なるべく▲9八歩と打たない形にする

上図は、後手が8筋の歩を交換して△8六同飛とした局面。ソフトの評価値+23で互角。

以前の感覚だと先手は左側は守りをしっかりすることを考えて攻めは右側で意識するような感じだったのですが、最近の将棋は後手が動いて時にその手に反発するような指し方です。

以前の感覚と正反対なのでなじむのに時間がかかりますが、何回か指していくうちに少しずつなじんでくるという感じです。

ある戦型を他の人が指した将棋を見て、自分がまねをして指すと感覚的にしっくりこないようなところもあり、そのようなことを何度かしていくと少しずつ指し手の意味が分かってくるようです。

本局の相掛かりもできるだけ現代風で指したかったのですが、結局はやや古い感覚を選択した感じでした。

実戦は▲2四歩△同歩▲同飛△9五歩▲同歩△9六歩▲8七歩△8五飛で、ソフトの評価値+130で互角。

昔の感覚で後手が8筋の歩を交換してきたら、先手も2筋の歩を交換してお互いに歩を交換して損をしないようにしました。

後手はその間に9筋の歩を突き合っている形で、持ち駒に歩が2枚あったので9筋から動いてきました。

以下▲8七歩に△8五飛として1局の将棋ですが、以下▲2六飛△9五飛▲9八歩で、ソフトの評価値-46で互角。

この手順は形勢は互角のようですが、先手は9筋の歩を詰められて▲9八歩と受ける手であまりいい形でないのでやや損をしたかもしれません。

▲9八歩は打たないと自陣がもたないというのであれば仕方ないですが。できるだけ▲9八歩は打たないような展開を考えるべきでした。

▲2六飛で▲9四歩がありました。ソフトの評価値+208で互角。

この手順は▲9四歩と伸ばす手で、2筋の歩を交換して2四に飛車がいるので飛車の横利きで受ける形です。

部分的にはありそうな手ですが、ここで後手が△2三歩とした場合の展開が気になります。

▲9四歩に△2三歩なら▲2六飛△9四香▲9二歩△9七歩成▲同香△同香成▲同角△9三香▲5三角成△9八香成▲9七桂で、ソフトの評価値+906で先手優勢。

これはややうまくいきすぎですが、後手が9筋からの攻めに固執すると▲9二歩みたいな催促するような手があります。

ゆっくりすると▲9一歩成からと金を作られてうるさいので後手は動きますが、8五に飛車がいると最後の▲9七桂と逃げる手が飛車取りになるのが大きいようです。

このようなところも先手は▲9八歩と受けずに、やや危険なようでも強く反発するような指し方を選択すべきだったようです。

なるべく▲9八歩と打たない形にするのが参考になった1局でした。