上図は、早繰銀からの進展で▲7一飛の王手に△4一歩と打った局面。ソフトの評価値+740で先手有利。
駒割りは角桂と銀銀の交換でいい勝負ですが、先手は大駒の働きがいいので先手が少し指せているようです。
後手から△7五歩と突いている形で桂頭を狙われているので、先手もあまりゆっくりとはできません。
対局中は最初は▲7五飛成とゆっくり指した方がいいかと思っていたのですが、手番が後手になり先手がやや受け身になりそうで指しきれなかったです。
ただし▲7五飛成ならソフトの評価値+571で先手有利だったので、そんなに悪い手ではなかったです。
実戦は△4一歩以下▲5二馬△4二金寄で、ソフトの評価値+437で先手有利。

この手順は▲5二馬として次に▲4一飛成や▲4一馬を狙った手ですが、△4二金寄を軽視していました。
4一の地点を守るには△4二金引は▲3四馬がありますので△4二金寄になりますが、これが大駒をはじかれた展開です。
5二の地点で何か駒を取って▲5二馬は味がいいですが、単に▲5二馬と踏み込んだ手に△4二金寄は後手としても勝負手です。
今見れば△4二金寄には▲8五馬として歩を補充すればまだこれからの将棋だったのですが辛抱できず▲4二同馬△同金で、ソフトの評価値+234で互角。
▲4二同馬も積極的に指した手でなく、▲5二馬と指した以上やむを得ず指した感じで多分このあたりのやりとりがあまりうなくないです。
▲5二馬では▲4四桂がありました。ソフトの評価値+654で先手有利。

この▲4四桂は金取りと打つ手で、桂馬で守りの金を攻めるのはよくある手です。
先手の持ち駒はやや少ないですが、2枚の飛車と角と桂馬の4枚の攻めでさらに持ち駒に歩があるので結構うるさいです。
一般的には4枚の攻めは切れないと言われています。
▲4四桂に△4二金寄なら▲5三歩△5五角▲5二歩成△2八角成▲4一と△2二玉▲4二と△同金▲5二馬△同金▲3一飛成△2三玉▲3二龍△1四玉▲3四龍で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順の△4二金寄に▲5三歩と5筋に歩を使うのが急所で、△同金寄なら▲同馬△同金▲3二金で詰みのようなイメージです。
よって▲5三歩以下△5五角の催促にも強く▲5二歩成から金を入手して、▲5二馬から▲3一飛成が決まれば先手勝勢のようです。
なお▲5三歩で▲3二歩の王手も気になりますが△2二玉▲2四飛△2三銀打で、ソフトの評価値-48で互角。
この手順の▲3二歩は厳しいのですが、△2二玉▲2四飛の王手に△2三銀とはじかれたときに飛車が逃げるようでは手の流れがおかしいし、飛車を切って攻めるのは寄れ切れればいいのですが、攻めが途中で切れることもあるのでかえって忙しくなります。
このあたりもうっかり選択しそうな指し手です。
やはり▲4四桂から▲5三歩と攻め駒を増やすのが急所だったようです。
攻め駒を増やして攻めを続けるのが参考になった1局でした。

















