、後手の9九の馬も現在守りにも利いているので先手は攻める手が少し制約されています。

実戦は▲4一飛△8九馬▲3三成桂で、ソフトの評価値+172で互角。

この手順の▲4一飛は後手の馬が守りからずれたら▲1一飛成や▲3三成桂で攻めを継続する狙いや▲4二飛成と王手をする含みだったのですが、本譜の進行は少し駒がだぶっている感じでよくなかったようです。

一見▲4一飛は色々な味を残してまずまずかと思っていたのですが、この飛車打ちは少しぬるかったです。

▲4一飛では▲4二飛がありました。ソフトの評価値+658で先手有利。

この▲4二飛は直接王手をする手です。

▲4二飛とするのは△5二金として飛車をはじく手や、3二の成桂が4筋に使いづらくなるというので感覚的に指しづらいと思っていました。

ただし▲4二飛に△5二金は▲4一飛成で次に▲4二成桂が受けづらいので、後手は受けの形になっていません。

▲4二飛以下△5二香▲7七桂△9七歩成▲同歩△同香成▲4一飛成△8七成桂▲同金で、ソフトの評価値+447で先手有利。

この手順は△5二香の合駒に▲7七桂と逃げる手で、ここで受けに回るのがよかったようです。

後手は9筋から香車を成りこみますが、ここで▲4一飛成がまた指しにくいです。

5二に香車がいて後手玉は横には強いのですが、1段下がって▲4一飛成とすると次にた▲4二成桂から▲5二成桂のような攻め筋もでてきます。

▲8七同金以下△9八銀▲8六金△7七馬▲同玉△5九角▲6八歩△4八角成▲4二成桂△2六馬▲5二成桂△同金▲7一角△7三玉▲8二角成△同玉▲8三金△同銀▲同歩成△同玉▲8四歩以下詰みで、ソフトの評価値+99979で先手勝勢。

この手順はやや先手がうまくいきすぎですが、後手が△9八銀から攻めてきた手に▲8六金とかわして、以下△7七馬から△5九角と後手が厳しく迫る手です。

先手玉もかなり危ない形ですが、▲4二成桂から▲5二成桂として▲7一角と下から迫る手順です。

最後は角を捨てて▲8三金からの寄せでこれも難しい手順なのですが、▲8四歩に△同玉なら▲8五香△7三玉▲8二銀の筋があります。

▲8二銀に△6二玉なら▲7一龍で詰みです。

▲8四歩に△7三玉なら▲8二銀があり、△同玉なら▲5二龍と手順に金を取って詰み筋です。

また▲8二銀に△8四玉は、先手は香車が持ち駒に2枚あるので▲8五香△9四玉▲9五香で詰みです。

また▲8二銀に△6四玉は▲4四龍の王手があり、以下△5四桂▲6五香△同玉▲5六銀△6四玉▲6五香で詰みです。

飛車を直接王手に打って後で下に成るのが参考になった1局でした。